デイヴィッド・ホックニー展ー③ | 京都案内人のブログ

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自画像・2021年12月10日 作家蔵

 

 

 

 

4章:肖像画

 

ここでは60年代末より制作を

 

始めた、二人の人物で画面を構成

 

した「ダブル・ポートレート」

 

シリーズが展示されていた。

 

 

 

クラーク夫妻とパーシー 1970-71 テート蔵

 

 

 

 

中でも代表的な作品が、

 

ホックニーの友人でもある

 

「クラーク夫妻とパーシー」を

 

描いたもの。

(パーシーとは、白い飼い猫の名前)

 

この画は、古典的な絵画手法の一つ、一点透視図法に

回帰した作品。夫妻の目は観賞者に向けられ、逆に

飼い猫の視線は一点透視の先である外を見つめている。

 

 

 

両親 1977 テート蔵

 

 

 

ホックニーが両親を描いた作品で、

 

右の父親は一心不乱に本を読み、

 

母親は真っ直ぐこちらを見つめる

 

父とは正反対に、母親の目は息子であるホックニーに

向けられている。それは愛情なのか、それとも…

 

 

 

 

(額に入った)花を見る 2022 作家蔵

 

 

 

上の図は一見、シュールのようで

 

あり、コラージュ手法を取り入れ

 

た自画像。

 

よく見ると、額の中の花と花瓶の光と陰は明らかに

多重視点で描かれたもの。(原画を観ないとよく分からない)