前回に続きます。


前回のような時間による症状のあらわれについての例外として、


①非常に強烈な現象

②非常に弱い現象

③注意を向けると強化されるような精神病理現象


があるようです。

①は、てんかん発作や発病の際時々見られる破局現象で、いずれも短時間でおわる…(と書いてますがどのくらいの短時間なのでしょうか)

②は、弱い不快感やイライラ感がずっと続く

③は、強迫観念、強迫行為、幻覚、妄想といった、気になると余計に症状から抜けられなくなる内観療法で有名な森田正馬氏がいった「精神交互作用」


以上の3つが例外のようです。


いかに軽く、短時間の統合失調症でも最低八ヶ月は治療の必要があるという指摘があるみたいです。

そのことから中井先生は二つのことを患者さんに伝えておられたようです。

一つ目は

『48時間で収支を合わせる』

これは、1日不眠があっても、翌日その分を補えば破綻に至らない、という事だそうです。

二つ目は

『3日目、40〜50日目、3ヶ月目、1年目に気をつける』

この時期に社会復帰的な活動をやめたくなる時が多いようで、それを予告しておいて、その凌ぎ方を話されていたようです。




『「思春期を考えること」について』のブログでも書いてましたが、学生時代、よく徹夜で勉強したりしてましたが、ひょっとしたらそういう行動が精神的な病の要因になってるのかな?とも思います。

また、学生時代は病気になっていても気づきにくく淡々と学年は上がっていき、休みにくい状況(「踊り場のない状況」と表現してました。)なので、自我の形成期でもある時期というのは、こういう事も踏まえると、統合失調症とは限りませんが、精神的な病気を発症させやすい構造にもなってるのかもしれませんね。