告げられた病名 | りぼんの日記

りぼんの日記

ある日夫が突然失踪。その原因は脳腫瘍(悪性リンパ腫)でした。わずか2ヶ月の闘病生活を経て2022年9月10日53歳でこの世を去りました。夫の闘病の記録と残された私と3人の娘の今を綴っていきます。

2022年6月27日



この日も朝から夫の状況は変わらず。



家族としては身体の病気より

精神疾患を疑い

行政のPSW(精神保健福祉士)に相談。



夫の状況を話したところ



夫が急激に変化している事

以前から高血圧で薬を服用している事

いきむと頭が痛いと訴えている事


から



まずはかかりつけ医を受診して

大きい病院を紹介してもらい

頭の検査をしてもらって

何もなければ精神科を紹介するから

まずはご主人を説得してかかりつけに行こう

とのアドバイス。



戸惑ってばかりで弱気になっている私を

懸命に力強い言葉で励ましてくれる 

PSWさんの力を借りて

心が折れそうな自分を何とか奮い立たせ

受診を渋る夫を長女と2人で何とか説得。



お昼前にかかりつけの内科を受診。

病院のスタッフさんが受付に集まり

私と長女vs夫のやり取りを総出で観察。

事態を飲み込んでくれたよう。

診察中

医師が夫に色々話しかけてくれて

会話は出来るものの

今ひとつ噛み合わない様子。


医師の

「今は何をしていますか?」との問いに


「朝から配達しています」と答えた夫



医師の顔色が変わり

大きい病院に行くように説得し始めた。

そこに病院スタッフ、私、長女が加わり

何とか夫を説得する事に成功。



急いで紹介状を書いてもらい

連絡を入れてもらって

近くの救急病院へ。




夕方に

次女と三女が病院に合流。

長い長い待ち時間と

いくつかの検査を経た結果

告げられた病名は










脳腫瘍










の、脳腫瘍⁉️






まさか⁉️





この症状は全部病気のせいって事⁉️






青天の霹靂とはまさにこのこと。




朝普通に出かけた夫が、夜失踪して

翌日帰ってきた時には別人のようになっていて

翌々日には脳腫瘍と告げられるなんて‥



急転直下のこの状況が

よく飲み込めない。




そのまま入院する事になった夫。

突然しばらくお別れする事になった

私と娘たちは

呆然としたまま

脳血管造影が終わって酸素マスクをして

眠っている(検査中に暴れた為薬で眠らされた)夫の顔を見つめ

言葉をかけて

救急外来を後にした。





帰りに夫の実家に寄り、事の次第を説明。

義母と義姉もとても驚いて戸惑っていたが

みんなで力を合わせて乗り越えよう

と話しをして帰宅した。




お昼前に病院を受診して

帰宅した時は21時を回っていた。




何とも言えない長い長い一日がやっと終わった。
夫が急変した原因が分かって良かったけど
これからどうしていったらいいんだろう。
何からしたらいいんだろう。
疲れ過ぎて神経は尖っていたが
頭の中はクリアで冷静に考えている
自分がいた。