選択肢


京介くんを見る

京介くんも一緒に行こうよ?











個別のCM撮影は順調に進み、今日は最後にみんなそろってのシーン撮影。

JADEやWAVEがスタジオ入りする中、主人公はあのSAYAさんと雑談をしていた。

SAYAさんの歌の話??


「あれ、いつの間に○○ちゃんとSAYAちゃん、仲良くなったの?」


JADEの夏輝さんが笑顔で会話に加わってくる。


「いつの間にって‥‥そりゃ撮影が始まってからだけど‥私たち気が合うんだもんねえ?」


「そうですね。入って最初のころには仲良くなったような‥」


そこへWAVEメンバーも来た。


「‥久しぶり」


ちわーすっ!!ヘ(゚∀゚*)ノ←


「あ、はい。お久しぶりです」


「何なに、ふたりしてライバル宣言でもしちゃってるのー?」


「ライバル宣言‥?」


「なあに、それ?どういうこと?」


「だって‥京介とSAYAちゃんが仲良くしてたところに、○○ちゃんがばったりって感じだったんでしょ?」


「ばっ‥お前、何言ってるんだよ」


慌てる翔くんの後ろから、肝心の京介くんがやってくる。


「別に俺は、彼女と仲良くしてるわけじゃない‥‥そうだよね?」


そう言って彼がSAYAさんに目を向けると、彼女はふっと笑ってみんなを見た。


「え、何?もしかして、私と京介くんの噂でも立ってるわけ?嫌だなあ、ちょっと雑談してただけでしょ?京介くんとの仲を疑うんなら‥」


彼女は近くにいた夏輝さんにそっと寄り添う。


「夏輝くんとにしてほしいなあ」


ちょ!!既婚者ー!!!!!!w


「えっ!?‥な、なんで俺?」


しかも夏輝さん顔赤いしーっ!(*´艸`)

そして京介くんはどこか冷やかな視線を二人に向けている。

え、お姉ちゃん取られて寂しい??(・∀・)にやにや

主人公と目が合うと、京介くんは顔を近づけてきた。


「こっちも誤解されたら迷惑。‥だよね?」


顔が近い京介くんにどきっとしていると、近くにいた一磨さんが少し慌てた様子で主人公たちを引き離す。


「おい、京介‥‥お前、そういう‥」


「やだなあ、一磨。冗談だって言うのに何、ムキになってんの?」


「う‥‥」


一磨さんが言葉を詰まらせると、京介くんの瞳が妖しく揺らいだ。


「なあに?もしかして一磨も○○ちゃんのこと‥」


「おい、京介。お前、言っていいことと悪いことが‥」


(うわ、一磨さん、怒っちゃったんじゃ‥‥)


それからも徐々に空気が悪くなっていく発言を繰り返すので、夏輝さんが間に入って止めてくれた。


「ごめんごめん。もとはと言えば、私が変な冗談言っちゃったからだよね。こうして一緒に撮影するのも何かの縁だし、みんな仲良くしよ?」


そんなSAYAさんの明るい声に、その場の雰囲気が変わる。


「あ、いや‥‥こちらこそすみません。場の雰囲気を無くしてしまって」


「いいえー」


なんとなく場がなごみ、主人公はほっと息をつく。


(すごい‥なんかすっかり場が収まっちゃった‥)


すると、京介くんが主人公にそっと耳打ちした。


「ごめん‥‥ついムキになって」


「え?ううん‥私は大丈夫だけど‥。それに私よりほかの人に‥」


「あとで、一磨と‥‥夏輝さんに謝っておくよ」


彼はそう言うと、いつものやわらかい笑顔になる。

その表情にほっとすると、京介くんがSAYAにはあんまり近づかないでほしいって。

・・・そんな自分の家族のこと口出しして欲しくないのかぁ‥;;

CM撮影が終わり、SAYAさんが話しかけてきてくれて、暇ならうちに来ない?って誘ってくれた。

一瞬迷ったものの、頷く。


「さっき言ったこと、聞いてなかったの?」


少し低い声が聞こえてきて振り向くと、不機嫌そうな京介くん登場‥。


「それとも、それがさっきの俺の意見に対しての、○○の答え‥?」


「でも、どうしてそんなこと言うの?SAYAさんは京介くんの‥」


「‥‥○○」


少し咎めるような言い方に、主人公は慌てて口をつぐんだ。


「ねえ、今の話‥‥京ちゃん、○○さんに何か言ったの?」


(‥京ちゃん?)


思わずSAYAさんと京介くんの顔を見ると、彼は少し渋い顔をする。


「その呼び方‥‥やめてほしいんだけど?そっちだって、プロフィールは非公開でしょ?ばれたら面倒くさいのはお互い様のはずだし?」


その言葉にSAYAさんがくすくすと笑う。


「相変わらずね。‥私が非公式にしているのは、夫や子供のためよ。別に今日ちゃんとのことは、オープンにしてもいいんだけど?」


SAYAさんの言葉に京介くんは少し複雑そうな表情を浮かべ‥‥大きな溜息をつく。


「いいよ‥‥さっきも言ったように、あくまでも俺の気持ちだから。‥○○の意志まで縛りつけたくはないし」


彼はそう言って主人公たちから離れていこうとした。


(あ‥‥)


「ま、待って‥」


主人公はとっさに彼の腕をつかむ。


「ね、京介くんも一緒に行かない?」


京介くんの目が見開かれる。


「俺が?‥‥なんのために?」


(なんのためって‥)


「その‥私、京介くんのことなんにも知らないから‥‥少しでも何か聞けたらって‥」


すると、彼の表情が切なげにゆがんでいく。


「いいよ‥‥別に、知らなくても」


「え‥」


「京ちゃん、そんな言い方‥」


「だから、その呼び方やめろって‥」


少し痛んだ胸を押さえながら、やっぱり一緒に行こう?と誘う主人公。

SAYAさんにも遊びに来るくらいいいんじゃないの?彼女だって京介くんのこと知りたいのよと言われ、京介くんは渋々SAYAさんのお家にお邪魔することになった。

そしてSAYAさんの家に着くと、中から小さな女の子が飛び出してきた。


「ママー!」


女の子は力いっぱい叫ぶと、SAYAさんに抱きつく。

後から続くように年配の女性が出てくる。

女の子の名前は広美ちゃん。

ついさっきまで寝そうになってたんだけど、お母さんが帰ってきたと知って起きて飛び出していったらしい。

SAYAさんは広美ちゃんを抱き上げ、京介くんに差し出す。


「はい、って‥ちょ、ちょっと俺は‥」


「あらあら、子供の抱っこもできなかったら、いいパパになれないじゃない」


「あー‥‥?」


広美ちゃんはにこにこと京介くんを見つめた。

京介くんはそんな彼女のことを見返していたが、やがてスッと目を伏せる。


「そんな‥‥俺は、子供苦手だし‥パパになるなんて興味ないから」


「え‥?」


ちょっ‥それは主人公ショックじゃ‥;;

子供かあ‥‥自分がまだそういう歳じゃないのかもしれないけど、自分がいつか結婚して、子供産むのかなあって思うと本当に未知の次元過ぎて想像ができない‥(笑)


(興味‥ない‥?)


そう思った瞬間、アヤちゃんの結婚式でブーケを受け取った時に見た、京介くんの顔が思い浮かぶ。


(あ‥だから、京介くん‥)


ずっと引っかかってきた京介くんの言動が、今やっとひとつに繋がったような気がした。


選択肢


別のことを提案する

妬いてるのか聞く













「ふぁ~あ‥。眠い‥」


昨晩はあれからしばらく皐月さんの寝顔を見ていたらしいw

にしても唐突に寝れるなんて皐月さん器用すぎww


(嬉しかったけど、見ていたら恥ずかしくなって結局帰ってもらったんだけど‥。二日酔いとかになってないといいな‥‥さて、二度寝しようっと)


二度寝って至福の時だよね~w←

ピンポーン


「‥ん?誰だろう、こんな朝早くから‥」


「○○さん、おはようございます!朝食をお持ちしました」


「皐月さん!?」


慌てて支度をしてドアを開けると、皐月さんが一緒に朝ご飯食べませんか?って。

皐月さんは持ってきたランチボックスの中から料理を取りだした。


「今日も美味しそうですね!ありがとうございます‥あ、飲み物持ってきます」


「ありがとうございます。今日も○○さんのことを思いながら作ったんです」


(今日も‥って昨日も‥?)


きゃーww(●´ω`●)ゞ←←

主人公も思わず顔がにやけそうになってしまう。


(違う、違う。深い意味はないんだから‥)


コーヒーを入れ、皐月さんが作ってくれた朝食を食べた。

食べ終わった後、用事はあるのかって言われて、部屋の掃除を‥と言ったら、皐月さんも一緒になって掃除を手伝うって‥‥ええええええ!!?

皐月さん、仕事しようよ!!!←


「私はクリーンナップのプロですよ。ぜひ手伝わせて下さい」


断ろうとするも、これも庶民生活留学の一環だってことで‥結局手伝ってもらうことに。

うー‥選択肢がどれもこれも自信ないなあ‥;;

主人公の手が届かないところの掃除をお願いし、掃除が終わってコーヒーで休憩。


「家のことをした後、こうしてのんびりテレビを眺めるのも、いいものですね」


「これが、庶民の代表的な休日の過ごし方ですよ?」


「昨日はデートを楽しみ、今日はのんびりと身体を休めることができて素晴らしいです」


「デ、デートですか‥!?」


「違いますか?」


例え女子同士でも二人で遊びに行くことをデートっていうらしい。


「さ、さあ‥どうなんでしょう‥」


ごまかそうとテレビに目を向けると、近所のお祭りの準備を中継していた。


「あ‥」


「どうかしましたか?」


「いえ、この公園近所なんです。お祭りなんて全然行ってないなと思って‥」


(風子がいたら誘っていくのにな)


「それならば、○○さん、私と一緒に行きませんか?」


「い、いいんですか?」


「はい。デートの約束です」


だーかーらーあっ直球過ぎなんだって!!(*´Д`)=з照れるだろ、どうしてくれんだww←

すると、皐月さんは何か思いついたような表情をした。


「それでは少し、失礼させて頂きますね。またお迎えに上がりますので」


「わかりました」


それから夜までのんびりと時間を過ごしていると、皐月さんが帰ってきた。


「お待たせいたしました。一人、私の知り合いを家に上げたいのですが、よろしいでしょうか?」


‥なんか、前にもこんなことがあったような‥w


「おひさー!マーシャよ。さっ、ぱぱっと浴衣を着て、メイクしちゃいましょうね!」


「マーシャさん!お久しぶりです。それにしても浴衣って‥」


「ここにあります。先ほど、用意してもらったんです」


「庶民はそんな風にポンポン浴衣を買わないですよ‥」


庶民留学中なのにww


「つまらないこと言わないの。さ、早く着替えちゃうわよ」


ほーいw(・∀・)/

強引に部屋に連れて行かされ、すぐに下着一枚にされてすごい速さで浴衣を着ていた。


「すっかり皐月さんのペースにのまれてる‥」


「そんなの気にしないで、ここぞとばかりに思いっきり甘えちゃいなさいよ!さっちゃんは、ゆづちゃんと違ってめっちゃ包容力アリアリだし~」


「は、はあ‥」


苦笑いで返事をするしかなかった。


(皐月さんはもっと普通の同じ世界の人だったら‥‥同じ世界の人だったらどうなるんだろう‥)


部屋を出ると、浴衣さんがゆ、浴衣を‥!!!( ̄▽+ ̄*)


Kaleidoscope-110309_2237~01.jpg

「わー、皐月さんも浴衣を着られたんですね!」


(すごい素敵‥。身長が高いと何を着ても似合うな‥)


「皐月さん?」


「‥貴女にはどんなお姿もお似合いですね」

Kaleidoscope-110309_2229~01.jpg

ここで皐月さんの照れ顔キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!!!


「じょ、冗談ですよね‥?」


「気にしないでください。さて、最後の仕上げをさせてください」


手に持っていたのは、真っ赤なとんぼ玉のかんざしだった。


「前から失礼しますね‥」


ちょっ!髪触られるとかいっちゃん緊張するやんけ!!w

マーシャさんは空気呼んでそろそろ失礼するって。


「いい?さっちゃんもまんざらじゃないんだから、チャンスがあったら積極的に行きなさい!」


「ちょ、ちょっと!」


「じゃあ、またね~」


マーシャさんは素早く家を出て行ってしまった。

着替えを済ませ、皐月さんとお祭りの場所に行くと・・・・・・なぜかカジノメンバーが屋台を切り盛りしてる‥(  ゚ ▽ ゚ ;)

な、何事!!?

どうやら皐月さんが手が空いてるならって誘ってみたら、なんだかんだ楽しそうに切り盛りしとるとww


(子供そっちのけで、お母さんが紙芝居を楽しんでる光景は不思議だな‥)


遼一さんマジック!!!w

悠月さんは射的。

ノエルさんは綿あめ屋さんww

綿あめ作るのやってみたかったって‥おー‥あのノエルさんがどことなく積極的‥w

一つの綿あめを二人で食べたり、金魚すくいで出目金取ったりしてたら‥満面の笑みの皐月さんスチルキタァアアァアア!!!!!!!!!!


「○○さん、受け取ってください」


「え‥」


そんなまぶしい笑顔で言われたら、誰だってもらうよぉお!!!←


「時々、貴女の家に様子を見に行きますけどいいでしょうか?」


金魚の様子を見る=主人公の様子を見る‥が本音じゃないのか皐月さんww

皐月さんにお礼を告げ、も一度金魚に視線を移した時‥。

指と指の隙間を縫うようにして、皐月さんの指が伸ばされた。


「あ‥あの‥」


(いつもと違う手の握り方‥。これって、恋人とかがよく繋いでる形じゃ‥)


「金魚ばかり見ているので、私は手を繋ぐことにしました」


「それは‥危ないからとかですか?」


「ふふ、どうでしょうか?」


(これって‥ヤキモチなのかな‥?)


皐月さんの顔を見上げてみると、幸せそうな顔を浮かべた。


「○○さんといると、いろいろな自分を知れます」


「それはどういう意味ですか‥?」


「男、としての気持ちと言えば伝わりますか?」


(やっぱり‥ヤキモチ?なんだか、可愛いかも‥)


皐月さんの手の甲に指を押し当て、ぎゅっと握り返す。


「あなたの手は、温かいですね」


ちらっと横目で見ると、皐月さんも主人公のことを見ていた。


「ふふ、お祭りは本当にいいものですね」


ああ、そろそろですねと言われ、聞き返そうとした瞬間、ドーンと花火が打ちあがった。


「おっ!今年は花火まで打ち上げるのか!?」


「すごいなー」


「お祭りといったら花火だと聞いたので、私から○○さんへサプライズプレゼントです」


「‥すごく、キレイです」


(庶民は花火を打ち上げるなんて無理だけど‥今は、いいや。本当にキレイ‥)


自然と足が止まり、時折目を合わせて笑いあいながら打ち上げ花火が終わるまで見つめていた。

それから二人で歩いていると、下駄の鼻緒が切れしまった。

ふ、不吉‥!!

これでは歩けないということで、皐月さんがおんぶすることを買って出たけど、却下しやがった主人公‥

んで、代わりに悠月さんの射的屋さんでサンダルを一発で射止めてくれる。

皐月さんの大きな方に寄りかかりながらサンダルを履く‥んだけど・・・・文章には書いてないけど、ただでさえ目立ってるのに、絶対女性陣からいたーい視線が来てそうな‥ww

皐月さんとの距離が縮まったって思ったけれども、次回予告がふーきーつー‥!

なんか社長令嬢がどうのこうので、身分の差は埋められないの?って‥‥まさか‥社長令嬢ってルイフェイさん?(悠月のエピローグで登場した美人さん)




お手伝いしましょうか?

素敵です‥











「‥まだ7時か‥。休日の朝だっていうのに、早く起きちゃった‥」

原因は、皐月さんの部屋に訪れる準備をしていたかららしいw
夜ばい?(・∀・)←

(自分で計画しておいて、風子は海外旅行だなんて、もう!)

あ、なるほどね~w

(皐月さんがここにいるって知れたら、マスコミがまた来ちゃうじゃない)

文句を言いつつ、少しだけワクワクしているのは確かだった。
皐月さんのところに行くと、部屋着じゃなくていつものスーツ姿で登場‥
さっちゃん‥‥まさか寝る時までスーツじゃないよね‥?

「〇〇さん?おはようございます。どうかされたのですか?」

「いえ‥。この部屋で生活すると聞いたので‥」

「心配してくださったのですね。ありがとうございます。ちょうどよかったです。一緒に朝食をとりませんか?今ケータリングを呼ぼうとしていたんです」

それ、庶民ライフ留学になってねー!!!ヘ(゚∀゚*)ノ

「ケ、ケータリング!?皐月さん、ちょっと‥」

「はい」


「大変言いにくいんですが‥、庶民は朝食でケータリングは呼びませんよ」

「‥あぁ‥そうですよね‥!朝ご飯は‥例えば、サニーサイドアップや焼き鮭、お味噌汁などですよね?」

サニー‥?

「ああ!目玉焼きですね。すいません、調理場への指示がほとんど英語なもので、たまにうっかりしてしまいます、おかしいですね」

目玉焼きのことはサニーサイドアップって呼ぶんだ‥業界用語?

「それでは今から作るとしましょうか‥。〇〇さんも一緒にいかがですか?一人で食べるよりも二人の方が美味しいですからね」

「えっ‥」

「ああ、失礼しました。そうですよね。レディを突然自室に招くなんて、デリカシーに欠けたかも知れません。それではどこかに食事でも‥」


「いえっ、そんな!じゃあご一緒させて頂きます」


皐月さんが材料をもって、主人公の家で朝食を作ることになった。


「では、少しだけ待ってくださいね」


「あの、何かお手伝いしましょうか?」


「大丈夫ですよ。○○さんはゆっくりしていて下さい」


(なんていうか、北大路皐月に朝食を作ってもらっていると思うと、申し訳なくなるな‥)


「やっぱり、お手伝いします!」


立ちあがりキッチンに向かうと、皐月さんに止められてしまう。


「○○さんはゲストですから、お掛けになっててください」


いや、主人公の家だし、むしろ皐月さんの方がお客様じゃ‥

主人公は渋々待っていることに。

ふと見ると、皐月さんが買ってきた品物、ぜんぶ高いやつばっかだったw

やっぱセレブなんだな‥と少し壁を感じてしまう主人公だった。


「さ、○○さん出来あがりました。飲み物はコーヒーにしますか?フルーツジュースがいいですか?」


「あの‥では、フルーツジュースをお願いします」


オムレツとサラダと焼き立ての高級そうなパンがテーブルを飾り、皐月さんと向かい合わせに座った。


「どうぞ、召し上がってください」


「はい。いただきます‥」


(う、すごく見られてる。これは緊張するな‥)


オムレツは綺麗な黄金色で、中身はトロトロ半熟だった。


(見た目だけでも十分美味しそう‥。見られながら食べるのは恥ずかしいけど‥)


「‥美味しい!すごく、美味しいです。どんな味付けされているんですか?」


「ふふ、それは企業秘密です。けれど、○○さんのお口に合って良かったです」


「そんな‥」


「昔は悠月におやつを作ったりしましたね。ドーナツとか‥料理するのは久しぶりですが楽しいですね」


「素敵なお兄さんですね!私もそんな兄が欲しかったです」


あー‥分かるけど、兄エンドだと=バットエンドになる可能性が‥


「兄、でいいんですか?」


え?


「それはどういう意味ですか?」


(兄でいいって‥血が繋がっていてもいいのかって意味だよね‥)


「そのままの意味ですよ」


「私は○○さんが妹ではなく、よかったと思います」


え?え?


(そ、それって‥。いやいや、皐月さんのことだから深い意味はないはず‥)


「そう言っていただけて、嬉しいです」


「上手く、かわされてしまいましたね‥」←ちょー笑顔w


口説かれてたー!!?(//・_・//)


「まあ、今は朝食を楽しみましょうか。ところで○○さん、本日はお仕事ですか?」


「いえ、今日はお休みです。皐月さんはお仕事でしょうか?」


「いえ、今日はお休みですが‥‥何か用事がおありですか?」


「せっかくなので、買い物に行こうと思っています」


「買い物ですか。もしご迷惑でなければ、その買い物、私もお付き合いさせて頂いてもよろしいでしょうか?」


「え!?でも、皐月さんが普段行くようなお店じゃないですよ‥」


「それならなおさら行ってみたいです。何事も勉強ですから」


「‥わかりました」


そう言って訪れたのは量販店。

皐月さんはこんないい材質でこの値段で買えるのかって驚いてるw


「このウールも上質だなあ」


(皐月さんがここにいるのって、なんだか変なの。でも本人が楽しそうだしいいのかな)


そこに店員が来て、気になるものがあれば試着してみてくださいって勧められる。

せっかくなので、戸惑う皐月さんを半ば強引に試着勧める主人公w

お世話になってるし、この金額なら私も買えるから気に行ったものがあればプレゼントしようと意気込む主人公がかわいいww←


「○○さん、着てみましたが、自分ではないみたいです」


(どんな風になったんだろう!気になるな!)


「出てきてもらってもいいですか?」


カーテンを開け出てきた皐月さんは、モデルような出で立ちで、庶民の服を着こなしていた。


「‥たいへんお似合いですね!うちの服が一流ブランドのようです!」


「そうでしょうか?○○さん、どう思いますか‥?」


「素敵です‥。本当に、似合ってます」


「○○さんがそう言って下さると、自信が持てます」


「彼氏さんは、彼女さんが大好きなんですね~」


そうなんですよ~w大好きなんですよーww


「‥は!?かっ彼氏じゃないですよ!」


「ふふ」


「皐月さんもわらってないで、誤解を解きましょうよ!」


「○○さんが必死な姿を見るのが、楽しくて‥」


「○○さんは彼女ではありません。私の大切な方です」


「あ‥ご婚約されているんですね。素敵な未来の旦那様ですね!」


「ちっ、違う。違います!皐月さん!もっと勘違いされる言い方しないでください!」


その後、なんとか誤解を解くことに成功した。

別に解かなくてもいいのに~(-з-)


「あの、この服買うので、このまま着ていってもいいですか?」


「はい、もちろんです」


「それは楽しそうだ。あ、では‥」


カードを出そうとする皐月さんを手で制した。


「あのっ、私からのプレゼントです。その、普段からいろいろお世話になっているので‥」


「いいんでしょうか‥」


いいんです!w

庶民マンションで一緒に朝ご飯した記念日にプレゼントっていうちょっと苦しい言い訳を言って、服をプレゼントすることになった。

それからしばらくその店の品物を見て、外に出た。


「ふふ、スーツじゃない皐月さんと街中を歩くのって変な感じですね」


「そうですね。私も着慣れていないせいか、少し照れくさいです」


「さて、これからどこに行きましょうか‥」


「あ‥○○さん、少しだけ待っていて下さい」


「え!どこに行くんですか!?」


店の中に入っていき、忘れ物かな‥と思って待っていると袋を手に戻ってきた。


「○○さんに私からのプレゼントです」


「そ、そんな受け取れませんよ」


「いえ、ぜひ受け取ってください」


中を見ると見たことのあるニットが出てきた。

え、まさかの皐月さんとおそろ!?(°∀°)b w

いいのか、付き合ってもないのにペアルックとか!!ww

一緒のときに着なければいいか‥とそのプレゼントをもらうことにした。

それから全国展開している有名チェーン店でお食事。

皐月さんは居酒屋が初めてみたいで、周りを楽しそうに見ていた。

表示価格を見て、安いと驚きながらも興味のある品物を注文。

皐月さんは味にも満足してくれて、そのあと二人でしばらく庶民的な料理を楽しんだ。


「なんだか、やっぱりって感じです」


「電車の乗り方を知らなかったことですか‥?」


さすがセレブw

皐月さんは切符の買い方もよくわからず、販売機の前で戸惑っていた。


「はい。よく、芸能人とかが改札のバーにぶつかる、とか言いますけど、それを目の当たりにするとは思ってもいなかったです」


「お恥ずかしい限りです。私もまだまだ勉強が足りませんね」


そのうち、電車の揺れが心地よくて次第に眠くなってきてしまった。

分かるわぁ‥眠くないときでもあの揺れで眠くなってしまう。

家の近くまで来たところで、ぼんやり歩いていたら身体から力が抜けたように倒れそうになった。

お酒の飲み過ぎじゃw

けれど、転ぶことなく皐月さんの腕が受け止めてくれた。


「ご、ごめんなさい‥すぐにどきます‥‥皐月さん?」


慌てて離れようとする主人公を、皐月さんが抱きしめてきた。


(ど、どうして抱きしめられているんだろう‥‥これが、皐月さんの身体だって改めて感じる。こんなに身体がしっかりしていて、腕も太くて‥鍛えてるんだ‥わ、私、何考えてるんだろう‥)


変★態!!そんな私も変態ww←


「○○さん‥」


「は、はい‥」


「私も少し酔っているようですね」


皐月さんが離れていく。

身体が支えを失ったように不安定な気持ちになってしまう。


(意外だったから、びっくりして変な気持ちになってるんだ‥)


「行きましょうか」


「は、はい‥」


皐月さんが手を差し出してきた。

転ばないように手を繋ぐからだと分かっていたけれど、腕が高鳴って手を取ることも緊張してしまう。

家に着き、お水(お酒飲んだから?)を‥とか言ってたら、皐月さんいきなり寝ちゃったw


「気が抜けたのかな‥」


床に座り込む形でなんとか皐月さんの大きな身体を支える。


(本日は本当にお疲れ様でした‥。お酒も飲んだし、日ごろのお仕事の疲れもあったんだろうな)


少しだけこのままがいいと思い、しばらく皐月さんの寝顔を見ていた。



次回予告。

庶民生活に慣れてきた皐月さん。

そんな中、二人でお祭りに行くことに!

次回はスチルか~w

口元がすごいにか~ってしてるけど、お祭りを楽しんでるのかな?w

そして主人公が恋心を自覚!?

選択肢


今回のことどう思いました?

ルーレット














目を開けると、日の光に照らされたレースのカーテンが目に入った。


「もう朝か‥」


(昨日のラーメン、美味しかったな。元気をもらった気分だよ。今日から仕事だし‥って‥私、どうしたらいいんだろう‥)


「風子一人にして大丈夫かな‥電話ではもう大丈夫って言ってたけど」


(自分の環境の変化に戸惑ってばっかりで‥ごめん風子!帰ってあげなきゃ)


着替えを済ませ、リビングに向かった。


「おはようございます。あの、ご相談があるんですが‥」


「おはようございます。○○さんからの相談でしたら、なんでもお聞きしますよ」


じゃー婿に来てーwwヾ(@^▽^@)ノ←


(今日は完璧な紳士だな‥ってそうじゃなくて)


「あのですね。今日から仕事なので、家に戻りたいんですが‥)


「なるほど‥。ですが、まだマスコミが自宅前にちょくちょく来るとは思うので‥私の車で会社までお送りいたします」


それ、余計に目立つんじゃね?(・∀・)←

で、案の定、北大路家のリムジンで皐月さんが移動してますってことがバレバレな状態にww

リムジンの中で朝食を食べる。

マスコミの方は今日中に皐月さんが始末‥もとい、なんとかするから安心してくれって。

会社まで送ってくれて、お嬢様みたいに降ろしてくれる。

皐月さんとバイバイして、会社に出勤すると‥‥やけに機嫌のいい編集長がいた。

何 事 ?

てっきりスクープされたこと、不注意だった怒られると思った主人公は拍子抜け。

お昼になり、風子ちゃんがランチ行こうって誘ってくれて、行こうとしたらどこぞの業者が次々と入ってきて、並べられるテーブルに、置かれる調理された食材。


(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)!???


「なんだ、聞いてないのか?北大路皐月から、今回の件で迷惑かけたから会社全員分のランチのケータリングだとさ」


全員分!?


「ええっ、聞いてませんよ!」


「ま、そんなことどうでもいいか!さっ!食べるぞ!うまそーだなオイ」


(まさか、朝から機嫌よかったのって‥)


食べ物で釣られる編集長(笑)


「な、なんだよ、睨んだりして!」


「いえ‥別に‥」


「○○、早く取りに行こうよ!お昼からこんな高級なもの食べて、罰が当たりそう!」


「うん‥!」


突然の差し入れに、みんなが驚きつつも、次には美味しさに歓声を上げた。

もうパーティ状態w昼以降の仕事大丈夫か?ww



そして退社しようと会社から出ると、またもや皐月さんとリムジン登場。

皐月さん‥あんた忙しいんとちゃうんかw

マスコミにはもう手をまわしたから大丈夫だって。

そしてさー、いつも思うんだけど選択肢が毎回微妙過ぎるww

どれ選んでもあんま変わらないような感じの選択肢ばっかw


「あの、今日は家に帰れることを教えてくれるために、わざわざ来てくださったんですか?」


「いえ。今日はカジノに招待させて頂こうと思いまして。思えば、カジノを何度もご案内していましたが、実際に何もプレイされていないので、ぜひにと思いまして」


「そう言われてみれば、確かに遊んだことはないかも‥」


「ですので、今日は遊びに来てください。そちらのお二人もぜひ」


「そちらの二人‥!?」


振り返ると、編集長と風子ちゃんがいた。


「お言葉に甘えさせていただきます!○○、お前ばっかりいい思いはさせないからな」


「私は、○○の親友の天野風子と申します。よろしくお願いします。行くよね、○○」


(みんなで行けば勘違いもされないだろうし‥うん、それもいいかも)


そういうことで、カジノに行くことになった。

ちょうど仕事帰りの時間帯なので、カジノは熱気に包まれている。

しばらく遊んでいると、皐月さんが近づいてきた。


「○○さん、調子はいかがですか?」


「すごい楽しいです!なんていうか、本当に夢の中にいるみたいで綺麗ですし」


「それはよかった。かなりの時間お遊びになられてましたので、休憩も兼ねてバーで少しお休みになりませんか?」


「そうですね、ちょうど喉も渇いていたし‥風子と編集長も呼んできますね」


「よかったら、せっかくですから○○さんとお二人で‥‥ダメでしょうか?」


「だ、ダメじゃないですけど‥」


(少し皐月さんらしくないかな‥。強引っていうか‥、どうしたんだろ)


相談事??

落ち着いた雰囲気のバーで皐月さんの話を聞いていると、どうやらカジノの内装のことで悩みがあるらしい。

こういうゴージャスな内装で緊張してリラックスしきれないっていう声が多数あるんだって。

「ちょっと~、一人にしないでよ~!こんなセレブ空間で心モトにでしょ!」


そこに風子ちゃんが来た。


「ごめんごめん!!」


「失礼しました!私がお誘いしたんです」


「あららっ‥ごめんなさい!KYでした!?」


なんか懐かしい単語がww


「ケーワイ‥?」


「あ、空気読めないってことです。すみません、アホっぽいワーディングで‥」


「とんでもない!ふふ、楽しいですね、空気読めないでKYですか!あ、こちらの女性にメニューを」


皐月さんが即座に、ボーイさんに風子にメニューを渡すように頼んだ。


「かしこまりました」


風子が耳打ちしてくる。


「うわーっ‥さすが北大路皐月っ。スマート~!!ってかホテル王じきじきに『メニューを』とか言われちゃったんですけど~っ○○、こんな人にエスコートされててうらやま~!!」


風子ちゃん、耳打ちしてる意味がないよww


「ちょっ‥何言って‥」


「あ、お話し中でしたよね!ごめんなさい‥」


「いいえ!よかったら風子さんもご一緒に、アドバイスをください」


「アドバイス?どんなお話だったんですか?」


「実は、私のホテルを、もっと東京の一般のお客様達に気軽にくつろいでいただける空間にしたいな‥といろいろな店舗やサービスについて思案中なのです」


「なるほど~!」


「でも、もともとカジノは富裕層をターゲットにしているんじゃないですか?」


「香港や南米のブランチでは富裕層をターゲットにしていますが、私が東京で今回目指したものは、一般のOLやビジネスマンでも気軽に立ち寄れるカジノです。日本では、所得の格差も他国ほどではないですしね」


いや~‥これからは分からんよー‥就職できない若者が大勢いるし、技術力を持っててもリストラされたりする方多いし。


「ホテルの内装や部屋、レストランなども日本の方々がアットホームな気持ちでくつろげる空間にテコ入れしていきたいのです」


「そうなんですか‥」


「正直、アーバンの、東京のホテルは私が思っていたよりも苦戦しています。私が知っている感覚と、実際のお客様とのズレがあります‥‥私がどんなに素朴で本質的に心地よいものだと思っても、やっぱりちょっと東京のお客様とはズレているようなんです。私も物心ついてから多くを欧米で過ごしているもので‥」


(なんかわかるような気もするけど‥)


「わお‥そうなんですね‥‥例えば、どんなふうにテコ入れされたいんでしょうか?」


「そうですね‥。例えば、『これが日本人の休暇の定番だ!』なんてうなっていただける空間だとか、『これが家庭の定番メニューだ!』なんて言っていただけるメニューを反映したお食事などを、出してみたいですね。もちろん、アーバンならではのアレンジを加えた上で」


そうなると‥確実にお金持ちからクレームがきそうな‥;;


「へえ‥それは確かに、面白そうですね!」


「そうですか?○○さんにそう言っていただけるとなんだか自身が出てきます」


(嬉しいな‥)


「あーっ!!!!!」


そこで風子ちゃんがいきなり大声を上げた。


「なっ、何、風子!?」


「ねえねえ北大路さん!提案なんですけど!」


「はい?」


「しばらく私と○○が暮らしてるアパートで、庶民ライフ留学しませんか!?」


「へっ!?」


キタ、公式のネタばれ部分キタよー?


「庶民ライフ、留学‥?」


「はいっ!私たちと一緒に過ごしていただいて、○○と一緒に庶民スーパーに行ったりジャンクフードでパジャマパーティしたりするんです!」


ちょ!パジャマパーティはしちゃだめだろ!!それは女同士でするもんだっ!!←


「どうですか!?」


「ええっ‥!?そ、それはちょっと‥」


「そうよ、失礼よ!何言うのいきなり!」


「えーっ結構ありだと思うんだけどなあ‥」


「確かに‥。若い方々はカジノにとっても重要なお客様です。若者の考えを理解するためにも、実際に生活してみるのが一番かと思います。‥が、しかし、現実的ではないですね」


実際にそんなことになったら、秘書とか親からお怒り食らうんじゃ‥?w


「でも○○さんと一緒にステイできたら楽しいでしょうね」


(えっ‥)


「キャーッ、何それ~!北大路さん、○○狙いなんですか!?」


「ちょっと!そんなわけないじゃない!すいません‥」


風子ちゃん、いつも以上に飛ばしてるなあww


「ふふふ、風子さんは鋭いかもしれませんね」


「もう、皐月さんまで、からかわないでください!」


(わ、すごい笑顔だし‥もう、なんか翻弄されちゃうなあ‥)


皐月さん、若いころはリュックサックひとつでいろんな国を回ったんだって。

見たことも経験したこともない暮らしができて楽しかったと。

北大路皐月としての暮らしだけなら、得られなかったものを得られた‥って、アパート暮らしをそんだけ壮大にされちゃったw


「って、ハハハハ!なんだか庶民ライフがやっぱり北大路さんには留学並みに刺激的なんですね!」


「いや、そういうことじゃ‥」


皐月さんの困った顔。

目を泳がせたけど、主人公の方を見て、ほっとした?

そのあと、編集長も合流し帰宅することになった。



それから数日後の休日。

お昼頃にアパートに引越してきた人が挨拶に来たって風子ちゃんに起こされる。

律儀だなーと思いつつ、リビングに行くと


「おはようございます、○○さん」


皐月さんが立っていた。


「なっなんでこんなところに皐月さんが!?」


「あれから考えましてね。どうすれば○○さん達にご迷惑をかけずに勉強ができるのかと」


「それで引っ越してきたんですか!?」


どうやら、風子ちゃんが管理人に連絡したらたまたま部屋が空いてるってことだったんで、ホテルに連絡して誘ってみたらしい。

実はカジノに招待された日に決まったんだけど、面白そうだったから主人公には内緒にしてた、とw

(面白そうって‥これからどんな生活スタイルになるんだろう‥)

したり顔で笑う風子の顔と、満面の笑みを浮かべる皐月さん。

どちらに対して何を言えばいいかわからず、思わず苦笑いしてしまった。


選択肢


花の香りですか?

悠月さんもですか?













「すごい数‥あれって報道陣!?」


(何か事件かな‥?)


十中八九あんたに用かと思うがなw


「あっ彼女が○○○○じゃないのか!?」


「‥え!?」


思わず立ち止まってしまった。


(なっ何なの!?どうしてマイクを向けてくるわけ!)


「○○さんですか?いつ頃からお付き合いが始まったのでしょうか?」


「お、お付き合い‥?誰と誰がです」


「隠さないでください!あちこちで噂になっていますよ」


「いえ、何も隠してなんて‥」


「北大路家はこのことどう思われているのでしょうか?」


「は!?」


「北大路皐月氏は初めて女性を連れて公の場に現れたわけですが、心境はいかがですか?」


「ちょ、ちょっと待ってください!」


(私が皐月さんと付き合っているってこと?なんでそうなるの!)


都知事と話してた会話聞かれてたんちゃうかー?


「勘違いです。私と皐月さんはお付き合いはしていません!」


すさまじい数のマスコミに、じりじりと後ずさってしまう。

その時、突然後ろに腕を引かれた。


「ノエルさん‥!?」


「藍島ノエルじゃないか!?」


「‥‥来い」


「こ、来いって‥わかりました!」


近くに止めてあった車に乗り込む。


(まだ写真撮ってる‥。もう!これじゃ家に帰れそうにないよ‥風子、大丈夫かな)


ノエルさんに連れてこられた先は、カジノのVIPルーム。


「○○さん!申し訳ございませんでした‥」


「いえ‥、ノエルさんが迎えに来てくれて‥助かりました」


「本当は私が迎えに行きたかったんですが‥」


「もっと騒ぎになる‥」


「そうですよね‥」


(でも、どうしてこんなことになったんだろう‥)


「どうやら、ここ数日、私と○○さんが一緒にいることに興味を持ったマスコミが騒いでいるようです」


「それだけですか!?‥マスコミも少し考えたら分かりそうなのに‥」


出版社出身だから、取材か~で終わりそうなのにねww


「それで大変申し訳ないのですが、事態が治まるまで私の家に来ていただけませんか?」


え!?


「ああ‥って、皐月さんの家ですか?」


「最初はホテルをと思ったのですが、他のお客様もいらっしゃいますし‥我が家はセキュリティもしっかりしているし、マスコミもまさか本家にいるとは思わないでしょう」


灯台下暗しってことですねw

でも‥‥なんか、お母様辺りから嫌味言われそうな‥気が‥;;


「ご自宅に戻られたいとは思うのですが、あのマスコミの数ではとてもお帰しするわけにはいきません。○○さんに危害がないように、私が全力をつくしますので、私に貴女を守らせては頂けませんか?」


そう言われたら断れないよねー( ̄▽+ ̄*)

こうして北大路家に向かうことに。

んで、案の定どこぞの姫様の部屋やっていう背景登場ww


「ひ‥広い‥。下手なホテルよりも広くてセンスがいい!」


(北大路家を、そのままホテルにしてもいいんじゃないかな‥)


なんて罰あたりなことを考えていると、皐月さんがアロマポットを持ってきてくれた。


「わあ‥。わざわざ‥ありがとうございます」


「いえ、ご迷惑をお掛けしてしまっているので‥申し訳ない限りです。けれど、不思議なものですね。自分の家に○○さんがいるのは」


「私もです。まさか、北大路家に泊まる日が来るなんて。先祖を振り返っても誰も思っていなかったんじゃないかって‥」


例 え w


「ふふ、先祖を振り返ってもですか?なんだか、スケールが大きいですね」


(笑われちゃった‥)


「さ、準備ができました。ゆっくりとくつろいでください」


アロマポットからラベンダーの香りがしてくる。


「今の○○さんには、きっと目を閉じてゆっくりする時間が必要だと思います」


(私のことを考えてくれているのが、うれしいな‥)


「そういえば、○○さんはカジノのメンバーのことをどこまでご存知ですか?」


たいてい知ってるよ!もう皐月さん以外全員攻略したからねww

それからみんなの話になった。

昔どれだけやんちゃしてたとかww

アロマの香りと皐月さんの声色が優しいからかだんだんと眠くなってきた。


「‥ん‥‥」


とん、と何かに頭がぶつかる。


(なんかじゃない‥皐月さんの身体だ‥どかないと‥)


動きたいのに、身体が疲れて眠りの体制に入っていて、思うように動かない。

その時‥ふわりと宙に浮く感触があった。


「今日は一日お疲れ様でした‥おやすみなさい」


(おやすみなさい‥皐月さん‥)



翌日、夢じゃなかったんだ‥と思いつつ、昨日、勝手に寝てしまって迷惑かけたことを謝ろうと広間に行くと、わー、お母様登場したー‥;;


「おはようございます、○○さん」


「おはようございます!あの‥」


「ご紹介しますね。母の北大路祥子です。理由は話してありますから、ご安心ください」


いやー‥安心は、できないかなあ‥?←


「は、初めまして、○○○○と申します!昨夜から、お邪魔して‥そのすいませんでした」


(なんだろう‥さっきから冷たい視線を向けられている気がする‥)


まあ、いきなりよく知らない女が自分の家に入り込んでたらいい感じはしないよねー。


「‥そう」


(怒っているのも仕方ないよね‥。北大路家のご子息のスキャンダルだもの‥)


「それで皐月、彼女はいつお帰りになるの?」


「ことが収まるまで、ここにいてもらうつもりです」


く、空気が‥!!!;;


「貴方なら、一日でどうにかできるでしょう?なるべく急いで処理をしなさい。‥一般の女性が物珍しいのかもしれないけれど、戯れも過ぎると傷にしかならないって学んだわね」


「母さん!」


それだけ言うと、祥子さんは立ち去ってしまった。


(私と関わるなって言ってるんだよね‥そりゃそっか‥きっと北大路祥子から見たら、「どこの馬の骨」って感じよね)


「○○さん、申し訳ございません‥」


「いえ、大丈夫です!そんなことより、変にお邪魔してしまって‥あ、何かお手伝いできることはありませんか?」


「手伝い、ですか?」


「ええ。ただお世話になっているのも申し訳ないんで‥」


「ふふ、○○さんはお客様なんですから、そんなことをする必要はありません」


「でも!」


「メイドがなんでもやりますので、ゆっくり休んでください。今日は天気がいいので、テラスで朝食を取りましょうか」


そのあとも何か手伝いをと頼んでみるものの、お茶や御散歩、果てにはテニスに駆り出されて、何一つお手伝いすることができなかった。

夕食の時間になり、皐月さんと豪華ディナーを一緒に食べるんだけど・・・・・食事がのどを通らない。


(こんな皇室みたいなライフスタイル、実はセレブの人たちって退屈じゃないのかな‥。誕生日やクリスマスなんかでもないのに、フォアグラがテーブルに並んでるし‥)


「あの‥食事中にすいません」


「どうされました?」


「なんだか、体調が優れないので、今日は休ませてもらっていいですか?」


「大丈夫ですか?医者を呼びましょうか?」


「大丈夫です!寝ていればよくなりますので‥それでは、失礼します‥」


部屋に戻り一人になっても、高級そうな家具に囲まれているせいか、緊張してしまう・


(やっぱり別世界‥)


コンコン


「‥皐月さんですか?」


「はい、少しいいでしょうか?」


そう言って皐月さんが部屋に入ってくる。

ちょっと外に出かけませんか?って。

そして連れて行かれた場所は、なんとラーメン屋さん!!

どうやら常連さんらしく、店主と顔見知りw

昔から母親に内緒で、ちょくちょく悠月さんと来てたみたい。


「私がたまにここにラーメンを食べにくるのは秘密ですよ」


言いながら、主人公のどんぶりに卵を移し入れる。


「これは口止め料です」


ラジャーww(*^-^)b


「ふふ‥では、美味しく頂きます」


「はい、受け取ってください」


顔を合わせて、笑い合った。


(セレブだと思ってたけど、こんな一面もあるんだ‥少しだけ、皐月さんとの距離が縮んだ気がするな‥)


このことは二人だけの秘密ですよって指切りをした。