2016中国旅行記7「万里の長城の西端関所・嘉峪関」 | 日中韓文化地めぐりのブログ

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万里の長城の西端関所「嘉峪関」



さて、嘉峪関です(拝借写真)

 嘉峪関 は、万里の長城の西端の関所で、明時代初期、1372年に創建されました。入口には「天下第一雄関-嘉峪関」と「AAAAA]の文字が目

 AAAAAは中国で最重要の観光地であり、拝観料も120元(1900円弱)と、今回の旅で最も高い訪問地となりました。





嘉峪関の東側入口、東閘門

 ここも観光客でいっぱいでした(^▽^;) まあでも、天気も良かったし、宗教施設でもないので 賑やかな雰囲気も悪くなかったですけど。
 標高は1700mなので、青空もなかなか澄んでいて美しいです^^ この空の青さと、お城の土っぽい色の組み合わせが最高でした(^∇^)





まずは平面図

 嘉峪関は2重の城壁に囲まれています。外側の城壁の内部が外城、内側の城壁の内部が内城と呼ばれますね。
 外城の左側(西側)は城壁が内城の城壁と同じ高さになっており、羅城と呼ばれます。この図を見れば、西側の防衛を特に意識しているのが理解できるでしょう。

 そして万里の長城の城壁は、それぞれ外城の右上と左下から続いています。





 北に向かってのびる万里の長城の城壁と、狼煙台。自分好みの版築の城壁です(^∇^)
 狼煙台も土が塗られており、土の柔らかな感じが出ていていいですねえニコニコ







 こちらは嘉峪関から南側に伸びていく長城。万里の長城の最西端である「長城第一墩」は、ここから近くにあります。






 内城の壁の高さは10.7m。非常に大規模な版築壁ですね。その版築ですが、土を突き固めて造ります。外側に層状の縞模様ができるので分かりやすいですね。
 因みに中国ほど多くはないですが、日本でも版築の壁はあります。有名なのは法隆寺の土壁でしょうか。





法隆寺の版築壁(重文)

 写真は法隆寺西大門の南側の版築壁で、法隆寺の壁の中でも最古級の部分(室町時代の築造。同時に現存日本最古の版築壁でしょうか)。
 この部分以外の大半は江戸時代前期ですが、それでもほとんどが重文。壁さえも重文なのは、さすがに法隆寺ですねえ。




嘉峪関・内城



内城全体写真(拝借)

 さて、内城ですが、城壁の高さは10.7m。東の城壁(写真手前)が154m、南北が各160m、そして向こう側の西が166mと、正方形に近い台形になってます
 内城に入るには「甕城」と呼ばれる城壁に囲まれた部分を通過しますが、これは日本で言う枡形に相当しますね。
 屈折して入城する形となり、防御力が飛躍的に高まります。







 甕城を通過するの図です。屈折したタイプは、去年行った西安城壁にも、平遥古城にも、存在しましたね。






内城中心部にはお店が並んでました。





 嘉峪関でよく食べたヨーグルト。この日は合計7個、1.4リットルも食べました。朝から下○してたので、胃に収まるのはこれくらいだったもんで しょぼん





 さて、内城の城壁に上がりましょう。階段以外に斜道になってる部分がありますが、これは馬道と呼ばれ、文字通り馬が駆け上がりやすい設計だとかウマ





 城壁の上はやや狭いですが、レンガの道が敷かれ、外側には「だ墻」と呼ばれる凹凸を付けたレンガの高覧を巡らしてます。





澄んだ青空にこのお城の雰囲気、最高でしたグッド!



つづく