手を使わず、腰をまげてかがむことなく、靴を脱ぎ履きできる「ハンズフリーシューズ」が売れています。元々は妊婦や高齢者でも使いやすい靴として開発され、市場が急速に拡大。さまざまなメーカーから多彩な商品が生まれる中、足の健康のためには選び方も重要です。![]()
■立ったまま足入れるだけ 素材、デザイン幅広く
「とても軽くて、クッション性のある履き心地。かかと部分の出っ張りに足を引っ掛ければ、脱ぐのも簡単」。ABC-MARTさっぽろ東急百貨店(札幌市中央区)でハンズフリーシューズを選んでいた札幌市内の男性は話していました。
同店はハンズフリーシューズを200種類ほど取りそろえています。S店長によると、主に30代から60代以降までと幅広い世代で購入され、男女比では女性が6割と高い。価格帯は1万円前後の品が多いとのこと。![]()
人気の理由は「圧倒的な楽さ」(S店長)。多くは足のかかとの部分に芯のような硬めの素材が入っていて、靴べらの役割を果たします。かがむ必要がなくなり、玄関に置いてあれば、そのままスッと足を入れて出かけられます。![]()
ハンズフリーシューズを代表するブランド、スケッチャーズのほか、プーマやアディダス、ABC-MARTのプライベートブランドなど多様な商品が並びます。スニーカータイプだけでなく、サンダルタイプや革靴のほか、外側は通気性の良いメッシュ素材でバレエシューズのような靴などデザインも幅広い。![]()
各社の開発競争の中で、冬用のブーツタイプも登場。素材の種類も増え、それぞれの暮らしに合わせた一足を選べるようになってきました。S店長は「履き心地は抜群。デザインや好み、用途で選んでいただければ」と話します。
東京靴流通センターなどを展開するチヨダは「スパットシューズ」のブランドで展開。2022年の15万足から売り上げは伸び続け、2025年には256万足と約17倍になったとのこと。担当者は「利便性が高く、世代を超えて履かれている」と語っています。靴の脱ぎ履きの多い生活様式で暮らす人や腰痛や膝痛などでかがむ動作が難しい人、妊娠中の女性らを中心に売れているそうです。![]()
■クッション性、安定性で選んで
ハンズフリーシューズで脱ぎ履きが楽になっても、歩きやすくなるわけでありません。では、どんな靴を選択したらよいか。
靴選びを助言するシーラボ代表取締役で理学療法士のKさんは次ぎのように話しています![]()
“ハンズフリーシューズの中でも、軽くて軟らかすぎる靴は足を守る機能が不十分なことが多く選ばない方がいいです。雑巾のように絞れるような軟らかなものには気をつけて。長く歩くという観点からするとしっかりとした「クッション性」と「安定性」を備えた靴を選んでほしいです。靴を履いている時に背伸びをするとかかとがスポンと落ちる靴には気をつけた方がよいです。足首のところで靴が吸い付く力がないから、パカパカしてしまう。足首を固定できないから歩いているとかかと部分が浮いてしまい、長く歩くことができません。また、土踏まずのところが、ポコって盛り上がっている靴があります。こういったものがあるほうがいいです。靴の中で足がズレにくくなります。ハンズフリーにはさまざまな種類がありますが、そういったタイプを選んでほしいですね。シニアの方は靴を履くときに「かがむのが大変」と、ハンズフリーを選ぶ方が多いです。理想は玄関に靴を履くための椅子を置いて、その上に座って靴を履き、かかとを床にトントンとすること。足の指は靴の中で動くことが大切なので、靴の中に足を詰め込み過ぎないことが大切です。”![]()
なるほど!私も靴選びの参考にしたいと思います。みなさんは、どう感じましたか・・。![]()