卒業式 | りぼんの日記

りぼんの日記

ある日夫が突然失踪。その原因は脳腫瘍(悪性リンパ腫)でした。わずか2ヶ月の闘病生活を経て2022年9月10日53歳でこの世を去りました。夫の闘病の記録と残された私と3人の娘の今を綴っていきます。

今日は三女の卒業式でした🌸


夫の死後

教室に入れず、保健室登校しており

12月からは月に2度ある

スクールカウンセラーとの

面談日だけ登校していた三女。



「誰にも会わず陰で見たい」

という本人の希望で

体育館2階にある放送室から見る事になり

学校が段取りを組んでくれて

当日を迎えた。



行けるかどうかとても心配していたが

すんなりと行くことができたものの

終始「気まずい」と不安そうに言っていた三女。

「大丈夫。大丈夫。」と声をかけながら登校。



先生方も「よく来たね」と喜んでくれ

2年、3年と担任だった先生が

三女の胸に花をつけてくれた。



三女は

狭い放送室で

私に色々と話しかけては

落ち着きなく、立ったり座ったりしながら

式を見ていた。



在籍している子は全て名前を呼ばれる為

その場にいない子は

名前を呼ばれても返事がないので

誰がいないかよく分かる。



三女は最後のクラスに在籍しているため

先にその様子を見て

「名前を呼ばれたくない」とずっと言っていた。


自分の番が近づいてくると

「ママ、トイレに行きたい」と言い出したが

こっそり見ている放送席は

音響担当の教職員が数人おり

出れるような雰囲気ではなく

私も「大丈夫。大丈夫。」と言って

その場にいさせ

心の中で「頑張れ。三女!」と祈っていた。



自分の名前が呼ばれた時

ほんのちょっと涙が出たが

「えらい。えらい。よく頑張ったね!」と

声をかけると

その後は落ち着いて式を見ていた。



私の位置からは

ほとんど式の様子は見れなかったが

子どもたちの声や先生の祝辞などを聞きながら

三女の6年間のこと

夫のこと

この1年間のこと

など色々思いが巡って

1人静かに涙を拭った。



式が終わって卒業生が退場して教室に入ったあと

校長室に行き

校長から1人だけ卒業証書を受け取った。



式が終わったら友達と写真を撮りたい

と言っていた三女。



保護者や教員が渡り廊下に花道を作って

卒業生が通り抜けると聞き

どうしようか迷っていたが

少し離れたところからその様子を見たあと

校庭で友達を探すことに。



卒業生が花道を通って校庭に戻ってきたあとは

私から離れて友達を探しに行き

みんなから

「お〜!久しぶり〜!来てたんや〜!」

などと声をかけられて

少し照れたように笑いながら

写真を撮っていた。



最後に校門の立て看板で写真を撮ったあと

再度友達と出会い談笑していた三女

「ママ先に帰ってええで!」

と言い出してビックリ!



卒業式に登校できて

友達の中に入れて

先に帰ってって言うなんて


大きな前進おねがいおねがいおねがい



と喜びを噛み締めながら1人で帰宅。





帰宅後は

三女に内緒で用意したケーキで

お祝い🎂








色々あったけど

卒業式に登校出来てほんとうに良かった。



色んなことがあった6年間。

最後の年にパパが亡くなって

ほんとうに辛かったけど

最後までよく頑張った三女。



ホントにホントにおめでとう㊗️