少年「あぁ・・・やっと救われる・・・」
短剣で貫かれている少年からはもう闇を感じない
短剣を引き抜き少年を抱き抱える女性
??「・・・貴方の名前を訊いても良いですか?」
少年「・・・シオン・・・貴女は?」
??「私に名前はありません・・・ある時に全てを捨てました」
シオン「そう・・・なんだ・・・じゃ弓を使ってたからアーチャ『弓兵』と呼ぶよ・・・・」
アーチャ「・・・では今度からそう名乗りますね」

シオン「アーチャ・・・助けてくれて・・・ありがとう・・・」
その一言を言って息を引き取った
アーチャ「私は・・・助けれていない・・・礼を言われる資格なんか・・・ない・・・」
アーチャは泣き崩れていた






ーーーーー


神奈子「シオン起きろ!シオン!」

シオン「何?」

諏訪子「何?じゃなくていきなり倒れるから心配したよ」

どうやら博麗神社に向かう途中で倒れ、神奈子と諏訪子が心配して立ち往生していたらしい

シオン「てことはさっきのは夢か・・・」
神奈子「夢?おい、早苗が大変な時に呑気な」

シオン「わりぃわりぃすぐ急ごう!(夢の割にリアルだったな・・・まぁ良いか)」

諏訪子「ちょ、置いてかないでよ」

三人は博麗神社に向かって走っていった
少年「どうして・・・」

周囲を見渡して絶望する
影「どうして?キミが望んだ事だよ」
少年「嘘だ!こんな事・・・」
影「マスター、自分の闇に素直になれよ」
その言葉をきっかけに少年の周囲から煙状の闇が溢れていく
少年「闇・・自分の闇・・・・・あぁなんと心地よい・・・クク」

さっきまでの怯えていた少年はもういない
居るのは邪悪な笑みを浮かべた悪魔のような少年
??「愚かな・・・自らの闇に呑まれるとは・・・」

少年の前に立ち塞がり三体の怪物に睨まれながらも顔色一つ変えない女性は少年を睨みつける

少年「・・・ドレッドルート・・・『フィアーズノックダウン』」
名を呼ばれ攻撃命令が下った巨人は女性に殴り掛かる
??「無駄だ・・・私には当たらんよ・・・」
女性は軽々とかわし、いつの間にか、その手には矢の無い弓で弦を引いている
??「偽・螺旋剣『カラドボルグ』」
それを唱えた瞬間に矢の代わりに螺旋をえがく刃の剣で巨人の顔を撃ち抜く
巨人は怯んだが致命傷にはならなかった
少年「やるじゃん♪じゃ次は、イレイザー!『ダイジャスティブブレス』」
竜はレーザーのような咆哮を女性に放つ
??「無駄・・・」
それを難なくかわし少年の眼前にたどり着いた
??「貴方の闇から救ってあげるわ」
女性の手には歪な形をした短剣で突き刺した
少年「がふっ・・・アレ?・・・なに・・これ・・・」
??「これはルールブレイカー『破戒すべきすべての符』・・・ありとあらゆる契約を無に帰す呪いの短剣・・・貴方の闇の契約を打ち消したわ」
いつの間にか三体の怪物は姿を消していた
・・・抗えない運命があった
・・・抗う力すら持っていなかった
・・・そして諦めた



辺りは荒れ果て、所々にクレーターになっている
そこにあったはずの建物は崩壊して元の面影すらない

大勢の人が傷付き倒れている
中にはもう事切れている人もいる
だがその中心で立っている少年は傷一つなく、傍には巨大な怪物が三体いた
一体は上半身が裸の巨人で、その姿を見ているだけで恐怖で震え上がりそうになる
もう一体は禍々しい竜のような形をしている
最後の一体はその少年の影のように真っ黒い人形をしている

男「くそ!何がどうなってるんだ!」

傷だらけの男が叫ぶ
つい数分前までは大勢の人々が賑わい、ビルなどの建物が幾つも建ち並ぶ都会だった
だが突然現れた怪物により全てが崩壊した

巨人が暴れ建物が崩壊し、竜の咆哮によって大地は抉れ人々が巻き込まれていく

少年が原因だと分かると何人もの人が少年を襲い掛かるが少年の影のような怪物はそれを許さず次々と倒していく

そして今に至る

少年「もういいよ・・・」
少年の目は虚ろで生気が感じられない
その言葉で三体の怪物は沈黙した