前回記事の続きです。
京王電鉄9000系クハ9702の新宿行き各停
2000年導入の8両固定編成です。
京王電鉄8000系クハ8711の新宿行き準特急
1994年に4両固定編成+6両固定編成として導入された編成です。当初はクハ8811-デハ8211(初代)-デハ8261-クハ8861+クハ8711-デハ8011-デハ8061-デハ8111(初代)-デハ8161-クハ8761(初代)という、新宿方に4両固定編成がくる組成でしたが、2006年のシーズンダイヤ廃止によってシーズンダイヤでの分割併合がなくなったこと、コンプレッサー装備の4両固定編成新宿方先頭車(クハ8700形8800番台)へのATC化を回避したかったこと(これは事実かどうかわかりません)、新宿駅のX型階段付近にデッドスペースとなる中間運転台がくるのを避けたかったことなどから2007年頃からクハ8711-デハ8011-デハ8061-デハ8111(初代)-デハ8161-クハ8761(初代)+クハ8811-デハ8211(初代)-デハ8261-クハ8861という新宿方に6両固定編成がくる組成に変更されました。中間に閉じ込められ、もはや先頭車として使うことのないクハ8761(初代)とクハ8811はATC設置もなされず2011年に届出上の中間付随車化されました。2015年の車体修理(大規模改修)によってクハ8761(初代)とクハ8811は普通鋼製の乗務員室部分を撤去して普通鋼製の客室鋼体に改造して完全な中間車化がなされ、サハ8511(←クハ8761)-サハ8561(←クハ8811)に改番(届出上は2011年の時点で改番済み)、クハ8861はクハ8761(2代目)に改番され、クハ8711-デハ8011-デハ8061-デハ8111(←デハ8211)-デハ8161-サハ8511-サハ861-デハ8211(←デハ8111)-デハ8261-クハ8761(←クハ8861)という10両固定編成になっています。
京王電鉄9000系クハ9740の本八幡行き区間急行
2008年導入の10両固定編成です。
京王電鉄8000系クハ8732の新宿行き各停
1999年導入の8両固定編成です。事故廃車の代替新造車を除けば8000系最終増備となる編成で、京王線初のボルスタレス台 車を履いています。
都営地下鉄
10‐000形10-240の回送
1988年導入の8両固定編成です。同時期導入の他2編成とともに都営地下鉄初の冷房車として導入されました。
2009年施工の車体修繕で車外表示器のLED表示化、車外スピーカー設置やバリアフリー対応化がなされましたが、10‐300形増備によって代替が進み、この編成もこの回送を以て廃車となりました。実はこの回送、
都営地下鉄
新宿線の大島検修場から京王電鉄相模原線の若葉台車両基地への送り込みでして、若葉台車両基地到着後は予備品として確保する部品や売れそうな?部品を外し、その後は車体を前後に2分割してトラック輸送にて解体作業場に搬出されています。
都営地下鉄で最後の昭和生まれの編成であもあり、引退が近づいたころから車号板の文字の色を導入当初のリーフグリーン(都営地下鉄新宿線のラインカラー)に戻していて注目を集めていました。ワタクシもそんな姿を撮りたいと出かけたわけですが、時はすでに遅しで結局撮れたのは廃車回送の後追いでした。
10‐000形と言えば1992年以降導入の4編成を除き、車内の化粧板がイエロー系の玉虫柄でしたが、この編成の廃車を以て過去のものになりました。余談ですが、サプライズ的に前面の
がなくなっています。
京王電鉄9000系クハ9734の本八幡行き快速
2007年導入の10両固定編成です。
京王電鉄7000系クハ7727の新宿行き準特急
この編成もちょっと複雑です(笑)。
大雑把に言えば8両固定編成だった7713Fに2011年、同じく8両固定編成だった7711F(初代)の中間車2両を追加して10両固定編成化した形になります。製造年と改番歴は以下の通りになります。
クハ7727←クハ7713…・1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7027←デハ7013…1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7077←デハ7063…1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事
サハ7527←サハ7513←デハ7113…1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事(電装解除)
デハ7127←サハ7511←デハ7111…1990年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事(電装解除)
サハ7577←サハ7561…1990年導入、2006年VVVF制御車化・リニューアル工事
サハ7677←サハ7563…1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7227←デハ7113(2006年改番)←デハ7213…1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7277←デハ7163(2006年改番)←デハ7263…1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事
クハ7777←クハ7763…・1986年導入、2006年にVVVF制御車化・リニューアル工事
クハ7727は1986年にクハ7713として導入、当初はクハ7713-デハ7013-デハ7063-デハ7113-サハ7563-デハ7213-デハ7263-クハ7763の8両固定編成でした。2005年のVVVF制御車化・リニューアル工事でデハ7113が電装解除されサハ7513に改番、これにリンクしてデハ7213-デハ7263がデハ7113(2代目)-デハ7163に改番されます。その後、2012年の10両固定編成化に際して上記のような改造・改番が実施されて現在に至っています。
この編成の最後尾はラッキーセブンのクハ7777です。
京王電鉄8000系クハ8730の新宿行き各停
1998年導入の8両固定編成です。この編成は2013年にVVVF装置更新、2015年にデハ8130-デハ8180(後ろから2・3両目)が8729Fのデハ8129-デハ8179と交換されています。現時点では機器更新済みながらも車体修理は未施工です。
京王電鉄7000系クハ7726の新宿行き準特急
この編成もちょっと複雑です(笑)。
大雑把に言えば8両固定編成だった7712Fに2010年、同じく8両固定編成だった7715Fの中間車2両を追加して10両固定編成化した形になります。製造年と改番歴は以下の通りになります。
クハ7726←クハ7712…・1986年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7026←デハ7012…1986年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7076←デハ7062…1986年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事
サハ7526←サハ7512←デハ7112(2代目)…1990年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事(電装解除)
デハ7126←デハ7115…1986年導入、2010年のの改番と同時にVVVF制御車化・リニューアル工事(電装解除)
サハ7576←サハ7565…1986年導入、2010年のの改番と同時にVVVF制御車化・リニューアル工事
サハ7676←サハ7562…1990年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7226←デハ7112(2008年改番)←デハ7212(1990年改番)←デハ7112(初代)…1986年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事
デハ7276←デハ7162(2008年改番)←デハ7262(1990年改番)←デハ7152(初代)…1987年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事
クハ7776←クハ7762…・1986年導入、2008年にVVVF制御車化・リニューアル工事
クハ7726は1986年にクハ7712として導入、当初はクハ7712-デハ7012-デハ7062-デハ7112(初代)-クハ7763の5両固定編成でした。1987年にデハ7112とクハ7762の間にデハ7162を増結して6両固定編成化、1990年にデハ7062とデハ7212(デハ7112を改番)の間にデハ7112(2代目)-サハ7562を増結して8両固定編成化されています。2008年のVVVF制御車化・リニューアル工事でデハ7112が電装解除されサハ7512に改番、これにリンクしてデハ7212-デハ7262がデハ7112(3代目)-デハ7162(2代目)に改番されます。その後、2012年の10両固定編成化に際して上記のような改造・改番が実施されて現在に至っています。
京王電鉄7000系クハ7725の新宿行き特急
1991年に8両固定編成で導入の編成です。クハ7725-デハ7025- デハ7075-デハ7125-サハ7575(初代)-デハ7225-デハ7275-クハ7725の8両固定編成で導入されましたが、1996年にデハ7075とデハ7125の間にサハ7525、デハ7125とサハ7575の間にデハ7175を増結してクハ7725-デハ7025-サハ7525 -デハ7075-デハ7125-デハ7175-サハ7575(初代)-デハ7225-デハ7275-クハ7725の10両固定編成となりました。6000系と7000系の中間付随車(サハ)は、将来の電装に対応した構造(主電動機装備を前提とした台 車を装着し、パンタグラフ設置スペース確保と床面に主電動機点検口を設置)だった中、この時組込まれたサハ7525(サハ7500形)は、将来の電装を考慮しない形の中間付随車となりました。ただし、7000系がほぼ普通専用だった当時、この10両固定編成化によって数年間は平日朝ラッシュ時しか稼働しない状態が続きました。基本的に普通用とされてきた7000系が2001年のダイヤ改定あたりから急行系にも進出するようになって、ようやく特急や準特急でも見られるようになりました。京王電鉄の10両編成は、基本的に6両固定編成と4両固定編成、あるいは8両固定編成と2両固定編成を併結した組成だった中で中間に乗務員室の入らない固定の10両編成は7000系の5編成が唯一の存在で、それは京王電鉄で最も編成定員の多い車種ということになります。2010年にVVVF制御車化・リニューアル工事が実施され、デハ7175が電装解除されてサハ7575(2代目)に、サハ7575(初代)はサハ7675に改番されています。このグループ(7721~7725Fの10両固定5編成)では、リニューアル工事に伴い車外表示器のフルカラー表示LED表示器化、UVカットガラス採用と側窓日除けカーテン撤去がメニュー追加され、追って自動放送装置と車内側扉上部へのLCD表示器が追加されていて、9000系10両固定編成に近い装備になっています。
京王電鉄9000系クハ9742の本八幡行き快速
2008年導入の編成です。前面には東京都交通局(都営地下鉄)と共催の“金田一少年の事件簿R大人のための謎解き”PRのヘッドマーク付きです。
京王電鉄8000系クハ8707の新宿行き準特急
1992年に4両固定編成+6両固定編成として導入された編成です。当初はクハ8807-デハ8207(初代)-デハ8257-クハ8857+クハ8707-デハ8007-デハ8057-デハ8107(初代)-デハ8157-クハ8757(初代)という、新宿方に4両固定編成がくる組成でしたが、2006年のシーズンダイヤ廃止によってシーズンダイヤでの分割併合がなくなったこと、コンプレッサー装備の4両固定編成新宿方先頭車(クハ8700形8800番台)へのATC化を回避したかったこと(これは事実かどうかわかりません)、新宿駅のX型階段付近にデッドスペースとなる中間運転台がくるのを避けたかったことなどから、2007年頃からクハ8707-デハ8007-デハ8057-デハ8107(初代)-デハ8157-クハ8757(初代)+クハ8807-デハ8207(初代)-デハ8257-クハ8857という新宿方に6両固定編成がくる組成に変更されました。中間に閉じ込められ、もはや先頭車として使うことのないクハ8757(初代)とクハ8857はATC設置もなされず2011年に届出上の中間付随車化されました。2016年の車体修理(大規模改修)によってクハ8757(初代)とクハ8807は普通鋼製の乗務員室部分を撤去して普通鋼製の客室鋼体に改造して完全な中間車化がなされ、サハ8507(←クハ8757)-サハ8557(←クハ8807)に改番(届出上は2011年の時点で改番済み)、クハ8857はクハ8757(2代目)に改番され、クハ8707-デハ8007-デハ8057-デハ8107(←デハ8207)-デハ8157-サハ8507-サハ8557-デハ8207(←デハ8107)-デハ8257-クハ8757(←クハ857)という10両固定編成になっています。
京王電鉄8000系クハ8721の新宿行き各停
1995年導入の8両固定編成です。現時点で車体改修は未施工ですが、2016年にVVVF装置と主電動機が更新されています。
京王電鉄7000系クハ7807の新宿行き準特急
4両固定編成と6両固定編成を組み合わせた10両編成です。
手前の4両固定編成は1986年に導入された初代7711Fの3両と7715Fのクハ7765が前身となっています。
これもまた複雑な変遷があるので、元の編成ごとに書き出します。
7711F(初代)
クハ7711-デハ7011-デハ7061-デハ7111(初代)-クハ7761の5両固定編成として1986年導入。
1987年にデハ7111とクハ7761の間にデハ7161を増結してクハ7711-デハ7011-デハ7061-デハ7111(初代)-デハ7161-クハ7761の6両固定編成化。
1990年にデハ7061とデハ7111(初代)の間にデハ7111(2代目)-サハ7561を増結してクハ7711-デハ7011-デハ7061-デハ7111(2代目)-サハ7561-デハ7211(←デハ7111)-デハ7161(←デハ7211)-クハ7761の8両固定編成化。
2006年のVVVF制御車化・リニューアル工事でデハ7111(2代目)が電装解除によってサハ7511に改番、それにリンクしてデハ7211がデハ7111(3代目)、デハ7261がデハ7161(2代目)に改番。
7765F
クハ7715-デハ7015-デハ7065-デハ7115-サハ7565-デハ7215-デハ7265-クハ7765の8両固定編成として1986年導入。
6000系2両固定編成廃車によって、元々5編成しかない7000系2両固定編成が競 馬場線ワンマン運転や9000系8両固定編成への増結用にも回ることから、10編成あった7000系の8両固定編成のうち、5編成(7711F、7712F、7713F、7714F、7715F)を10両固定編成3編成、4両固定編成1編成、6両固定編成1編成とする組成変更が2010・2011年に、6両固定編成1編成(7702F)と8両固定編成1編成(7710F)を10両固定編成1編成と4両固定編成1編成とする組成変更が2012年に実施されました。
7811F
7711Fのクハ7711-デハ7011-デハ7061と7715Fのクハ7765を組合わせた4両固定編成として2010年に組成。
クハ7811(クハ7711)-デハ7211(2代目←デハ7011)-デハ7261(2代目←デハ7061)-クハ7861(クハ7765)
この時VVVF制御車化・リニューアル工事未施工だったクハ7765もVVVF制御車化・リニューアル工事を実施。
その後2014年、7807Fに改番されて現状に。
クハ7807(クハ7811)-デハ7207(2代目←デハ7211)-デハ7257(2代目←デハ7211)-クハ7857
京王電鉄9000系クハ9735の本八幡行き区間急行
2007年導入の10両固定編成です。
京王電鉄9000系クハ9704の新宿行き各停
2001年導入の8両固定編成です。
京王電鉄8000系クハ8706の新宿行き特急
1992年に4両固定編成+6両固定編成として導入された編成です。当初はクハ8806-デハ8206-デハ8256-クハ8856+クハ8706-デハ8006-デハ8056-デハ8106-デハ8156-クハ8756という、新宿方に4両固定編成がくる組成でしたが、2006年のシーズンダイヤ廃止によってシーズンダイヤでの分割併合がなくなったこと、コンプレッサー装備の4両固定編成新宿方先頭車(クハ8700形8800番台)へのATC化を回避したかったこと(これは事実かどうかわかりません)、新宿駅のX型階段付近にデッドスペースとなる中間運転台がくるのを避けたかったことなどから2007年頃からクハ8706-デハ8006-デハ8056-デハ8106-デハ8156-クハ8756+クハ8806-デハ8206-デハ8256-クハ8856という新宿方に6両固定編成がくる組成に変更されました。中間に閉じ込められ、もはや先頭車として使うことのないクハ8756とクハ8806はATC化もなされず2011年に届出上の中間付随車化されました。現時点では車体修理未施工です。
都営地下鉄
10-000形10-270の本八幡行き快速
都営地下鉄
新宿線の急行運転開始に伴う増備車として1997年に導入された8両固定編成です。
10-000形最終増備となったこの編成と10-280Fは、外観がマイナーチェンジされ、前面窓のガラス面積が大きくなったり、側面のコルゲートがビード処理になったりの変化がありますが、性能的にはVVVF制御ではなく当時すでに過去のものとなりつつあった電機子チョッパ制御を採用しています。これは、当時の
新宿線で採用していたATC装置とVVVF制御車の相性が悪く(誘導障害で誤作動を起こす可能性がある)、VVVF制御車が御法度になっていたことによるものです。その後、ATC装置・列車無線の更新によってVVVF制御車の運用が可能となり、
都営地下鉄
10‐300形や京王電鉄
9000系が運用可能となっています。今年で経年20年になりますが、年度内を以て
10‐300形に代替されることが決定しています。
10‐000形全廃後、
新宿線のホームドア設置工事が始まる模様です。
このあと移動します。
京王電鉄京王線仙川駅から京王電鉄8000系クハ8730の高尾山口行き各停に乗って次の場所へ…(次回以降に続きます)