今月4日(金)に観に行って来たこの映画の感想です。
『ドラえもん』の劇場版41作目。
1985年公開の6作目「のび太の宇宙小戦争」をリメイク。
監督は山口 晋さん。
脚本は佐藤 大さん。
過去作のリメイクは2016年の「新・のび太の日本誕生」以来で通算7作目。
本来なら昨春に公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により丸1年延期となりようやく公開。
前作に続き2作連続での公開延期となってしまい、丸1年延期はドラえもん映画史上初。
ドラえもんファンとして待ったけど、長かった!
なのでタイトルは“2021”のままです。
公開初日が夜勤初日で午前中が空いていたので、初日の初回上映で観て来ました。
夏休み中、スネ夫の家の庭でミニチュアセットを使ったSF特撮映画を造るのび太達。
のび太はその最中、小さなロケットを見つけ家まで持ち帰ると、中からパピと名乗る手のひらサイズの宇宙人の少年が出てくる。
彼はピリカ星と言う星からやって来た少年大統領。
ドラえもん達は“スモールライト”で彼と同サイズの身体となり共に楽しい時間を過ごし合う。
そんな中、パピを狙うクジラ型宇宙戦艦が襲撃。
パピの故郷の星ではギルモア将軍率いる反乱軍によって支配され、住民達は不自由な恐怖統治をされていた。
パピはそんな故郷を救うべく地球へとやって来たのだった。
しずかの部屋に用意した“かべ紙秘密基地”の中で匿われていたパピだったが、不在中にギルモアの部下・ドラコルル長官率いる軍隊にしずかが捕まり、スモールライトも奪われてしまう。
しずかは助かったものの、スモールライトは奪われたままで元の大きさに戻れないドラえもん達はそれを奪い返すのも兼ねてピリカ星を救うべくパピの乗って来た宇宙船に乗りピリカ星へと飛び立つと言う物語。
『ドラえもん』の映画版の定番の1つと言えば宇宙が舞台。
オリジナルが37年も前の作品だけあり、全体的にリアルにリメイクされており、オリジナルにはなかった要素や新キャラも取り入れられてました。
ドラえもんがやっぱり可愛い!
今作はある意味、スネ夫がメインと言っても良いでしょう。
ミニチュアSF特撮映画も彼が中心になってたし、劇中で活躍するバギーや戦車も彼の所有物を改造したもの。
彼のラジコンマニアっぷりがここで活かされてました。
これも定番ですが、ゲストキャラとの友情も見応えがあり今回も感動的!
ミクロの姿でパピ達ピリカ星人と活動するのび太達も実にかっこ良かった!
珍しくドラえもんとのび太とジャイアン、しずかとスネ夫のタッグで行動するってのも印象的。
いつもならジャイアンとしずかが逆なのに(^^;
クライマックスは『進撃の巨人』っぽかったかも。
今作のミニチュア合成メイキングについてもパンフレットに掲載。
シリーズ初の試みとして実際に制作した模型を背景の一部に使用。
これも現代だからこそ出来る実に凝った試み!
ドラえもん映画もどんどんリアルになっていってますね♪
今後もこういうのを取り入れていって欲しいです♪
最初のページに書かれてある通り、原作者の今は亡き藤子・F・不二雄さんの「ガリバーを描いてみよう」と言う発想から生まれた今作。
正に『ミクロ・キッズ』の如く!
原作でも「天井うらの宇宙戦争」って話がありましたが、それが今作の元ネタとも言えるでしょう。
今作のゲスト声優にパピ役は朴 璐美さん。
小さくても勇敢でしっかり者の少年大統領を演じてくれました。
こういう男の子役にはピッタリです♪
そのペットであるロコロコ役は梶 裕貴さん。
お喋りで口数が多いけど可愛い宇宙犬を演じてくれました。
今作の最大の敵であるギルモア将軍役に香川照之さん。
その部下・ドラコルル長官役に諏訪部 順一さん。
その副官役に武田幸史さん。
オリジナルには登場しないパピの姉・ピイナ役に松岡茉優さん。
ピリカ星のパイロットと地下組織のリーダー役にミルクボーイのお2人。
お笑い芸人の起用も定番ですね。
今作のエンディングを飾る主題歌を歌うのは今、大人気のロックバンド・Official髭男dism。
ボーカルの藤原 聡さんが今作の為に書き下ろした新曲「Universe」。
公開延期になる前の今作の予告編が解禁された時から既にこの曲が使われる事が発表されており、CDも公開の1年以上前から既に発売済み。
その為、ずっとTVシリーズのEDで今作の映像と共に流れていたので耳についてます♪
藤原 聡さん曰く「子どもも大人も関係なく、全人類に届けたい賛歌」。
『ドラえもん』の映画版の主題歌はどれもメッセージ性が強い気がします♪
そしてある意味、映画版の中で1番楽しみなのがエンディング後のおまけ映像。
次回作のヒントと共に来年公開決定の告知となる映像。
今回はドラえもんの前にセスナような飛行機が飛び、雲の上へと移動し、飛行船が前を通り、2つの月が登場。
…って事は今度は飛行機にちなんだ上空の世界が舞台?
「雲の王国」のリメイクではなさそうだし、オリジナルでしょう。
7月か8月頃に特報が発表されると思うので期待。
今度は延期になる事なく予定通り公開されて欲しいです。
公開初日の朝日新聞の1面広告。
こう派手な広告も出せてすごい!
週間興行収入ランキングも『劇場版 呪術廻戦0』を抜いて1位を獲得したそうなのでそれもすごい!
今作の入場特典はロコロココミックと題した冊子。
前作に続き玩具ではなく冊子の特典。
…っていうかどのアニメ映画も冊子の特典が近年、多いかも(^^;
表紙は今作の原作となる大長編が初掲載されたコロコロコミック1984年8月号の表紙のイラストを流用。
原作者が存命だった頃は公開に先駆けて原作となる大長編がコロコロコミックに連載されてました。
今作に登場するキャラとメカの独占解析やピリカひらめきクイズ、原作漫画より今作にちなんだ話2作等を掲載。
“超リトルコミック”と題した今作の原作コミックより抜粋された15ページをピリカ星サイズで再現した特別付録もあり。
それを作るとこんな形。
中々凝ってます(笑)
やっぱりドラえもんは可愛い!
そして面白い!
ドラえもんより可愛いキャラクターはいない!
次はこれの感想COMING SOON!