2016中国旅行記8「夕暮れの嘉峪関、そして・・・嘘の話を書くな!」 | 日中韓文化地めぐりのブログ

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嘉峪関、外の眺め



 さて、今度は内城の城壁から外を眺めます。写真は東南方向。嘉峪関市街の高層ビルが見えますね。




 南西方向には万里の長城がのびていきます。ずっと遠くに見える、上に雪が残った山脈が「祁連(きれん)山脈」で、河西回廊のオアシス都市に水を供給する重要な存在だとか。
 残念ながら、この日は山脈がぼやけ、はっきりと見えませんでした。





 嘉峪関外城の西側は、内城と同じ高さの「羅城」となってます。その羅城にも上りましょう。





 大砲が西に向けてずらりと並んでました目 やはり西側の防御が強化されてますね。





 羅城から西を眺めます。シルクロードはここから西に向かって伸びていくんですねえ。





北側には原発らしきものが。




 
不審に思う


 いや、それにしても嘉峪関の南北の山が随分遠くにあることに驚きました。ここは「河西第一狭口」と言われ、南北の山の距離が15kmと、河西回廊にあって最も狭くなっている場所です。そこに嘉峪関が建てられたわけですね。

 なので、自分はもっと、嘉峪関の近くに山が迫っていると勘違いしていたんです。実際、そう見える写真とかもありますし。



 
内城(左)と羅城の間から、貨物列車が見えました^^


 自分が嘉峪関に来た2つ目の理由、それは・・・・
夕日に照らされた嘉峪関が美しく、それを見に来た」わけです。

 さらに、とあるブログで・・・・
山の上から眺めた夕暮れの嘉峪関は、さらに美しい」そうなので、自分も山に登って撮るつもりでした。

 しかし・・・肝心のその山が見当たらない。あっても遠すぎる。これは変だと思い始めました。





嘉峪関を西側から眺めるの図です

 
 そこで、もう一度そのブログを見てみると・・・
んん~はてなマークこれは航空写真だ( ̄)」と気が付きました。

 そのブログでは、苦労して山に登り、夕暮れを待って写真を撮ったように書いているんだけど、正直全部嘘。ほとんど上空から撮った写真を借用したとものとしか考えられないわけですね。

 いや~自分はアホですよほんまに。本当に山の上から光り輝く嘉峪関が見られると思ってたんだから汗

 それでも、南の方に小高い丘があったので、そこからならもしかしていい写真が撮れるかも・・・と思って、一応南側に向かいました。
 そして撮った写真は・・・・





 ・・・・しょうむなっ( ̄Д ̄;;  むしろ嘉峪関の方が位置高いしwあせる
 頭の中で、チーンという音が鳴りましたねw





夕暮れの嘉峪関、その結末は・・・・



 これじゃあ、西側に留まっていた方がずっといい写真を撮れただろうに・・・・・ということで、大急ぎで嘉峪関の西側に戻ることに走る人
 ただ、戻ると言ってもかなり遠いので、南側から柵を乗り越えて戻ることにしました。でないと夕暮れに間に合わないから。





道路でぶつ切りになった万里の長城。ここの柵を越え・・・・





 とにかく嘉峪関の西側に戻る この時はそれしか頭にありませんでした。この時点で夜の8時前。嘉峪関の拝観時間は夜7時終了なので、本来は入ってはいけないんですけど、思考回路が停止してましたねw 
 
 因みに中国は東西に広大なのに、無理やり北京の時間に合わせてます。なので、かなり西にある嘉峪関市は、8時でもまだ明るいんですね。





 夕日に照らされた万里の長城。黄土を突き固めた版築の長城は、夕日に照らされて光り輝き、なかなか壮観でしたニコニコ





 そして、嘉峪関の西側に何とか戻ってきました。夕日も間に合いましたね。まあでも、確かに夕日に照らされた嘉峪関は綺麗でしたけど、感動する程のことはなかったかな。もちろん、気象条件とか合えば、もっと美しく見えるときもあるんでしょうけど。

 因みにこの時点で夜の8時過ぎ。拝観は7時までなので、拝観時間内に夕日に照らされた嘉峪関を見るのは、かなり難しいでしょうね。拝観時間が7時まで行われるギリギリの時期・10月ならば、大丈夫かもしれませんけど。





そして、この写真を撮りましたカメラ

 この時、ここで寝泊まりしようと思ってたんですw 完全に思考停止状態でした(^▽^;) でも、気分が高揚してたんですね。炎天下をずっと歩き回り、無事に戻れた安堵感も手伝って。
 そして嘉峪関の日の出もここから眺めようと思ってました。今から思えば笑えるんですけど、思考停止状態はコワい^^;





 そろそろ日没です。時間は8時20分。広大なゴビの地に太陽が沈んでいく様子は、これまた壮観。



 
 「日没はまだかな~」と、沈みゆく太陽に見入っていると、後ろから何かが近付いてきました。

 「こらあ、そこで何をやってるむかっ

 ・・・しまった!公安のパトロールに見つかってしまいましたあせる そして、公安の車に乗せられて、強引に連れ戻されてしまったんですね。 
 まあ、拝観時間が大幅に過ぎてたので当然なんですけど、何せ、思考が停止してましたから(^▽^;)






誰もいない嘉峪関





 出口付近で「急げ」という声がかかりました。自分が出たとき、ちょうど東閘門がバターンと閉じられました。時間はちょうど夜の9時。





そして完全に日没。9時20分頃でした。





結論、そして「嘘の情報を載せるな


 結論は・・・・「夕日に照らされた嘉峪関を見るのは拝観時間の関係で難しく、また、見れたとしても素晴らしい眺めになるとは限らない」ということですね。

 それにしても、今回は自分の勘違いと変なブログのせいで、大変な目にあいましたねえ。こんな結末だったら、最初から万里の長城の最西端である「長城第一墩」に行ったというのに。
 そのブログに書かれている、「山の上に登った」というのも本当かどうかは疑わしい。帰りはどうしたんだと。山の上に野宿でもしたのかと問いたい。
 
 まあ、もしかしたら本当に登ったのかも知れないし、全く知らない人間のブログなのでとやかく言いたくはないけど、情報は正確に書いてくれと言いたい。特に写真は完全にヘリなどからの上空写真。それならちゃんと拝借写真だと書いてくれ。
 こっちはとにかくいい写真を撮ろうと思って、炎天下の嘉峪関周辺を歩き回ったんだから。


 ・・・・とまあ、嘉峪関の観光はこんな感じで終了しました。気分が高揚したままだった自分は、6km離れた嘉峪関市街まで歩いて帰ったのでした (バスの時間は8時まででした)。