ネットに次のコラムが載っていました。紹介します。![]()
“日々のくらしを大切にし、ありふれた身の回りのことから題材を選び、やさしいことばで伝える。簡単なようで、じつはとても難しい。詩人の高田敏子さんはこのスタイルを貫いた▼詩や散文を書くとき、大切な心得にしていたことばがあったそうだ。「文によってその書き手の人柄がよくわかる。自分をひくく、相手を立てる心がこめられていると、文は自然とよくなる」。生前の母親が手紙を受け取ると語ったという▼高田さんは親と子という主題をよく扱った。まちかどや公園で「おかあさーん」という子どもの声を耳にすると、思わず振り向いてしまう―。そう始まる詩「呼びごえ」はさまざまな年代の母子の心情を描き、次のように結ばれる▼<母と子は/いつも心のどこかで呼びあっている/若葉がきらりと光ったり/ゆれたりするのは/やさしい心が いつも/空の下を渡っているからです>。やわらかな新芽が風にそよぐこの季節にふさわしい▼きょうは「母の日」。感謝をこめてカーネーションを贈る人は多いだろう。亡き母をしのぶ方もいらっしゃるだろうか。あたたかな気持ちが届くならすてきだ▼高田さんの別の詩「新緑」の終わりを引こう。<母と子が話しあっているだろう/さやさやそよぐ緑葉のように/優しい会話を/くりかえしているだろう/この日 母の日>”![]()
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