この宇宙というものは、

遥かなる過去から未来永劫まで、全く変わらずに存在している、

と思われてきたし、実際に私たちもそのように漠然と考えて星空を眺めている。

 

20世紀初頭のエドウィン・ハッブルが赤方偏移を発見したのも、そもそも宇宙論的な考え方があったわけじゃなかった。

 

ただ単に

「その本体が、銀河系内にあるのか、もしくは銀河系外にあるのか」

を調べたかっただけ、である。

 

 

 

(そもそもメシエ天体「M78星雲」とかいう奴は、ぼんやりと見えているだけで、彗星と混乱しないようにしただけのものだ。)

(もちろん、いまではメシエ・カタログよりも膨大なNGC(New General Cataiogue)カタログの方がよく使われる。)

 

調べてみると、メシエ天体の多くが銀河系外にあり、それこそ天文学的な遠いところにあることが分かった。

 

そして、その構成をHR図(ヘルツスプルング=ラッセル図)にまとめた。

 

 

そして、横に線を描き添えていた。

 

そして、アンドロメダ銀河やソンブレロ銀河などのスペクトルを分析すると、

 

 


 

地球から全て遠ざかっていることが明らかになった。

 

つまり、

遠ければ遠いほど、我々から遠ざかっていることを発見したのだ。

 

この理論は、逆に言えば

過去のある時に、宇宙は一点から始まった、

ということだ。

 

これはドップラー効果と言い、サイレンを鳴らしている救急車の音が低く聞こえるのと同様な現象だ。

 

で、「その一点」の時とは、どんな時なのか?

 

それこそ「宇宙の始まり」なのだ。

 

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この時から、宇宙論というものが、

抽象的な問題から、具体的な物理学の問題として登場してきた、と言える。

 

この時代、大別して2つの理論があった。

 

 

フレッド・ホイル卿(始祖鳥・捏造疑惑で高名な天文学者)の解く

「定常宇宙論」(宇宙は、無限の過去から、無限の未来まで一定である。)

 

そして、

 

ジョージ・ガモフとその仲間たちによる

「ビッグバン宇宙論」

(宇宙は、ある時に大爆発して生まれた。(その先は分からないが・・))

 

この2つの論争、半世紀前までは、拮抗していた。

 

心情的には、前者を推す、という人たちも多かった。

 

何と言っても、その大爆発の時刻と(20億年前から200億年前まで差があった。)エネルギー源を説明することが難しかったからだ。

 

ところが、この勝負は、

勝負とは無関係の場所で、あっさりと決着がついた。