ウォルト・ディズニーが20年にわたって原作者のP.L.トラヴァースに映画化を説得したという伝説の物語、1964公開作品『メリー・ポピンズ』の続編『メリー・ポピンズ リターンズ』を観てきました。前作の1910年のロンドンから25年後、ジェーン(エミリー・モーティマー)とマイケル(ベン・ウィショー)は大人になり、マイケルは3人の子どもたち、ジョン、アナベル、ジョージーの父親となっていました。
(c)2019 Disney Enterprises Inc.
2013年公開の映画『ウォルト・ディズニーの約束』(原題:Saving Mr.Banks)では、エマ・トンプソンが演じた児童文学シリーズ『メアリー・ポピンズ』の作者、P.L.トラヴァースが映画化を頑に拒否した理由が描かれているけれど、銀行に勤めていた父親に対する想い、家族の幸せを願う強いメッセージは確実に受け継がれていることを感じました。
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3人の子どもたちの父親で、画家になりたかったけれど自分の父と同じように銀行に務めているベン・ウィショー演じるマイケル。1年前に愛する妻を突然亡くし、その悲しみも癒えないまま。バンクス一家が窮地に陥っているときに現れるのがメリー・ポピンズで、彼女は日常にいろいろな変化を起こしていきます。
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メリー・ポピンズは上から目線で子どもに対してもクールに振る舞うけれど、“しつけ”によって子どもをコントロールしようなんていう素振りは全くなく、想像力をかき立てる不思議な世界を見せてくれます。ピンチに陥った家族の前に現れるけれど、魔法で思い通りに物事を運んだりもしません。
メリー・ポピンズが子どもだちの心を掴んで離さないのは、行き詰まった状況を打破するためのヒントと、現実に立ち向かう勇気、想像力をかき立てる不思議な世界があることを教えてくれるから。
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ユアン・マクレガー主演『プーと大人になった僕』を観たときにも感じたことだけど、仕事や日常のあれこれに疲れた大人には、心が温まるような魔法にかかる時間が必要みたいです。
亡くなった母親を恋しがる子どもたちにメリー・ポピンズが歌った歌詞のメッセージを、子どもたちが父親のマイケルに「ママは消えたわけじゃない。ただ ここにいないだけ」と伝えたシーンはとくに印象的。大切なものを失う喪失に関しては、大人だから大丈夫というわけではありません。問題解決のため指図するわけではないけれど、完璧なメリー・ポピンズは自信を失いそうな大人にも子どもにも、自分を信じる力をくれます。
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■作品情報:『メリー・ポピンズ リターンズ』
2019年2月1日(金)より大ヒット上映中
監督:ロブ・マーシャル
キャスト:エミリー・ブラント、リン=マニュエル・ミランダ、ベン・ウィショー、コリン・ファース、メリル・ストリープ、エミリー・モーティマー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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