困った時こそ神だのみ! | からし種と空の鳥

からし種と空の鳥

日本キリスト教団 
西宮聖光教会のブログです。
兵庫県西宮市にある小さな教会です。

今日は水曜日なので、今週の日曜日の礼拝メッセージを載せさせていただきます。

 

 

 

今週は、私たちはイザと言うときに何に頼っているのかを改めて考えてみました。

 

 

 

2024年度の年間テーマ

~神の栄光をほめたたえよう~

「ほむべきかな、わたしたちの

主イエス・キリストの父なる神」

(エペソ人への手紙1章3節)

 

 

 

 

 

2024年4月28日のメッセージ

「心から祈る人のそばに

神はおられる」

聖書: 詩篇145:1~21

(一部だけ載せます)

 

 

14 主はすべて倒れんとする者をささえ、すべてかがむ者を立たせられます。

 

 

15 よろずのものの目はあなたを待ち望んでいます。 あなたは時にしたがって彼らに食物を与えられます。

 

 

16 あなたはみ手を開いて、すべての生けるものの願いを飽かせられます。

 

 

17 主はそのすべての道に正しく、そのすべてのみわざに恵みふかく、18 すべて主を呼ぶ者、誠(まこと)をもって主を呼ぶ者に主は近いのです。

 

 

 

 

今日の詩篇145篇は、イスラエルの王ダビデが作ったといわれる「神の偉大さと慈しみ」を歌う詩です。

 

 

ヘブライ語のアルファベット(アレフべート)で始まる詩で、神さまをたたえる言葉が続きます。

 

 

*詩篇145:1~10(抜粋)
ダビデのさんびの歌
1 わが神、王よ、わたしはあなたをあがめ、世々かぎりなくみ名をほめまつります。


3 主は大いなる神で、大いにほめたたえらるべきです。 その大いなることは測り知ることができません。

 


4 この代はかの代にむかってあなたのみわざをほめたたえ、あなたの大能のはたらきを宣べ伝えるでしょう。


7 彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を言いあらわし、あなたの義を喜び歌うでしょう。

 


8 主は恵みふかく、あわれみに満ち、怒ることおそく、いつくしみ豊かです。

 


 9 主はすべてのものに恵みがあり、そのあわれみはすべてのみわざの上にあります。

 


10 主よ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝し、あなたの聖徒はあなたをほめまつるでしょう。

 

 

 

ダビデは、主なる神のすばらしさを歌いあげます。 このような毎日を過ごせる時は幸いです。

 

 

 

しかし、私たちの人生は、順風満帆の時もあれば、困難や逆境に会って途方にくれてしまうこともあります。

 

 

でも、そんなときでも主はお支えくださり、立ち上がらせ、私たちの叫びを聞いて救ってくださる。

 

 

14 主はすべて倒れんとする者をささえ、すべてかがむ者を立たせられます。

 

 

18 すべて主を呼ぶ者、誠(まこと)をもって主を呼ぶ者に主は近いのです。

 

 

今日はこの恵みを益々深く味わいたいと思います。

 

 

***

 

 

「困った時の神頼み」という言葉がありますが、人間は何の問題もなく「平穏無事」に過ごしている時は神さまを呼び求めることをあまりしないのではないでしょうか。

 

 

 

そして、困難なことに出くわした時、それも自分の力ではどうにもならないと思った時、私たちはようやく自分を助けてくれるものを探します。

 

 

 

困難にぶつかり、自分の力ではどうにもなくなった時、誰かに助けを求められる人は幸いです。

 

 

 

人のアドバイス、知人や家族の力、お金、人脈、ありとあらゆる手段を用いて何とかして乗り越えることができます。

 

 

 

***

 

 

しかし、それらをすべて用いてもどうにもならなくなった時、自分もまわりも生きることさえもままならない状況に陥るということが起こり得ます。

 

 

 

地震、津波、水害、戦争… いろいろな天変地異、「世の終わり」と思えるようなことが起こった時は、自分も人もみんなが助けを必要とします。

 

 

かつてのペストや結核など、撲滅方法が見つからなかった感染症のパンデミックの時、コロナ禍の最初の頃もそうでした。

 

 

 

イエスさまの弟子ペテロは、最初の説教で預言者ヨエルの言葉を引用して言いました。

 

 

*使徒行伝2:20.21

20 主の大いなる輝かしい日が来る前に、日はやみに月は血に変るであろう。

 

 

 

これは、預言者が告げていた神さまのご計画で、「主の輝く大いなる日」―イエスさまがこの世の悪を裁くために再びこられて、この世界を「神の国」として完成してくださる日のことです。

 

 

 

あまりピンと来ないかもしれませんが、その前触れとして自然界にもいろいろな「しるし」がみられるというのです。

 

 

 

「その時」が来たら、「さばき(罰)」を恐れてパニックになる人々もいるかもしれません。

 

 

 

その時、私たちはどうするでしょう。 心構えをしておきたいと思います。

 

 

実は、心配はいりません。

 

 

***

 

 

*使徒行伝2:21

21 そのとき、主の名を呼び求める者は、みな救われるであろう。

 

 

私たちは、「主」という神さまの名前を知らされています。 人間の力の及ばないことが起こる、その時こそ「神さまの出番」です。

 

 

 

ダビデも、このように歌います。

 

 

*詩篇145:18.19

18 すべて主を呼ぶ者、誠をもって主を呼ぶ者に主は近いのです。 19 主はおのれを恐れる者の願いを満たし、またその叫びを聞いてこれを救われます。

 

 

 

その時、「主の名」を「誠をもって」お呼びすることさえできたらいいのです。 「困った時の神頼み」、いや、「困った時こそ神頼み」です。

 

 

 

私たちが「主」という神の名を知っているということは、救いであり恵みです。

 

 

 

 

しかし、イザと言うときにこの「主の名」を呼ぶことができるかどうかが問題です。

 

 

 

かつて、イスラエルの民は異邦人の神々につき従い、主である神さまから離れ、呼び求めることをしませんでした。

 

 

神さまの恵みを高らかに歌っていたイスラエルの民でさえも、その神さまの恵みを忘れてしまったという歴史があります。

 

 

 

神さまの恵みを「あたりまえ」のこととして受け取り、感謝することもせず、そればかりか神さまのことなどすっかり忘れて生きてしまったのです。

 


恩知らずの人間は、「のど元過ぎれば熱さを忘れ」、神さまの愛と恵みもすぐに忘れてしまうのです。

 

 

 

イスラエルの民がそうでした。ましてや、異邦人である私たちは「主の名」をすぐに忘れてしまうこともありえます。

 

 

 

*詩篇145:20.21

20 主はおのれを愛する者をすべて守られるが、悪しき者をことごとく滅ぼされます。

 

 

 

イザと言う時、咄嗟に出てくる名前が自分の頼りにしているものです。 頭をよぎるのが「お金」や「人」のことかもしれません。

 

 

「悪しき者」とは、神さまに従わない者たちのことです。

 

 

21わが口は主の誉を語り、すべての肉なる者は世々かぎりなくその聖なるみ名をほめまつるでしょう。

 

 

「すべての肉なる者」―すべての人間―は「聖なるみ名」―「主」の名―をほめまつるとダビデは歌います。

 

 

この人々を、神さまは救われるのです。

 

 

 

「苦しい時の神頼み」も神さまは聞いてくださいます。

 

 

しかし、苦しい時はもちろんですが、何も問題のない時の方が神さまに感謝することがむずかしかもしれません。

 

 

イザという時、咄嗟に求めるお名前が「主」であるように、「主の名」を忘れてしまうことがないように、順風満帆の時こそ「主の名」をほめたたえる日々を過ごしたいと思います。

 

 

 

*Iテサロニケ5:16~18

16 いつも喜んでいなさい。 17 絶えず祈りなさい。 18 すべての事について、感謝しなさい。

 

 

 

いつでも、どんなときでも主である神さまの名をほめたたえて過ごすならば、たとえ「世の終わり」が来ようとも「主の名」を呼ぶ私たちの叫びに答えてくださる神さまが助けてくださり、動じることのない平安を与えてくださると信じます。

 

 

【黙想・祈り】

父なる神さま。 いつも、どんなでも私たちをあなたのそばに置いてください。 逆境の時は、あなたのみ思いをしっかりと受け止めて冷静に立ち向かうことができますように。 順境の時は、さらに豊かにあなたに感謝することができますように。 覚めていても寝ていてもつねにあなたを誉めたたえ、喜びと平和の道を歩むことができますように私たちを祝福してください。

イエスさまの御名によって祈ります。 アーメン。

 

 

 

 

 
長いメッセージをお読みくださり、ありがとうございました。
 
 
私たちの教会は、本年度のテーマを「神の栄光をほめたたえよう」として歩み始めました。
 
 
4月も豊かな恵みをいただきました。 あまりに恵みに満たされると、人間は傲慢になります。
 
 
そして、神さまよりも人間のほうに目が行ってしまいます。 神さまそっちのけになります口笛
 
 
これからもますます祝福されるであろうことを思い‥神さまをほめたたえることを改めて肝に銘じました陽気
 
 
 
小さな教会に豊かな恵みを注いでくださる主なる神さま… イエスさまによって感謝しますハート
 
 
 
「悩みの日にわたしを呼べ、
わたしはあなたを助け、
あなたはわたしをあがめるであろう。」
(詩篇 50:15)
 
 
この日の礼拝の「招詞」
招きの言葉でした
 
 
やしの木コアラやしの木