12月2日(土)、西立川の街カフェCOCOONにて、ちょっと早めのクリスマスコンサートを開催いたします音符


オーボエの曲とクリスマス曲を織りまぜた、どなたにも聞きやすい気軽なコンサートとなっておりますニコニコ

ガトーショコラまたはチーズケーキ、ドリンク付き

お子様連れも大歓迎です飛び出すハート(乳幼児無料ハイハイ)

ぜひご来場ください!!


会場は、JR西立川駅から徒歩6分です


尚、ご来場いただける場合は、お手数をおかけいたしますが木曜日以外の13時から17時の間にお電話にてご予約をお願いいたします。

その際、ガトーショコラかチーズケーキかを人数分ご選択いただき、お店の方にお伝えください。

街カフェCOCOON
電話:042-595-6515
予約受付時間:13-17時(木曜定休)




大下裕子ホームページはこちら星

昨日は国際オーボエコンクールの入賞者&審査委員コンサートを聴いてきましたニコニコ


一曲目は3位入賞のレオニードゥ・スルコフさんの演奏でした。


じっくり聴けば聴くほど、やっぱり上手い!!

しかもコンセール、暗譜でしたねあんぐり


隠すことでもないので書きますが、私、悩んだ末、聴衆賞はレオニードゥ・スルコフさんに投票したんですにっこり


あの繊細で隅々まで神経が通った丁寧な音楽と揺るぎなく常に安定した演奏!

決して派手なタイプではないけれど、ppの美しさ、レガートのうつくしさ、発音の精度が際立っていて、ハッとするほど美しい瞬間が何度もあって、私もあのような音づくりをしたいと強く思いました。

日頃どれほど地道な練習をされているのか、どんな基礎練をされいるのか見せてもらいたい!!できることならレッスンを受けたい凝視と思いました。



2位のソン・ヒョンジョンさんの演奏は、本選で受けた印象と変わらずダイナミックさと細やかさのメリハリがあって、フレーズが大きくて素敵目がハート飛び出すハート

あと細かいですが、私はモーツァルトの協奏曲、四重奏ともに2、3楽章間は緊張感をたもったままアタッカ気味に吹きたい派(知らんがな泣き笑い)なのですが、ソン・ヒョンジョンさんもそれをされていて、楽章間にすらこだわる音楽性にものすごく共感しました。


あとものすごく勝手なのですが、ソン・ヒョンジョンさんがヴォーン・ウィリアムスのコンチェルト吹いたらめっちゃ上手そう!!と思いましたゲラゲラ(ホントに勝手爆笑)


ヴォーン・ウィリアムス、今回2次予選の課題曲に入っていましたが、誰も選ばなかったですね泣き笑い

オーボエ協奏曲の中では最も好きなうちの1曲なので、聴いてみたかったなチュー



審査委員の皆様の演奏は、ラモン、シェレンベルガー氏、ペリー氏のベートーヴェントリオの見事なアンサンブルと遊び心が特に印象に残りましたゲラゲラ

ゴードン・ハント氏のベテラン感満載の味わい深い演奏にもなんだか癒されましたニコニコ


ラモンは動画で時々観ていて、勝手ながら「M2にしてから音色が変わってしまった901のときのほうが好きだったえーん」と思っていたのですが、生で聴くと素晴らしかったですラブ

やっぱり生で聴かないとなにもわからない!!



1位を受賞したアンヘル・ルイス・サンチェス=モレノさんのシュトラウスは、本選とはまた印象が違いました!

本選ではキラキラ感を強く感じたけど、昨日はずいぶん静かなパートを多めに作っていて、より繊細さが加わり、晩年のシュトラウスのおじいちゃん感や深い深い大きな愛がより感じられました照れ


でもあそこまで自由にやれたのは、指揮がシェレンベルガー氏だからこそだともすごく思いました!!


今回指定のヘンレ版シュトラウスはシェレンベルガー氏の校訂で、氏が曲を知り尽くしていることももちろんありますが、氏の細やかな気遣いがあったのではないかと勝手に推察します。

プロオケとコンチェルトを吹くとなったとき、あんなにオケをおさえて静かにさせる(言い方笑い泣き)ことも、あんなに間をとって待ってもらうことも、なかなかできないように思います驚き

どんなに弦がシュトラウスの指定どおり8-6-4-4-2の編成だったとしても、どうしてもオーボエが埋もれたり、テンポをひっぱられる箇所があるのですが、あそこまで自由で細かな表現にしっかりと寄り添ってくれるなんてポーン

そういう意味で、ほかではなかなか聴けないシュトラウスでしたニコニコ素晴らしかったキラキラ



聴き手としてのオーボエ漬けの日々はこれにて終了。学びが多く本当に幸せな時間でした飛び出すハート


私もまだまだやれることがたくさんあることに気づかされたし、やりたい曲が盛り沢山ゲッソリ

どんどんやっていかないと!!



出場者の皆様、本当にお疲れ様でした!!!

素晴らしい音楽と、たくさんの刺激をありがとうございましたキラキラキラキラ


皆様の今後のご活躍を楽しみに、私も頑張りますグー




2次予選、本選に関するブログはこちら↓





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本日、国際オーボエコンクール本選真顔


モーツァルトの四重奏もR.シュトラウスの協奏曲も全員分聴いていましたっっ!!



ざっくりな感想を言うと・・・ 

(※個人の感想、備忘録です!!)



まずモーツァルト四重奏に関しては、全員うまい。

装飾の入れ方や倚音の扱い方、ハイFの扱い方などにそれぞれの違いはあるものの、誰がどうとかないくらい皆様素晴らしく、それぞれの音楽とオーボエの素敵さがふんだんに発揮されていて、


改めてなんちゅー名曲だゲッソリ

オーボエの魅力がだだ漏れじゃないかラブ


って、そっちに感想がいきましたゲラゲラ

モーツァルトやるなぁ!つって笑(なに様ゲラゲラ)


重箱の隅をつつこうと思えばつつけますが、全員がもう一回ずつやり直したらまた違う演奏になるでしょうし、このハードなコンクールにおける多少の詰めきれなさやミスは音楽の本質とは関係ないように思います。

ミスや解釈の違いみたいなことがコンクールでどの程度審査に影響するのかは分かりませんが。


そんなわけで、モーツァルトの時点では好みはありつつも、結果の予想は全くつきませんでした。



ところが!シュトラウス!!!



こちらはかなり差があったように思います。  


聴衆賞の投票も、モーツァルトが終わった時点で投票した人とシュトラウスまで全て聴いて投票した人とでは意見が違うのではないかな…。


経験の差、ということもあるかもしれません。


それに、疲労が蓄積された最後の最後にシュトラウスはやっぱりキツいですよね笑い泣き



私は全てを聴いた上で、誰を選ぶか、今回ものすごく悩みました。

いつもは「この人しかいない!」って感じでなんの迷いもなく心が決まるのですが、今回は本当に難しかったです。どのベクトルで選ぼうか?みたいな驚き



息をのむほど美しいppや一本の糸のようにつながるレガートの美しさに心うばわれ


自分にはない音色の華やかさや自由で解放された音楽のキラキラ感に惹かれ


大きなフレーズでメリハリのある丁寧な演奏と楽章間にすらこだわりを感じる(私もモーツァルトの協奏曲、四重奏ともに2、3楽章間は緊張感をたもったままアタッカ気味に吹きたい!)音楽性にものすごく共感し



三人のうちだれを選ぼうか?



結局、わたしは自分が吹くときと最も近い感覚の方を選びました。音の強弱やニュアンス、音の処理、息のもっていきかた、フレーズ感、ブレスの位置(我ながら細かいタラー)などがいちばんしっくりくる人。

やっぱそうだよね!そう吹くよね!!という人。


でも、正直、その方には派手さはなく(注意比較すると、の話です。)そのすごさ、上手さはモーツァルト四重奏やシュトラウスをさらいこんだことがあるオーボエ奏者になら沁みるように分かる(低音から高音まで繊細なコントロール!!しかも一発も失敗することなく発音も音程もドンピシャ!音のツブが小気味よく、レガートがとにかく美しい!それでいて出てほしいところはしっかり強さもだせる!和声感もいい!フレーズ感もテンポ感も好き!!目がハート)けれど、オーボエを演奏しない人や、モーツァルト四重奏・シュトラウスをさらいこんだことがない人には良さがあまり伝わらないかもしれないとも思いました笑い泣き



おそらく聴衆賞はその方ではなくあの方がかっさらうにちがいない・・・という予想は大当たりでした笑い泣き


聴衆賞、そして第一位、アンヘル・ルイス・サンチェス=モレノさん!


なんというか、ステージ上での振る舞い方も含め、ひとりのプロの音楽家として完全に確立されていましたねキラキラ


いや、だって!!モーツァルト四重奏のあの自由さ!!ポーン

もしも私があの自由な音楽性を持っていたとして。

自分のリサイタルかなにかで存分に発揮することがあったとしても、コンクールであそこまでそれを出し、やり切る勇気は私にはない泣き笑い


彼の場合、自由でいてモーツァルトの世界観は損なわれることなく、活き活きと面白く、ひとりだけ別次元なくらい音楽を楽しんでいて、そこが審査員の方々にどう評価されるのだろうかとちょっとドキドキヒヤヒヤしましたが(余計なお世話でしかない爆笑)、一位🥇


やっぱり音楽は自由でいいってことなのかしらキラキラキラキラ

と、コンクールに対するイメージも少し変わりましたお願い


自由をはき違えたり、ひとりよがりにはなりたくないけど、私も「こう吹かなくちゃ」「こうじゃないとダメ」みたいなところから自分を解放して、自分が面白いと思う表現を追求したいです!楽しくなりそうニコニコ



アンヘル・ルイス・サンチェス=モレノさんの演奏といえば、2次予選のクープランのコンセール11番が強烈に印象に残っています。

曲が始まった瞬間、あまりにも美しい音色と息づかいに「この音楽は天上から降りそそいでるのか?昇天」と思いました泣き笑い

息が吹きこまれるたびに独特の響きと流れがうまれて、今まで聴いてきたコンセールと全然違う!!

浮き出てくるメロディが違うというかなんというか。違う曲みたいで。

なにこの天使の笛は!!と思いましたお願いキューン飛び出すハート



それにしても、本選に進まなかった方々も含め、皆様若いうちから凄すぎる・・・!!!

年齢的にまだもう1回、2回受けれる方もガーン 

皆様の今後のご活躍が楽しみです!!



今回のコンクールの結果は、予想順位こそ違いましたが、誰を聴衆賞に選ぼうかと迷った三人がトップ3でしたゲラゲラキラキラ

それぞれ本当に素晴らしかった!!


私も日々頑張ります!!


明日は入賞者&審査委員コンサート音符

楽しみニコニコ




コンクール結果はこちら



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