前回に続きます。
中井先生は、
『先日ある生理学者と話したときに、
人間を疲れさせるには、
踊り場のないエスカレーターに乗せれば良い
という話が出ました』
と書かれています。
踊り場とは、中間休止の場で、生理的なリラックスの場、生活のリズムをつくる場として大切なものだと思います。
中井先生は東京の地下鉄の駅のエスカレーターを例に挙げておられますが、私が住む関西でも大阪のある駅の地下鉄のエレベーターはめっちゃ長かったり、ある百貨店のエレベーターは長くはないのですが、すごく遅かったりと、「途中で降りれない」環境の大変さがわかるような気がします。
というのも、お子様にとって、
小学校→中学校→高校→大学
というレールの中でトラブルがあった時に降りることができない状況というのは、精神的にもとてもしんどいと思われますし、自分自身も経験としてそう思います。
あとここから降りることは、社会のレールから落ちてしまうことになりかねないので、その不安から本人や親御さんがなんとしても落ちないように…と思われるのも、無理ないのかな、とも思います。
これは社会に出ても、同じような事が言えるのかもしれません。
なので、社会人になったら
「踊り場」を意識して作る
ことが、精神衛生的に良いことなのではないかと思われます。
子どもさんはそのように意識してするのは難しいとは思いますので、社会側が変わっていく必要があると思います。
今の教育制度で
「踊り場」を意識して作る
ことは何にあたるのでしょうか…