こんにちは、きょうかです
子育てをしてきて、
そしてたくさんの生徒と出会ってきて
「私は知らないことだらけだ」
と思うことがよくありました。
生徒やママたち、わが子に
たくさんのことを教えてもらって、
そのおかげで今の私があると
心から有り難く思います。
今日はＫ君のお誕生日。
残念ながら、Ｋ君が
今どうしているかわからないけど
きっと自分で決めた道を
楽しんで生きていてくれると思います
Ｋ君は、私が塾を始めて間もないころに
通ってきてくれていた生徒さんです。
初対面の時のことは
衝撃すぎて、今も忘れません。
約束していた面談の時間になっても
Ｋ君とお母さんが来られません。
しばらくすると車の止まる音がしたので
私も心の準備をして、教室に
入ってこられるのを待っていました。
でも、入ってこない。
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様子を見に外に出ると…
衝激的シーン
軽自動車の後ろ(シートではなく荷台)で
丸くなって固まっているＫ君
そのＫ君を渾身の力で
引きずり出そうとしているお母さん
とりあえず、「大丈夫だよ」という私
なにが？
Ｋ君は小6にして180㎝近くある
バレーボールクラブのエース。
デカくて強い
この子に、お母さんと2人
力で勝てないのは一目瞭然
こんな時、私、なんと声をかければ
いいのかわからない
いろいろ言ってもなかなか
出てきてくれなくて…
最後は「絶対イヤなことしないから」
と言った様に思います。
教室に入ってからも
「勉強はしたくない」というＫ君
そして「勉強させたい」お母さん
まぁ「させたい・やりたくない」
というのは、時々あるのです。
だからそれは別に問題でもなく。
「めんどくさい」「めんどくさい」「めんどくさい」「めんどくさい」「めんどくさい」「めんどくさい」「めんどくさい」「めんどくさい」
「めんどくさい」！！
Ｋ君は何でもかんでもめんどくさいらしく
もれなく勉強も「めんどくさい」らしい
でも、ちょっと問題を解かせてみただけで
地頭が良いのがすぐにわかりました
衝撃の出会いの話しが長くなりすぎているので、この先は省略します
はい！3年の月日が経ち、
Ｋ君は中3になりました
Ｋ君はめんどくさいながらも
学習を続け、かなりできる子に
なりましたよ‼️
シンママのお母さんは
Ｋ君に〇〇高校に行って欲しかったんです。
〇〇高校は公立の中でも上位校。
Ｋ君なら、あとちょっと頑張れば
十分狙える学校です！
ですが…ですが…。
Ｋ君は、
「あとちょっと頑張るのはイヤだ」
「オレは入れる高校に入れればいい」
「なんでそれじゃダメなの？」
と、お母さんにも私にもそう言うのです。
その当時、私は，
「行けるところに行く」というのは
その通りだけど、
精一杯頑張った結果の、という
前提があっての「行けるところ」でしよ？
思っていたんですよね。
精一杯努力しないでいいわけないじゃんと思っていたのです。
おまけに、「お母さんの望み」を叶えてあげたいんじゃない？とも思っていたのです。
Ｋ君の気持ちは変わらず、
Ｋ君は塾も辞めてしまったんです。
未熟だった私は、Ｋ君の考えや
想いをしっかり聞くことも、理解することも
できませんでした。
でもＫ君から大事なことを
教えてもらったことはわかります。
偏差値の高さや
世間の常識、
人にどう評価されるかではなく
自分がどうしたいか？
それが一番大事なこと、だと。
ちなみに、Ｋ君は思いっきりバレーボールができる学校に行きたかったんです。でもそこは、偏差値的にはかなり低くなるので、お母さんとしてはもっと大学進学に繋がる高校に行って欲しかったのです。