思いやりを持つ③ | PADME

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人生を豊かに

自然環境を守る

 

 昨年はコロナ感染が落ち着いたと思いきや、インフルエンザが注意報レベルを超えて、警報レベルに達しました。その原因の一つはコロナ禍です。2020年以降新型コロナの大流行とそれに伴う国全体の対策強化で、インフルエンザはほとんど流行しませんでした。結果としてこの間にインフルエンザに対する免疫力が低下したからです。しかしながら、自身の行動を考え、新型コロナにもインフルエンザにも感染しない様に心がける事が肝要です。

 

 地球上には人間も含め、沢山の生物がいる訳ですが、全て生きています。ウイルスも目には見えませんが生きています。我々人間は生物の最上位にいると錯覚しがちですが、決してそうではありません。現にコロナウイルスには翻弄されて来ました。我々は御先祖様から命を受け継ぎ、今ここに存在しています。この今ある命以上に大切な物があるでしょうか。自分の命は一つですが、沢山の命があったお陰で、今の自分の命に辿り着いている訳です。

 

 そして私の命は、これから先の沢山の命でもある訳です。ここ何年か記録的な猛暑や短時間での豪雨が各地で観測されています。夏でもエアコンを使う事が少なかった以前が信じられません。それだけ地球の温暖化が進んでいる事なのでしょう。環境負荷を低減するなど、今ここで対策しておかなければ、大変な事になるかもしれません。この文明社会において、発展や開発にばかり奔走し、自然環境を破壊してしまった事に対する警鐘だと思います。

 

 この世に存在するものは、全て支え合い、助け合って生かされている、これを環境問題に取り組む時忘れてはいけません。環境破壊は人間の日常生活の中から生まれて来るものです。毎日の生き方の上で、どの様にものを大切にし環境を守る生活が送れるのか、私たち一人ひとりの意志に委ねられています。我々には重要な役割があります。それは次の世代へ命を受け継いで行く事です。私たちは自然の恵み一杯の命を頂いて生かさせて頂いています。

 

 一人一人がこの事を強く意識していけば、5年10年100年後、子孫に大切な命やこのかけがえのない地球、自然をバトンタッチ出来るでしょう。

 

萬善寺