なくなるものを追いかけて・・・2015年春の陣~そにょ⑨~ | ヘタレ車掌の戯言

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毎日惰性だけで生きているヘタレ車掌の日常です。

このタイトルで~その⑨~まできてしまいましたが、今回がラストです。

前回記事では3月22日の北総7260形さよなら運転を追いかけましたが、この電車の本当のラストランはこの日ではなく、翌日の京成電車宗吾車両基地への回送でした。北総7260形は何度か書いていますが、北総鉄道の所有ではなく京成電車3300形をリース契約で賃借していた車両のため、最後の最後で京成電車に返却する必要があるのです。そんな京成赤電一族のラストランをお馴染みの場所で撮りに、泊り勤務の明けだったこともあってちょいと撮り鉄してきました。場所は京成本線京成小岩駅~京成高砂駅間です。

それでは定期列車も含めて撮影順に・・・


京成3000形3029-1の成田空港行き特急
京成3000形の最新編成です。前回記事で3030編成を掲載していますが、製造メーカーでのスケジュールの都合からか、3030編成が2月、3029編成が3月に入線しています。3030編成入線により3500形の8両編成を4両編成2編成に分割して3300形を代替、この3029編成入線により3700形3748編成を捻出し北総鉄道7300形7818編成として新たにリースし7260形を代替しています。2002年度から導入が続く3000形ですが、7次車である3050形も含めれば6両編成24編成と8両編成12編成で36編成240両の大所帯になりました。これにグループ共通車両である北総7500形千葉ニュータウン鉄道9200形新京成N800形を加えると290両になるそうです。


京成3500形3585の京成津田沼行き普通
一時期の京成電車の顔でもあった3500形は、2002年度から未更新車の廃車が始まり、現在更新車56両と未更新車16両の合わせて72両が活躍しています。1995年度から2000年度にかけて実施された更新修繕は初期車から着手したため、経年の古い車両(1974年度以前導入)が更新車になった一方で比較的経年の浅い車両(1976年度以降導入)が未更新車のまま放置された状態となっているため、結果的に古めの車両が残る一方で新しい車両が廃車対象となっています。今年度以降も3000形の導入が続くとすれば、間違いなく未更新の3500形が代替対象になるものと思われます。
この編成は1980年度導入の編成で、すでに廃車となっている3584・3583とともに、京成電車初のオールステンレス車です。このため、車体細部がセミステンレス車体(外板のみステンレスで骨組みなどは普通鋼)の車両と異なります。


京成3400形3411の成田空港行き特急


3700形3831の京成津田沼行き普通
3700形の6両編成はこの編成と3828編成の2編成のみの存在です。


京成3000形3024-1の京成臼井行き普通
帯の色がほぼピンク・・・

そして・・・


北総7260形7261の回送
宗吾車両基地へのラストランです。宗吾車両基地到着後は解体のために一部部品の取外しや車体切断の上、関東一円の私鉄車両の墓場と言われる解体場へ順次搬出されているようです。

この時は、あわや対向車に被られそうなところだったのですが、間一髪で回避できました。

ところで今回、この場所には先客の方が数人いて、ワタクシは彼らが入らないようなポジションでカメラを構えることにしたのですが、後から自転車できた中学生か高校生ぐらいの撮り鉄の方がおもむろにワタクシのポジションで構図に入るような場所で構えようとしたので、「そこは入るから」と言ったところ、ワタクシに「場所を変えればいいじゃないですか」と・・・。
譲り合いの精神も必要ですが、後から来た身であれば、先客に移動を促すのは筋違いで、先客をうまく交わせるような構え方を考えるか他の場所を考えるべきかと思いますね。

おまけ


現在は3668編成の中間車になっている京成3600形3601の京成成田行き急行 1998年4月29日撮影