この半年ばかり考えていました。

もし、書くべきネタが切れたら、「小っちゃきもの」を書こうかな、と。

 

とはいうものの、書きたいことなんぞ、後から後から湧いて出てくるものなので

一向にそのチャンス(?)が来たためしがない。

(なんせ、「書きたいこと」など、10コ以上あるモノだから。)

毎日、PCに向かってアレでもないコレでもない、と考えていたら、

頭の中に「ある一つの考え」がまとまり、それを書きだすという行動をしていた。

 

そうしてるうちにになり、少しばかりヒマになってきたので、

硬派なものの間に軽いネタとして押し込むことはいいんじゃないか、ということで。

 

とはいうものの、

それぞれの「ちっちゃいもの」には

「壮大なストーリー」が内包されているので

読みごたえがある物になるのではないか、と思い、ここに書いてみることにしました。

 

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まずこのシリーズ一弾目は、やはりあの物体(?)に登場してもらおう。

「カエルのぬいぐるみ」である。

 

みんなして、あっちこっちで触ったため

ところどころで表皮がハゲて、中身が漏れ出してきそうだ。

 

さてさて。

このカエル、何年前からあるのか、というと

もう10年くらい前からあるのだ。

ある肌寒い昼に、塾の駐車場にクルマを停めると

なにやら薄茶色の汚れた物体が落ちていることに気が付いた。

 

よく見ると、それは「カエルのぬいぐるみ」だった。

(ぬいぐるみと認定するには、やや小さかったが。)

 

それから10時間後、帰ろうとクルマに戻ると、なんと

あのカエル、クルマのボンネットに乗っかっているではないか!

誰かがこっそり、置いて行ったのか?と考えた。

 

私はこういう時に「もののあはれ」を感じる人間であり、

「そうか、お前も朽ち果てるにはまだ惜しいか」

家に持ち帰って、洗って飾ってみよう、と。

 

ところがこのカエルを

「朽ち果てる寸前で捕獲される、という奇跡を起こしたカエルなんだ。」

「みんなも、このカエルを見習って、志望校に食い下がるんだよ!」

 

などと「守護神」扱いし出したものだから、

 

皆によって、寄ってたかって触られるものとなり、

周囲の繊維がすっかりハゲまくってて、中身が漏れ出しそうになってしまったのだ。

 

その後、

東京大学や九州大学の初の合格者

を出し、

朝倉高校に全員合格する、

というミラクルを引き起こしたのだから。

 

確かにご利益はあったのかも。

 

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それから10数年

 

吸盤のゴムもすっかりゆるくなった。

現在、このぬいぐるみを触ろうという子は少ない。

 

「開運おみくじ」が「守護神」に取って代わられたからだ。

 

ただ、今も少数の生徒(多くは女子)には触られており、未だにその立場を失っていない、と見受けられる。