救いがたい理想主義者のためのポテトチップス | 野生農園日誌

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「救いがたい理想主義者のためのポテトチップス」という商品名について、以前にも書いたことがありますが、ハマスとイスラエルとの大規模な戦闘が発生したこの状況で、再度説明しておきます。

「救いがたい理想主義者」は、チェ・ゲバラの言葉からの引用です。ゲバラの政治信条や行動の全てに賛同しているわけではありませんが、彼が殉じた「巨大な力に蹂躙され、虐げられた人々を解放し、平等な世界を作る」理想。

それに共感し、本人に無断で使用させてもらいました。

このポテトチップスには、フェアトレードで輸入された、農薬も化学肥料も使用しないパレスチナオリーブオイルを使用しています。

パレスチナ人の住んでいた土地をイスラエルが侵略してから既に70年以上。

占領下のパレスチナ人は、イスラエルから人や物の流通を阻害されたり、度々空爆で命を奪われたりと、長きに渡って弾圧を受けてきました。

オリーブオイルの原料となるオリーブも、軍や入植者によってオリーブ畑が破壊されたり、水利施設の開発をイスラエル政府が厳しく規制したりといった困難な状況下で作られています。

そんな中でこのオリーブオイルを生産している生産組合「ガリラヤのシンディアナ」は、アラブ・パレスチナ女性とユダヤ女性の双方が中心となって作られた組織だそうです。

敵対する民族同士が共同で作ったオリーブオイルとは、なんて救いがたく理想的なんでしょう。これはゲバラさんもきっと応援してくれるに違いない。

そんな思いからつけた商品名です。

こちらがパレスチナオリーブオイルを輸入する会社です↓

https://www.paleoli.org/

10/9の時点で生産者は無事だそうです。

しかし、そんな平和への願いも努力も一瞬で消し去ってしまう戦争。

メディアの報道は真偽入り混じっていて、私のような末端の庶民には何が本当か分かりませんが、戦争がそれを必要とする誰かによって作られることは確信しています。

誰が悪い、どこの国を支持すべきだ、そんな情報に振り回されず、ただ平和への努力を続ける人達を応援していければと思っています。

などと言いながら、虐げられて育った家畜の肉だって時々食ってるし、もしかしたら虐げられたウイグル人が作らされている服を着ているかもしれないし、こんな文章書いてるPCにも紛争地で武装勢力の資金源になっているレアメタルが使われているかもしれないし、何も偉そうなことを言う資格はありませんけどね。