チョップダイゴな日々 -5ページ目

チョップダイゴな日々

ダラダラ遊んだり、シャカリキ遊んだりの自己チューブログでやんす。
チョップスティックの話やら、ちょこっと旅に出てたトキの話もちょこちょこっと書いたりしておりもす。
ヨロシクでがんす。


「ランカウイ・アート・フェスティバル」から帰ってきた俺は、相変わらずのビーチで、ミーやミーの彼女であるアティと、パパレゲエの商売を邪魔しつつ、観光客を巻き込んで歌ったりしゃべったりし、地元の男たちとビーチサッカーをしたり、泳いだりして過ごす。


ショーンは朝、

「俺も後で行くから!」

と言って出て行ったまま戻って来ない。


(あいつやたらネットカフェ行くし、何だか忙しそうだな~。)


ショーンが最近ネットカフェによく行く理由は知っている。

どうやらショーンのオヤジが、近々アジアに来るらしい。


パパの話は、ショーンが持っている「YAMAHA」のギターを自慢する時によく聞かされた。


要約すると、イギリス人だったパパも放浪癖があり、若い頃フィリピンに行ったときに出会ったのがこの「YAMAHA」のギター。

パパはそれ以来このギターを持って旅を続け、その後アメリカに行った時に、フラッと立ち寄った大学で出会った、「犬を3匹従えて裸足で歩く女性」に恋をした。

イギリスへ戻ったパパは、仕事をしつつアメリカへ通い、二人は大恋愛に落ちたが、ドラッグが見つかったパパはアメリカ入国禁止となってしまう。


「二人にとって初めての土地で生活を始めよう!」


カナダに移住した二人の間には3人の息子ができ、「YAMAHA」のギターは2番目の息子であるショーンにプレゼントされた。

っていう話。


そんな大恋愛の末「カナダ」で生活をしていた夫婦には、その後も色々あったらしく、数年前に離婚し、パパは、「夏カナダで働き、寒くなる頃に思い出の地でもあるフィリピンに行く」という生活をしている。

そして、フィリピンに特定の彼女もおり、近々結婚も考えているらしい。


一度ショーンに訊ねたコトがある。


「パパってどんな人?」


ショーンは答えた。


「パーティー・アニマルっ!!!」


まぁ、紛れも無くショーンの親父って感じだ。



アティが仕事に行き、ミーも、

「そろそろマネージャーのロイと次の仕事の打ち合わせに行こう。」

と言い出し、俺は無責任に、

「リーダーに全てを任せた!」

と言ってパパレゲエとダラダラ過ごしている時に、ショーンが戻って来た。


女の子を二人連れて。


「久しぶり~!相変わらず元気そうね、愛すべき音楽キチガイ達は♪」


クアラルンプールで一緒に住んでいたリサとヘレンだ。



ショーンは「YAMAHA」のギターを鳴らし、俺も負けずに唄い、リサは踊り、ヘレンはウイスキーを飲む。

俺は安物のギターを鳴らし、ショーンは負けずに唄い、ヘレンは踊り、リサはウイスキーを飲む。

リサが馬鹿な話をして、ヘレンが相槌を打ち、俺は笑い、ショーンがウイスキーを飲む。

へレンが馬鹿な話をして、リサが相槌を打ち、ショーンが笑い、俺がウイスキーを飲む。


パパレゲエが、

「今夜、仕事で回っている店での演奏は無しだ。

ミーとロイには、俺から言っといてやる。

俺はお前等を眺めながら酒を飲みたくなった。

楽しむ事を、楽しみ続ける事を、諦めるな。」

と言ってその場を去った。


「タリマカシー!!(ありがと~!!)」


そして、ショーンは「YAMAHA」のギターを鳴らし、俺も負けずに唄い、リサは踊り、ヘレンはウイスキーを飲む。

俺は愛着の出てきたギターを鳴らし、ショーンも負けずに唄い、ヘレンは踊り、リサはウイスキーを飲む。

リサが馬鹿な話をして、ヘレンが相槌を打ち、俺は笑い、ショーンがウイスキーを飲む。

へレンが馬鹿な話をして、リサが相槌を打ち、ショーンが笑い、俺はウイスキーを飲む。


誰が誰だかわからなくなったまま夜になり、すっかりベロンベロンになった俺達4人は、再会を祝し、明るい月明かりの下、全裸で泳いだ。


海ではしゃいでいる時に、ショーンが言った。

「もうすぐ来るぞ!」

俺は答える。

「来るって何が?」


酔っているとはいえやっぱり恥ずかしいのか、リサとヘレンはハッキリとは見えない距離を保っている。

手を振りながら何か話しかけて来るシルエットが、月明かりと踊っているみたいだ。


ショーンがつぶやく。


「会うのは4年ぶりだ…。」


誰だかわかった。


俺はヘレンを捕まえるコトにし、

「俺も会えるんならスゲー楽しみ。」

と言って泳ぎだした。



ショーンもリサに狙いを定め、一言叫んで泳ぎだす。

「俺が2代目パーティー・アニマルだ~~!!」








(はじまり、はじまり→沖縄1