チョップダイゴな日々 -20ページ目

チョップダイゴな日々

ダラダラ遊んだり、シャカリキ遊んだりの自己チューブログでやんす。
チョップスティックの話やら、ちょこっと旅に出てたトキの話もちょこちょこっと書いたりしておりもす。
ヨロシクでがんす。

俺にとって初めてのタイに来て、2週間ほど経ったころ、カオサンロードからすぐ近く、俺達の常宿となったゲストハウス、「グリーンズ」から歩いて5分のチャオプラヤー川で、夜の景色を眺めながら、ショーンと共にボ~っと会話を楽しむ。




「カナダじゃマリファナのコト何て呼ぶの?」


「グリーンが一般的かな?俺達はハッピーレタスって呼んでる。日本は?」


「草が多いかな…?

ミドリちゃんとかマリちゃんって時もある。」


「日本人の女の子みたいな名前だな!?」


「良く分かったな、さすが日本で遊びまくっただけの事はある!

その呼び方の方が何かと都合がいいからな。


今日マリファナ持ってるって言うよりは、今日ウチにマリちゃん遊びに来てるって言う方が楽しいし、人目も気にならない。


にしてもハッピーレタスはいい名前だ…。俺もそう呼ぼう。」







チャオプラヤー川を走る水上バスがゆっくりと走って行くのが見える。


この公園は割と街頭が多くて、夜になっても結構明るく、星はあまり見えないし、川の水は茶色くて汚いけれど、対岸の街明かりなんかは幻想的で夜風も心地よく、お気に入りのスポットだ。



少し離れた芝生で若者達がダラダラと、それでも仲良さそうに過ごしている。




「昨日の夜はどうだった?」



ショーンが聞いてきた。



昨日の昼間、レストランで知り合った女の子に一目惚れしたショーンは、まんまと女の子を口説き、その日の夜会う約束を取り付けた。


夕方、デパートの試供品の香水をたっぷり付けたショーンと別れた俺は、屋台のバーで「サムソン」と言うウイスキーを飲んでいた。


すると、長身でスラッとした、かなりキレイなオカマちゃんに声を掛けられた。


俺は、

「君がオカマちゃんなのを知っているし、そんな趣味も無ければ、たかられるだけのお金も無い。

それでも一緒に遊びたいか?」

と聞いた。


彼は、

「イエス!」

と言い、二人で飲むことになった。



それにしても、見れば見るほど完璧で、自分でもナゼすぐに見抜けたのか不思議なほど「綺麗な女の子」だ。


「アイ」という名前の彼は、性格も良く、とても楽しい時間を過ごした。


そして、その会話の中で、ショーダンサーとして働いていると語ったアイに、俺は

「職場に連れて行ってくれ!」

と頼んだ。



タクシーでアイの職場に行き、俺は面食らった。


俺はてっきり場末のキャバレーみたいなのをイメージしていたけれど、そんな想像よりも、すごく豪華でしっかりとした劇場。



俺達はスタッフ用出入口から入場し、楽屋へ入った。


楽屋も広く、キラキラした贅沢な衣装が並び、大勢の「見た目女の子達」が鏡に向かって化粧をしていたり、衣装を選んでいたり。



「見た目女の子達」は俺に気付くと、

「ロミオが来た!」

と言って集まって来ると、執拗なボディタッチをしてきて、胸を触らせようとしたり、あんな所を摩擦してきたりで、複雑なもて方をしてしまい、すっかり困惑してしまった。


するとアイが、

「私の彼に触らないで!」

と一喝した。


そういえばさっきタクシーの中で約束していた事を思い出した。


「職場に連れて行く代わりに、そこでは彼氏のフリをして。」



…………




俺は川の柵に体を預けて、少しずつ離れていく水上バスを眺めつつ、ゆっくりと煙を吐き出しながらショーンに昨晩の話をした。


「楽屋から見たショーは豪華で楽しくて最高のエンターテイメントだった。

アイも本当にかわいい子だったし、当然おかしな事はしていないけど、すごく良い時間を過ごせた。

そっちは?」



俺はタバコ状の残り少ないハッピーレタスを渡しながら訪ねた。


川を背に、柵にもたれかかっているショーンの目線をなんとなく追うと、芝生の若者達が相変わらずダラダラと過ごしている。



「俺も最高の夜で、一緒に食事をして、クラブで踊った後、彼女のマンションに行ったんだ。

そしてベランダやキッチンや浴室で…。

アノ部屋の全ての場所が、俺の思い出の場所だ!」


と言って、下品に笑った。



俺も笑いながら芝生の方へ体の向きを変えると、いつの間にか若者達がどこかへ行っていた。


ハッピーレタスを受け取りながら、

「明日、俺達もどっか行こうか?」

と言って、深く煙を吸い込んで息を止め、ゆっくりと肺に落とし込んだ。












(はじまり、はじまり→沖縄1。