ATS-25を作って遊んでみたい(6) | お父にゃんの電子工作

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暇なおじさんが、電子工作(主にラジオ製作)をして勝手な感想を書く

前回作ったATS-25もどきを、いろいろ触ってみている。

まず感度はどうか?

FMを聞く限り、悪くない。以前に作ったM6955を使ったDSPラジオと同じくらいのイメージ。

しかし、中波や短波を聞くと、M6955を使ったDSPラジオの方が感度が良くクリアに聞こえる。

ATS-25もどきは、なんというか、とにかくいまいちなのである。基本的に調子が悪い。

 

そもそも我が家のマンションは電波環境がよろしくない。ベランダでちょっと線を張ったくらいでは、遠い国の短波放送どころかラジオ日経すら聞こえてこないのである。(@松山市)

 

と、いうことで感度アップは図れないものかと、性懲りもなくRFアンプを繋げてみる。

今回の”ATS-25もどき”では受信電波強度がバーで表示できるので、その効果が分かるかもしれない。

 
まずは、以前にRFアンプでゲルマラジオを鳴らすの記事で試したトランジスタで抵抗負荷の回路を繋いでみる。回路図はこんな感じ↓
トランジスタは高周波特性に優れた2SC1923Yにしてある。
 
ブレッドボードでこんな感じ。
もともとFMの周波数帯までの特性は無いので、FMに関しては特に変わりなし。
中波、短波たいの感度アップは有ったのかと言えば、う~ん、あまり変わりない。
 
ダメ元で広帯域アンプを繋げてみることにする。
今回は秋月で買ったBGA2800↓を試す。

3.3Vで動作する。1個30円とお財布に優しい。

ただしパッケージはSOT363で、幅1mm、長さ2mmしかない。おじさんの眼には小さな黒い点にしか見えないのである。老眼鏡とルーペを駆使して何とか変換基板に実装して使えるようにする。

 

変換基板に予備ハンダして下のICを実装する。

何か怪しいが、何とか実装できたような気がする。
自信が無いので、3個作って様子を見てみる。
 
FMで広帯域アンプ無しの場合、レベルメーターで+20くらい。
 
広帯域アンプ有りで+30にアップした。
 
おっ、これは行けるんじゃね?と思って中波、短波を聞いてみるが、若干ましになったような気がする程度で、大差ないのである。
 
このラジオ、見た目は恰好が良いのに、肝心の感度が伴っていないのである。
おじさんの組み方が悪いのだろうか?それとも何か間違っている?
近いうちにSi4732のシンプル版ラジオを作って、比較しながら掘り下げてみようと思っている。
 
 
あと、ステレオ出力を抵抗で繋いで無理やりモノラルにしているのだが、ライブラリのソースコードを見ていたらFMのステレオ判定のスレッショルドを変えることで強制的にモノラル出力に出来るみたいな感じで書かれていたので、setup()で以下のコードを追加してみた。
本当にこれでモノラルになっているかどうかは不明。
//
//  force to mono
//
  si4735.setFmBlendMonoThreshold(127);  // force mono, set this to 127.
  si4735.setFmBlendStereoThreshold(127);  // force mono, set this to 127.
  si4735.setFmBlendRssiStereoThreshold(127);  // force mono, set this to 127.
  si4735.setFmBLendRssiMonoThreshold(127);  // force mono, set this to 127.
  si4735.setFmBlendSnrStereoThreshold(127);  // force mono, set this to 127.
  si4735.setFmBlendMultiPathStereoThreshold(0);  // force mono, set this to 0.
  si4735.setFmBlendMultiPathMonoThreshold(0);  // force mono, set this to 0.
//
 
 
ああ、しかし今回は今一つ上手くいかなかった。
見た目はちゃんと動いているのに、中波・短波の感度が悪いなんて・・・
世の中にはSi4732を使ったラジオが市販されていて、それなりに動いているのだから、このICが悪いわけではないはずなのである。
 
おじさんの技量が不足しているからなんだろうけど、具体的になぜ感度が悪いのか分からないのが残念なのである。
 
 
「まぁ、気長にやるのニャ、じゅるり」