チョップダイゴな日々 -18ページ目

チョップダイゴな日々

ダラダラ遊んだり、シャカリキ遊んだりの自己チューブログでやんす。
チョップスティックの話やら、ちょこっと旅に出てたトキの話もちょこちょこっと書いたりしておりもす。
ヨロシクでがんす。

俺とショーンは、昨晩メシを食っているときに出会って意気投合した、地元「ジョージタウン」のミュージシャン「スーコ」と、さっき出会ったばかりで、二十歳の若者アルゼンチン人バックパッカー「ティロ」と共に4人で、ジャングルの中を歩いていた。


スーコの案内のもと、「モンキービーチ」と呼ばれる浜辺へ向かっているのだ。


俺とショーンとスーコの3人はギターを担ぎ、軽装のティロはやたらと無駄な動きで、俺たちと木々の合間をチョロチョロと動き回っている。



樹木にしても、葉っぱにしても一つ一つがデカイ。

なんとなく「豊かな国だな。」と思う。

日本の景色は、「貧乏」じゃないけど「貧乏臭い」。



スーコが饒舌に、「自然の恵みの偉大さ」を話しながらハッピーレタスに火を着け、俺たちに手渡してきた。


受け取った俺がゆっくりと吸い込んでいる横で、ティロはきょろきょろと写真を撮りながら、

「俺はサッカーをやっているから吸わない。酒もタバコもしない。」

と言う。


それを聞いたショーンは、

「俺達はなんでも吸うし、酒だって飲むけど、サッカーもする。いい女とのセックスの後のタバコを知らないなんて、音楽を聴かない位くだらない人生だ。」

と言った。

ティロはサル達と一緒に熱弁しているショーンの写真も撮る。



そうこうしている内にビーチに着いた。

砂浜のロングビーチ。



クルーザーが1台と、バーベキューをしている5人家族がいる。


無駄にハイテンションな若造と、ハッピーでピースな俺たちは、旨そうな匂いに釣られて、近付いて行った。


少し話をすると、今日が3人兄弟の末っ子の7歳になる誕生日らしい。


俺達のギターに気付いたお母さんが、

「なにかバースデーソングを歌って!」

と言い、スーコが

「もう少しコイツ等にビーチを案内してから戻ってくる。」

と言い、その場を離れた。




俺達は歩きながらハッピーレタスを吸い、打ち合わせをする。



「バースデーソング」と言えば、世界共通で「ハッピーバースデートゥーユー」。

しかし意外な事に3人もギタリストが居るにも関わらず、誰もハッキリとしたコード進行を把握していなかった。

「まーメロディーは分かってるし、すぐ音も拾えるだろう。」

と、みんなで探して見るけど、すっかりパッパラパーになってる俺達は全く音が探せず、それでもさっきのバーベキューの匂いが鼻に残っていて、「肉!」と書かれた目をギラギラさせながら、

「オリジナルで行こう。」

となり、ショーンが単調なコードを弾きながら歌うことにし、俺とスーコがリードギターとコーラスを、ティロは笑顔で手拍子、という恐ろしくデタラメな打ち合わせで、もう一服して家族の元へ、と言うよりバーベキューの元へ戻った。





俺もショーンもお互いの癖を知っているし、スーコも予想以上に上手いというか、アドリブに強い。

そして、勝手にシャイだと思っていたティロは思った以上にお祭り好きで、その場を盛り上げて行く。

俺は永遠に続くかと思われるようなソロを弾き、すっかりテンションが上がってしまい、

「イ~ヤ~サぁサ~!スイっ!スイっ!」

と沖縄っぽい合の手を入れ、ショーンもそれに乗って、

「アンダレイ!アンダレイ!アリーヴェデルチ~!」

と、もはや国籍もワケがわからず、ましてや誕生日で有る事も関係がなくなった俺達の「全くデタラメなバースデイソング」は幕を閉じた。




「ありがとう!家族にとって最高に楽しい、息子にとっても思い出に残る誕生日になった。

時間が有るなら、まだまだ肉も酒も有るから是非参加してくれ!」



親父の声が掛かると、待ってましたとばかりに俺達はビールと肉に飛びついた。






食欲を満たし、家族と共にビーチを楽しむ。





スーコはギターを弾きながら、両親と話をして笑っている。

ショーンは娘2人と一緒に、サルに残飯を投げたりしながら遊んでいた。

俺は今日の主役である息子と、ボールを蹴りながら波うち際まで走って行き、振り返ると、ティロはまだバーベキューを食い続けていた。












(はじまり、はじまり→沖縄1。