相国寺・阿彌陀寺の六地蔵 | 京都案内人のブログ

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 六地蔵とは

 仏教には六道輪廻という思想が根本にあり、すべての生命は六種の世界に生まれ変わりを繰り返すとされる。この六道とは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道をいい、それぞれ六体の地蔵がこれを救うために現れるとする説がある。檀陀(だんだ)地蔵・宝珠地蔵・宝印地蔵・持地地蔵・除蓋障(じょがいしょう)地蔵・日光地蔵(金剛願地蔵・金剛宝地蔵・金剛悲地蔵・金剛幢地蔵・放光王地蔵・預天賀地蔵)などと称する。
 その像の姿は合掌のほか、蓮華、錫杖、香炉、幢、数珠、宝珠などを持物とするが、持物と呼称は必ずしも統一されていない。


 ちなみに、京都の六地蔵は、伏見の大善寺(伏見六地蔵)・浄禅寺(鳥羽地蔵)・地蔵寺(桂地蔵)・源光寺(常盤地蔵)・上善寺(鞍馬口地蔵)・徳林庵(山科地蔵)




相国寺の六地蔵
京都市上京区今出川通烏丸東入


六地蔵
左から数珠・幢(どう)・錫杖・宝珠・合掌・香炉を持つ地蔵尊


後小松天皇の勅命によって、足利義満がおよそ10年を費やし、1392年(明徳3)に完成させた大禅苑。夢窓国師の開基で、五山の上位に列せられたが応仁の乱の戦火で堂宇伽藍を焼失。現在の法堂は、1605年(慶長10)に豊臣秀頼の寄進によって建立され、同年に徳川家康が三門を寄進している。現在は金閣寺・銀閣寺をはじめ90余の末寺を擁する臨済宗相国寺派の大本山。



数珠
数珠

幢
幢(どう)

錫杖
錫杖

宝珠
宝珠

合掌
合掌

香呂
香炉



阿彌陀寺の六体地蔵
京都市左京区大原故知谷

 正式名称は光明山法国院阿彌陀寺。1609年(慶長14)、弾誓(たんぜい)上人によって妙法念佛の道場として創建された。上人は入定する1年前に修行僧らに巌窟を掘らせ、その3年後、62歳で生きながら石龕に入り「ミイラ佛」となった。

阿彌陀寺山門
阿彌陀寺山門

阿彌陀寺本堂
阿彌陀寺本堂

六地蔵

六体地蔵ー全
六体地蔵

石像坐像
阿弥陀坐像