私の父は若いころ秩父銘仙を全国に行商しておりました。
私が生まれたころには普段着は洋服にとって代わっておりましたから、
普段目にすることはありませんでした。
ですが、生家の周りにはハタヤサンや捺染工場などもあり、普通になじんで育っているため
郷愁はあります。年を重ねるごとにそういう物は強くなるような気がします。
最近、根津の弥生美術館で銘仙の着物を見る機会がありました。
明治中期から昭和初期にかけておしゃれ着として広く普及したのだそうです。
栃木の足利、群馬の桐生、伊勢崎、埼玉の秩父、東京の八王子が産地として知られています。
明治大正のころの女学生が友禅を着て学校へ通う人がいたそうで、華美なため銘仙程度の服装を制服にしたのだそうです。
質素で絵柄も少ない銘仙でしたが、
足利ではデザイナーを起用し、宣伝のためのポスター制作に一流の画家や女優を起用してデザイン性をアピールしました。
桐生では高い織物技術で西の西陣、東の桐生と言われていたそうです。上品な桐生銘仙は
「御召銘仙」と呼ばれました。
伊勢崎銘仙は併用絣の手法を用いており、20色以上の色を使ったものもあり足利銘仙とともに業界をリードしていたそうです。今回の弥生美術館での展示された着物は伊勢崎のものが多かったので、とてもカラフルな印象があります。
秩父銘仙はほぐし捺染という染色法で、補色を緯糸と経糸に組み合わせ玉虫色の光沢が生まれ鮮やかであるのが特徴です。
八王子銘仙は細やかな地紋の織りにより独特で高級感のある銘仙だということです。
カピタン織りの技法でネクタイなども作られているとの事です。
美術館で見た銘仙はどれもあでやかで、ロリータファッションやゴスロリを彷彿させるものもあり、私の認識は180度変わりました。
絵柄も和風なものから洋風なもの、瀟洒なお城や飛行機なども絵柄として作っているので、地味なイメージを勝手に持っていた私には衝撃でした。
父が勤めていたお店の東京の店舗は淡路町にあったそうですが関東大震災で被災しその後はどうしたのか確認はしておりません。今そこにはコーヒー屋さんがあります。
皆さんももし銘仙という着物を見る機会がありましたら大正ロマンに浸れるやもしれませんよ。
東京事務所 所員 つくい みちこ
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~厚生年金保険法からの問題~
〇か×かでお答え下さい。
問題
70歳以上の使用される者については、支給停止調整額を28万円として、在職老齢年金の仕組みが適用される。
解答 ×
~解説~
70歳以上の使用される者に適用される在職老齢年金の仕組みは、60歳台後半の老齢厚生年金の受給権者が被保険者である場合の在職老齢年金(高在老)の仕組みであり、支給停止調整額は47万円である。
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