素朴な琴
この明るさの中へ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかねて
琴はしずかに鳴りだすだろう (八木重吉・詩)
もとより琴線というものがあるのではない。しかし、秋の美しさに耐えかねて鳴りだす琴のように、真実の言葉に触れれば、自然に鳴りだす琴線を、人間はだれもが胸の奥にもっている。
生きるということは、この琴線に触れる言葉との出合いではないだろうか。生きるということの喜びや感動は、本来、もっと素朴なところにあるのである。
松本梶丸著『生命の見える時 一期一会』(中日新聞本社)より
※娘が自身のラインの紹介プロフで、「心の音楽を聴こう」
と入れていたので琴線のことを教えてあげました
(*^.^*)エヘッ