アラン・ド・ボトンの『小説 恋愛をめぐる24の省察』を読みました。3月25日公開の映画『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』でカンヌ映画祭女優賞を受賞したエマニュエル・ベルコがマイウェン監督から撮影に向けた準備として本を2冊すすめられたとインタビューにありました。
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小説 恋愛をめぐる24の省察
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1冊はジョン・ファンテの『Full of Life』で、もう1冊がアラン・ド・ボトンの『The Romantic Movement』。気になって探そうとしたら、この『小説 恋愛をめぐる24の省察』と出会ってしまいました。【ラブストーリーを読みながら西洋思想のおさらいができる、すこぶるユニークな小説】とあり、まずはこちらからと読み始めたら面白くて。
とくに第24章、ボヴァリー夫人が恋愛セラピーを受けていたら? というくだり。ボヴァリー夫人が抱えている問題に解釈を行ったら、彼女を順応性に富んだ女性に改心させることができるのか?
「あなたは素晴らしい人だと自分をわかっていないから依存してしまうんですよ」「あなたの愛情観は、強迫とマゾヒズムの形跡をしているわ」「あなたの親に問題があるから間違った相手と恋に落ちてしまうのよ」などなど助言したところで、ハッピーエンドはどう考えても想像しがたい。
問題を認識することと解決することは別問題であり、賢明さと賢明な人生とは大きく異なる。我々はみな、できることより知っていることの方がずっと多いのだ。恋愛の狂気を意識することによって、その病を免れた者はいない。もしかしたら、賢明な恋愛、または完全に無痛の恋愛という概念は、無血の決闘というのと同じくらい矛盾しているのかもしれない
知性があって、仕事では的確な判断ができる人が賢明な恋愛をしているとは限りません。恋愛のもつさまざまな矛盾にもしなやかに対応できるような教訓が必要だと、本には書いてありました。
そんな複雑で、強く求め合うのにすれ違う男女の恋愛をテーマにした映画が『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』です。
↓フランス恋愛映画に学ぶ 傷ついた心の癒し方
https://allabout.co.jp/gm/gc/467909/
(c)2015 / Les Productions Du Trésor - STUDIOCANAL - France 2 Cinéma - Les Films de Batna - Arches Films - 120 Films – All Rights Reserved PHOTO: (c)PRODUCTIONS DU TRÉSOR
ストーリー
弁護士のトニーはスキーで大けがを負いリハビリしながら、ジョルジオとの波乱に満ちた関係を振り返る。あれは10年前、トニーは学生時代に密かに憧れていたジョルジオとパリで再会。機転の利いたアプローチで彼の心をつかみ、激しい恋に落ちる。いつも美女を引き連れていた彼の過去を心配しながらも、「運命の女だ」という彼の言葉を信じるトニー。やがて妊娠が判明、愛情に満ちた結婚式を挙げるが……。
(c)2015 / Les Productions Du Trésor - STUDIOCANAL - France 2 Cinéma - Les Films de Batna - Arches Films - 120 Films – All Rights Reserved PHOTO: (c)PRODUCTIONS DU TRÉSOR
ヴァンサン・カッセル演じるジョルジオは、欲望に正直というか、だらしがないというか、何もかもカンペキ! と見せかけて、ものすごく身勝手でずるい。時おり見せる弱さも魅力的で、ほんとダメ男。こういう男のハマったら大変なことになるのが分かっていても……。
(c)2015 / Les Productions Du Trésor - STUDIOCANAL - France 2 Cinéma - Les Films de Batna - Arches Films - 120 Films – All Rights Reserved (c)PRODUCTIONS DU TRÉSOR / SHANNA BESSON PHOTO: (c)PRODUCTIONS DU TRÉSOR
複雑で痛みを伴い、避けようと思っても避けられない状況がある。恋愛の眩しい光と突き刺す影、甘い蜜と痺れる毒……。「王様」と呼びたくなるような魅力的なダメ男を激しく愛してしまった女性の10年が描かれた作品です。
第68回 カンヌ国際映画祭 女優賞受賞/第41回 セザール賞 主要8部門ノミネート
監督:マイウェン
出演:ヴァンサン・カッセル、ルイ・ガレル、イジルド・ル・ベスコ
配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル
3月25日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開






