芸人の解散 | 翡翠のブログ

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NTT法廃止に憤っている私ですが、それとは全然
関係ない話。

興味のない方はスルーしてください。
💧



和牛が3月いっぱいをもって解散しました。
ハイツ友の会も、事前発表はなかったですが、噂されていて
やはり解散。

「優勝」できないことがプレッシャーになった、と
やめる理由のひとつとしてそのように書いていました。
和牛は解散理由として、水田の遅刻等、あげられていましたが、
それだけではないと思います。




幼き頃より漫才や落語が好きで、親しんだものとして
最近のお笑い界に関し、少し思う所があります。


お笑いコンクールって昔は、新人登竜門として
ABCお笑いグランプリがあって、
結成5年以内という出場資格がありました。
それが現在は10年以内になりましたが、
昔と大きく違って、M-1のやり方を踏襲するように
なっています。


そもそも昔は「点数」なんてつけてなかったし、
優勝、準優勝、審査員奨励賞(特別賞)
と、一組だけしか選ばれないM-1とは違いました。



M-1が出来て、漫才師たちはそれを目指すようになりました。
目的となりました。
それ故に、Mー1に翻弄されてしまったコンビも
出てきてしまったと思います。


ハリガネロックなんかもそんなコンビだったと思います。
あと少しで優勝に手が届くかと思われたけれど、
それを逃し、M-1に囚われてしまったのです。

ネタのパターンを変えてみたり、ボケとツッコミを変えてみたりと
迷走してるなと感じていました。
焦らなくても面白いコンビだったのです。
結局、解散となってしまいました。


和牛も、本来は優勝していてもおかしくない実力を持っていました。
何度も最終決戦まで残り、あと一歩というところで逃し、
最後の年にはもう敢えて出場しませんでした。

彼らも、優勝できていたら解散を考えなかったのではないかと
思ったりしました。
そんなの全く関係なく、全然、見当外れかもしれません。

でも、見ていると多くの芸人が、M-1に囚われすぎてしまっていると
感じています。

ただ、優勝できなくても売れっ子になった芸人は一杯います。
優勝だけが売れる道ではないのです。
実力があれば、時間がかかっても売れています。


M-1の決勝に残っただけでも、注目され、
オファーが殺到する場合もあるようです。だから
これに夢を抱き、賭けるのはわかるんです。

ただ、これを足がかりに売れっ子になり、
MCになり冠番組を持つ、それが「アガリ」だという認識が
あるとすると、ちょっと違うのではと思うのです。


あくまでも「ネタ」を続けてほしい。お笑い好きとしてはそう思います。
優勝のために賞レース用にウケル瞬発力のあるネタを
出して、それで成功する場合もありますが、
売れたら漫才しなくなる芸人が多いんです。
それは気になります。

漫才を、売れるための道具にしてほしくない。



松本人志が「お笑いがしたい」と
ポストしていましたが、
いやいや、今でもできるでしょ?
お笑いってなんだと思ってるんだろ?


TVに出られなくても、裁判があっても、
舞台なら立てるでしょ?
舞台でネタやればいいじゃない、そんなにお笑いがしたいとか
いうのであれば。


TVでお笑いを、っていうけど
彼の場合は、そのスタジオに居る共演者、スタッフが
「笑ってくれている」だけの状態でしょ?
狂信的なファンは彼が何を言っても面白がってるかもしれないけど、
私なんかはもう何十年も、彼で笑ったことはない。
デビュー当時、漫才を見た時、印象には残りましたし、
確かに面白い時期もあったと思います。


横山やすしに「チンピラの立ち話」と言われたときの放送も
見ていました。
そう言われたけど、その後大きく売れました。
だけど、やすしのいうことは正しかったと思います。
あの当時は、芸人がネタを作る、というのはあまりなく、
大体、漫才作家が書いたネタを演じる、というのが一般的でした。

そんな中、NSC一期生で、師匠がなく、自分達でネタを作る、そういう
点が新しかった。


しかし、ダウンタウンの売れ方がその後
パターン化したのは悪影響だったと思う。
ナイナイも、漫才してたのは最初だけ。
ABCお笑いグランプリで優勝したら即、東京へ行き
冠番組を持ったけど、そうなったらもうネタなんかやらなくなったよね。




そういう先にM-1があるような気がする。
元々は紳助が、十年やって売れない芸人は辞めたほうがいい、
その引導を渡すためのコンクール、それも
K-1にならってのM-1というコンセプトだった。


それによって運命が狂ってしまった芸人も
いたと思う。
それも実力のうちなのかもしれないが、
和牛の解散。ハイツの解散は
とてももったいなく、惜しいと思っています。
残念です。