病状説明と私の決意 | りぼんの日記

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ある日夫が突然失踪。その原因は脳腫瘍(悪性リンパ腫)でした。わずか2ヶ月の闘病生活を経て2022年9月10日53歳でこの世を去りました。夫の闘病の記録と残された私と3人の娘の今を綴っていきます。

2022年6月28日



脳外科の主治医より病状説明。



腫瘍は右脳に1つ、左脳に2つ

いずれも前頭葉の脳室部分にある。

認知、記憶を司るところ

視覚を司るところにあるため

今回のような症状が出た。

進行が速いため

症状も急激に出る事がある。

おそらく視野も欠けているだろうが

今のところ歩行には影響がない様子。



見た感じでは

神経膠腫

悪性リンパ腫

のどちらかの可能性が極めて高い



早急に診断をつけて治療を開始しないと

急変して取り返しがつかなくなる場合もある為

生検手術が必要。



とのこと。




その場で手術日が7月1日に決まり

同意書作成するので記入お願いします。

と言われて30分以上待たされ

沢山の説明を受けて書類に署名をした。




夫が受診した日から

いったい何枚の同意書を書いただろう…




夫の意思決定能力が皆無な為

夫の全ての決定権が私になり

全ての書類に代筆しなければいけない。




夫の病が分かった日

私は彼の全てを受け入れ

最期まで看取ると決めた。





夫が失踪した日の昼間には

離婚を視野に別居しようとしていて

友人とその話しをしていたのに

翌日には最期まで看取ると

決め直すなんて

人生は不思議なものだ。


  



どこの夫婦も似たようなもんだからと半ば諦め

お互いに向き合う事なく

目の前の事をこなすだけの毎日を

送るようなり

お互いに50歳を超えて

いつか向き合わなければ

先に進めないだろうな…

と思っていたところに

発覚した夫の病



きっと神様が

前に進む為に今向き合う時だよ!

と教えてくれたのだろう。




夫のこと

子どものこと

これからのこと



考える事も

やる事も

山のようにある。



これからは

夫と3人の娘と義実家と協力しながら


(いつも1人で抱え込んでしまうタチなので

きっとそれも改めなさいと 

神様から言われているのだろう)


一つずつ乗り越えていこうと思う。