80~90年代の生徒に比べて、

今の生徒は格段に穏やかになった。

当時の昔の生徒は、こっちが面白い話をしようとしたら、露骨に

「面白んね~!」(面白くない)

と漏らすほど。

 

考えてみれば、確かに高尚過ぎて分からなかったのかもしれないが、

はっきりと物申すほどに怒気があった。

 

時には逆に暴力に訴えるほどの者もいたが、

そんな奴に今や会ったためしがない。

 

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私は、生徒たちにテストをやらせる場合、

10人いたら、余分に11枚コピーさせる。

 

1つは私が問題をチェックするため

2つ目は、復習のために、だ。

 

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ついでに言うと、

数年前に、一教科30点程度・5教科で150点で満足している者がいた。

(朝倉東なら、それで十分なのだが)

あと少しだけ点を挙げるべく、解説した後で

「復習してね!」とはいうものの、

本人も面倒くさがって、どうせ復習なんかしたくない、

というオーラをにじませていた。

 

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翌日に、全く同じテスト(予備でコピーしたやつだ)をやる。

生徒はあからさまに嫌な顔をする。

そこで私は、平然とこう言うわけだ。

「昨日の復習だよ。2回目だから当然できるよね。」

できるとは、先日よりもいい点、

満点とはいかなくとも10点UPはしてくれないと。

 

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結果は、先日と同じ30点程度か、下手すると逆に点を下げている。

 

周囲にも聞こえるように穏やかに言う。

「何で昨日と同じ問題なのに、また30点しか取れないの?」

 

私が20代の時は

「何しとるんじゃ貴様!復習しろとあれだけ言っただろうが!!」

とか九州弁丸出しで吠えていただろうが、今はそんなことはしない。

 

いわゆる「心理戦」を仕掛けていく。

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さて、ここで国語クイズ!

「復習う」どう読むでしょうか?

 

答えは「さらう」です。

 

「一度やったことを、もう一度反復して理解する。」という意味です。

 

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「昨日『復習してね』、とあれだけ言ったろ?」

これを一回体験するだけで、熱心に復習するようになる。

間違えたところも「わからない」と質問してくる。

 

昔だと、3回、4回やっても出来ない奴もいたが、

ここまでやれば、99%の生徒は素直に聞いてくるようになる。

 

これは、怒鳴ることで自発的な行動が止まることを防ぎ

あくまでも「自分でやる」ことができればいい。

 

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30点で満足しかけていた朝倉東高校志望の彼も

やはり「口惜しい」という感情が沸き起こり

(途中でイライラが相当たまっていたようだが)

30点→35点→40点→45点

・・と、じわじわと段階的に点数を伸ばし始めて、

念願の朝倉高校に合格することができた。