選択肢表記なし
画像の中のセリフは書いてませんので、あしからず。
1日目、主人公がミュージカルの審査に通ったところから始まります。
全然ダンスできなくて、審査役だった一磨さんになぐさめられ、一刻も早く忘れ去りたかったオーディションに受かったということで主人公は本当に信じられない気分。
しかも一磨さんの相手役。
うわーぉ、これまたバッシングの的にならないか‥?
他のオーディション受けた人たちからさあ;;
そして‥一磨さんに口チャックって言われて本当に口チャックする亮太くんかわゆすww(よく分からない)
って思ってたら、ダブルキャスト、一磨さんのもう一人の相手役として立花綾香が登場‥
まさか一磨さんルートで来るのか‥‥慎之介さんルートには出てきそうだなって思ってたけど‥
このルートの立花綾香はプロの俳優と渡り合えるほどダンス、演技がちょーうまい。
「うん、基礎は完璧だ。新人とは思えないね‥‥どこかでやってたの?」
「アヤなんて全然ですよ~小さいころから養成所通って、デビューするためにずっとレッスンをしてただけですし。アヤ思ってるんですよね。この芸能界でやっていくのに何の勉強もしないでデビューとかありえないなあって」
そう言って、じろっと主人公を睨んでくる。
うーん‥ずっとデビューするためにやってきた人にとっては、主人公みたいな子は目ざわりに思っちゃうのかな~;;
かといって、主人公も主人公なりに頑張ります。
共演者や咲野さん(有名な演出家)に認めてもらえるように居残ってダンスレッスン。
そのうちに一磨さんと一緒に毎日ダンスレッスンに明け暮れて、あまり褒めない咲野さんからもお褒めのお言葉をいただくんだけど・・・・アヤちゃんにとってはいらつくみたいで、そういう公私混同って好きじゃないなあ~って嫌味を一言。
お前‥‥主人公を嫌いなのは分かるが、共演者との前と主人公の前で態度豹変させすぎだろ‥もう慣れたけど。┐( ̄ヘ ̄)┌←
公私混同と言われ、主人公は一磨さんに迷惑かけてばっかりかも‥とマイナス思考に。
練習に付き合ってもらって、怪我して送ってもらう日々。
ただ迷惑しか掛けられてない自分‥
(確かに、公私混同なのかも‥‥)
「どうかした?元気ないね‥」
いつものように車で家まで送ってもらう道すがら。
「大丈夫です。ちょっと、うまくいかない部分があって‥‥家で調整しなきゃって考えてました」
「なら、いいけど‥」
納得の言ってない顔をしながらも一磨さんはそれ以上聞いてこなかった。
「でもね、俺も最初の舞台はすごく緊張してたから‥」
その代わりとでも言うように、一磨さんはミュージカルの話をしてくれた。
優しいね‥相変わらず‥(ノ_・。)
主人公はその話に思わず笑うも、公私混同のことはちゃんと考えなきゃと思うのだった‥
ここがレベル4、最後までなんですけどー‥まあ、綾香の気持ちはなんとなくわかる。
ずーっと芸能界に入るために養成所通ってきつい練習にも耐えて、やっとデビュー→まさかのダブルキャスト、しかもド下手なら‥嫌味のひとつも言いたくなる気持ちもわかるけどさー‥いちいちつっかかってくるところが若いっていうか‥‥やっぱ綾香のキャラだなあって思っちゃったり。
書かなかったけど、みんなの前で主人公がダメな子じゃんって思わせるような発言したりして‥‥まあ、裏工作して潰そうとしてないからまだマシだが。(本編のはうp主のトラウマ)
で、主人公‥一磨さんと一緒にダンスレッスンするの断りました。
足の痛み(ダンスの最中に捻挫しちゃって、一磨さんが気を遣ってくれてた)もマシになったから、帰りも一人で大丈夫だし、ダンスも一人でするー的なことを‥
でも、今まで二人でやってリズムが取れてたので、一人でのダンスレッスンはなかなかうまく行かず‥
(そっか、ここって一磨さんとの掛け合いなんだよね‥)
今、苦戦しているのは主役の一磨さんとの感情のぶつけ合いを歌で表現するシーンだった。
と、その瞬間、鏡越しに一磨さんの姿を発見。
(うそ‥‥なんで、一磨さんが‥?)
「あ、あの‥?」
「隣のスタジオで俺も一人で稽古してたんだ。でも‥‥どうせ、こうやってお互いに居残り稽古するんなら、相手がいた方がやりやすいと思うんだけど‥‥どうかな?」
「でも‥」
(そんなの、一磨さんの足を引っ張っちゃうし出来ないよ‥)
何も言えなくなって、黙りこむと一磨さんは真剣なまなざしを私に向けた。
「朝、言ったでしょ?良いミュージカルになるように頑張るって。それは俺も同じ気持ち。だったら、出来るときだけでもこうやって一緒に稽古してもいいと思うんだ」
ですよねーwどのみち本番ではそうなるんだし。
練習でもそうしてた方が、本番安心に思うよね。
(一磨さん‥)
一磨さんは笑顔で、譜面台から主人公の楽譜を手に取った。
「さっきは、ここで詰まってたよね‥じゃあ、少し前の俺のフレーズから歌うから合わせて?」
「‥はい!」
(良い舞台のため‥‥だから、これは公私混同じゃないよね?)
おう!!(・∀・)
で、一磨さんが主人公のこと心配ってことで結局送り迎え、続けることになりましたww
もう付き合っちまえよww〈まだレベル5〉
それから主人公は一磨さんのことを気がつけば考えることが多くなりました‥‥ああ‥山田ちゃんが勘付いてるような感じ‥;;
たまたま歩いていく一磨さんを発見して、共演者と仲良くなるのはいいがくれぐれも共演者としての立場を忘れるなって釘を刺されました。
ま、まだレベル5だしね!!
「じゃあ、第8場の頭から‥」
パチンと演出家の咲野さんが手を叩いて、盛り上がり始める後半部分の要になるシーンの稽古が始まった。
ミュージカルも本番に近くなって、今は主役の一磨さんとの恋愛シーンを集中的に集めていた。
「僕の気持ちは、最初から変わってなどいない。それはキミが一番分かっていると思っていたよ‥」
後半最初の山場。
主人公が相手役に向かって、明確な言葉を避けて想いを告げるシーンだ。
相手役は、主人公のためにその思いを諦めさせようとウソをつく‥
「‥私があなたの気持ちを分かっても、あなたは私の気持ちを何一つ気付いてくれなかったじゃない。だから、私は‥‥」
(本当の想いを押し殺して、ここで微笑みを見せる‥)
セリフを言い終わり、笑顔を浮かべた瞬間、咲野さんが手を叩いた。
「一旦、止めさせて!」
咲野さんは一磨さんと主人公の間に入っていく。
「うーん‥悪くはないんだが、このシーンの○○ちゃんにはもう少し情熱的な感じを出してほしいんだ」
「すみません‥」
(情熱的‥)
ラストシーンに向かって、駆けあがっていくための重要な山場。
咲野さんの言葉通りの熱量が必要なのに、足りなかったことに悔しくなる。
「あのー、気になったんですけどアヤは情熱って足りてますか?」
おっまえ‥他の人が演技して注意受けてるときに横やりいれてくんなよ‥‥私の方が上よーって遠まわしに嫌味じゃん。
咲野さんに向かって、小首を傾げて困ったような顔で聞いたのは少し前に稽古を終えたアヤちゃんだった。
(‥‥アヤちゃんと比べられたら、私‥)
「あー‥‥立花は、情熱というか執念が強すぎる。それはそれで味があるが、○○には違うプランで演出をつけたい」
咲野さん、直球ww
はっきりと咲野さんはアヤちゃんを制して主人公を見た。
つまり、同じ演技でも相手役が変わればがらりと演出が変わるっていうミュージカルなわけね。
同じミュージカルでも二度楽しめるってやつか。
「良くも悪くも立花の真似はするな。お前は、そうだな‥‥」
咲野さんは少し考え込んでから、ふっと笑顔になった。
「たとえば‥‥シェイクスピアの喜劇、『夏の夜の夢』の前半、恋に盲目なヘレナなんかを参考にするといいかもしれないな」
咲野さんの言葉に同意するように、スタジオにいた共演者の皆さんたちが感嘆の声を上げた。
・・・・最初は主人公のことよく思ってない感じの共演者たちだったけど、こういう反応するってことはちょっとは認めてもらえてる‥のかな??
一磨さんもアヤちゃんも頷いてるが、主人公は肝心の喜劇、夏の夜の夢を見たことがない。
はーい、一磨さんが持ってまーすww
ってことで、翌日持ってきてくれましたww
「‥‥○○ちゃん、おはよう」
「お、おはようございます。あ、これ‥」
「そう、昨日言ってたDVD‥‥」
差し出されたものは約束していたDVDのケースだった。
(本当に持ってきてくれたんだ‥)
「ありがとうございます!」
と、一磨さんからDVDを受け取ろうとしたところで、誰かに後ろから飛びつかれた。
驚いて後ろを振り向くと、
触るな(,,#゚Д゚):∴;'・,;`:ゴルァ!!!!!←
「ア、アヤちゃん‥‥どうかしたの?」
「えー、○○ちゃんがソレ聞いちゃうの?」
(‥って、言われても‥‥)
ねーww
「アヤだって、同じ役なんだよ?○○ちゃんばっか一磨くんと仲良くするのはダメー」
あはは~wだからって責められる意味がわかりませんww
「そういうわけじゃないんだけど‥」
「ねえねえ、一磨くん。○○ちゃんと何の話をしてたのー?」
しかも言うだけ言って放置だしww
すると、一磨さんはテレビや雑誌で見るようなWAVEの時の笑顔を浮かべた。
「うん、ちょっと。‥‥でも、大した話じゃないから」
「ええ~何ソレ‥‥教えてくれないのお?」
語尾を伸ばすな、気持ち悪い。
「‥いいもん。○○ちゃんだったら‥‥」
くるっと一磨さんに背を向けた途端に、アヤちゃんの表情は一変した。
主人公を鋭く睨むように見てから
「アヤのこと仲間に入れてくれるでしょ?教えて?」
にっこり微笑んで、アヤちゃんは主人公の手を力いっぱい握りしめた。
(‥痛い!)
デタ。力技。
翔くん、慎之介さんルートしかり、何かと力技で解決しようとするよね~この子。(器物破損しましたこの子)
主人公はひきつりそうになる顔でアヤちゃんに向かって口を開いた。
ガマンするとこ間違ってるぜ‥主人公‥
「えっと‥別に、そんなアヤちゃんに言うような話じゃないよ?」
(きっと、話したら公私混同って言われちゃう‥)
ミュージカルに関係があることとはいえちょっと抵抗がある。
それになんだか一磨さんの優しさを無駄にするような気がして‥
ふと一磨さんを見るふっと優しげな微笑みを浮かべた。
(え、一磨さん‥?)
思わず目を丸くしてる主人公に向かって唇に人差し指を当てて頷く一磨さん。
(もしかして、ナイショってこと?)
一磨さんのメッセージにほっとする。
「‥‥えっと、話すほどの内容は本当にないよ?」
はあ~?ウルサイッ!!(メ ̄Д ̄)ノシュッ===Σ(⊂囲⊃゚;)モゴッ お前の方が感じ悪いわ!!(・∀・)
少しいらついた様子でアヤちゃんが睨んでくる。
「だ、だから、それは‥」
睨みつけられて、思わず視線を外す。
「昨日、咲野さんが言ったと思うんだけど」
「え?」
主人公じゃなく、一磨さんが話しだしたことに驚く綾香。
「そういうことを勉強してきた、立花さんなら分かるよね?」
微笑んでるのに、どこか威圧感のある笑顔で一磨さんは言い切った。
一磨さぁああぁああぁあんwwо(ж>▽<)y ☆
遠まわしに「お前うざい、消えて」とおっしゃってくれましたよー!!!(※断じて言ってない)
「そ、それは分かってるけど‥‥」
小さな声でボソボソとつぶやく。
「‥‥いいけど、別に!○○ちゃんが隠し事するだけのすっごい演技するってアヤ、期待して見るだけだしっ!」
一瞬だけキッと主人公を睨んで退散~‥はいはい、人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて地獄に落ちちゃってね?w
つかさ、何話してたのかわかんない状態なのに、私に隠し事するなら隠し事するだけのすっごい演技してみなさいよって意味不明なんですけどw
とりあえず、ざまあww←
(うう‥何か今日のアヤちゃん、すっごく怖かった‥)
このルートで一番痛い感じが出てましたね~w
一磨さんが目の前でいたずらっぽく笑った。
「‥これのことは、○○ちゃんだから貸そうと思って。だから言いたくなかったんだ‥‥改めて、はい」
DVDケースをやっと渡してもらえたーと思ったら、なんか軽いと思って中身を見たらDVDがなかったw
「あれ‥?」
「え!?うわ、そうだ‥‥昨日、確認のつもりで観て‥中身、家だ」
確認のつもりで観たんかいなww
「ごめん!とりあえず‥稽古の休憩になったら取りに戻るってことでいい?」
「あ、いえ‥その、気にしないでください」
でも休憩時間にわざわざ取りに帰らすのは悪いってことで、稽古時間が終わった後一磨さんの家にお邪魔することにw
なるよねーww
(うわ、すごい‥)
稽古の帰り、主人公は一磨さんの家にお邪魔した。
夏の夜の夢だけじゃなく、亮太くんが出たという咲野さん演出のDVDもあって、割と短い舞台だからそのまま観ようかって話に‥‥そして、そのままずるずる舞台の話で盛り上がって別のDVDまでwそして気付いたらもう夜遅くww
これスクープされたら大変なんじゃw
ただDVDを観ただけじゃ悪いので、コップを一緒に洗うw(なにこの新婚さんww)
(あ、そうだ‥さっき言いかけてたこと‥)
「さっき観た部隊の告白シーンも、あのシーンに生かせそうです。ラスト直前に主人公がヒロインを好きというシーン‥‥観ていて痛いほど気持ちが伝わってきて‥」
「俺も、そのシーンすごく好きで何回も見返した。だから、セリフも全部覚えちゃったな」
言って、洗ったばかりのカップを手渡す一磨さん。
受け取ったカップを拭いていると、ふいに一磨さんが主人公の方に身体を向けた。
「気がついたら‥‥誰よりも好きになってた」
熱っぽいまなざしを真っ直ぐに向けられて、一気に鼓動が跳ね上がる。
カップを落としそうになりながら一磨さんを見つめた。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
主人公たちは蛇口から流れる水の音だけがする中で、無言で見つめあう‥。
「俺‥」
一磨さんが言いかけたその瞬間、遠くでインターフォンの鳴る音が響いた。
「一磨、いるー?いるよね、いるってことで入るよ~」
亮 太 く ん ‥ o(TωT )
まじましと顔を凝視されて、主人公は困惑の眼差しを一磨さんに向けた。
すると、一磨さんも困惑した顔で瞳を揺らす。
何度も頷きながら、主人公と一磨さんを交互に見つめる亮太くん。
「もしかして、そういうこと?」
とにやりと人の悪い笑みを浮かべて、一磨さんの肩を叩く亮太くんに主人公は慌てて弁解するんだけど、この状況でそう言われても普通信じられないけど?って言われてしまう。
結局亮太くんに邪魔されちゃったので、夜遅いしってことで一磨さんの車で家まで送ってもらうんだけど・・・なぜかついてくる亮太ちゃん。
しかも、次の日一磨さんが迎えに来てくれた車にも亮太くんが乗っていた‥え、もしかして、パパラッチに狙われないようにしてる??
それからも何かと主人公にちょっかいを出してくるんだけど・・・・えーと・・・・・これは‥どういうことですか!?
数日後。
衣裳も決定し、本番も近いということで全体を通す稽古をすることになった。
ダブルキャストということもあって、全員揃っての通しけいこは一日一回ずつが限度。
そのあと自主練をしていたら亮太くんが来て、これからどっかいかない?と。
「この前、約束したドライブ‥‥行こ?」
耳 元 で さ さ や く な あぁああぁあ!!!!!!!!!!!!!!((((((ノ゚⊿゚)ノ
「りょ、亮太くん!?」
「あ、一磨見っけ」
抗議の声を上げようとする主人公から離れて、亮太くんはちょうど歩いてきた一磨さんに飛びかかった。
「うわっ!って亮太、お前なんでここに?」
「それはどうでもいいとして、今からドライブ行くことになったから」
「はあ?」
「ねえねえ、○○ちゃんからも一磨誘ってよ」
「え‥そんな、一磨さん疲れてるだろうし‥‥無理させるのは悪いよ‥」
(ただでさえ一磨さんは、2パターンの演出で大変なのに‥」
「いいじゃん、ちょっとドライブするぐらい‥俺、そんな無茶ぶりしてるつもりないけど?」
てか亮太くん、キミ仕事は??
結局亮太くんの押しに負ける形で三人でドライブすることになった。
横浜の海辺近くまでドライブして、ラーメン屋台で夜ごはんww
屋台かあ‥屋台のラーメンとかおでんとかって食べたことないんだよね‥ちょっとあこがれがww←
「あの‥一磨さん、疲れてませんか?」
「それなりに、ね。でもまあ‥‥こういうのもたまにはいいかもな。それにあの亮太には、かなわないよ」
(もしかして‥)
「‥『俺』って言ってる亮太くん、ですか?」
「‥‥そっか‥○○ちゃんは気づいてたんだね」
亮太くんは仕事場では一人称が僕、オフでは俺に変わります。
まあつまり、でっかい猫をかぶっとるんですわ。
ドライブの帰り。
途中で亮太くんは後部座席で爆睡してしまって、一磨さんと小声で会話。
リーダーってやっぱ大変そうですねっていう主人公に対し、WAVEのメンバーがすごいやつらばっかりで、俺はかなわないことだらけだけど‥だからこそ、こうやってリーダーでいられて幸せだって。
本家ルートと繋がるところがあるなあ‥w
「でも‥」
「でも?」
何か言いかけようとしたんだけど、途中でなんでもないとごまかされてしまった。
(でも‥ってなんだったんだろう?)
家について、走り出した車を見送ってからも、主人公はしばらく首をかしげてしまった。
信号待ちで車が停まった途端に、一磨は大きな溜息を吐いた。
「‥‥さすがに、今度は二人で行きたい‥とか、言えるわけないよな」
一磨はハンドルに腕を預けて、もう一度深い溜息を吐くのだった。
そんな一磨をいつの間にか起きていた亮太がじっと見つめて‥
「言えばいいのに‥」
そう小さくつぶやいたことに、信号が変わり運転に意識を向けた一磨は気付かなかった。
亮太くんは邪魔しようとしているのか応援しようとしているのかどっちなんだ??
この文だけ見ると応援してるようにしか見えないんだけど‥‥書いてないとこの端々で亮太くんの表情がなんかさぁあ‥
ミュージカル公演も間近。
午後からはリハーサルが予定されている。
そして今は、ダメだしの入る通し稽古の真っただ中‥
「僕の気持ちは最初から変わってなどいない。それはキミが一番分かっていると思っていたよ‥」
(‥今まで問題だったのは、この後の場面‥)
「‥‥私があなたの気持ちを分かってても、あなたは私の気持ちを何一つ気付いてくれなかったじゃない。だから、私は‥」
セリフ終わりに、主人公は艶っぽく微笑んで見せた。
「もう、あなたなんていらない。だって私は、幸せになりたいのよ。今のあなたには‥私を幸せになんて、出来ないのだから」
いつもはこのシーンで情熱的にと咲野さんに止められていた。
「それでも、僕の気持ちは‥‥ずっと変わらない!」
主人公がはけるのをみおくってから、主人公は顔を覆って泣き出した‥。
本番では、ここで暗転して場面転換する。
役の気持ちに入り込んで泣いていると手を叩く音がした。
(あれ‥‥もしかして、今って止められなかった‥?)
聞こえた音に我に返って、主人公は呆然と目を瞬かせた。
「○○、よく作り上げたな‥‥情熱のある大人の女性らしさが出ていたよ」
「ありがとうございます!」
なんとか主人公は、咲野さんのイメージの役を作り上げられたみたいだった。
ぼんやりと一磨さんを見ると、一磨さんが優しい笑顔でうなずいてくれた。
「ラストまで行きたいところだが、集中も切れる頃だし昼休憩にしよう」
主人公はほっと息を吐いて自分の荷物の置いてある場所に向かった。
(本当に良かった‥)
水を飲んでると、綾香が主人公の隣にしゃがみこむ。
なんだよー(-з-)
「アヤちゃん‥?」
「もう本番間近だし、アヤ、言いたいこともやりたいことも我慢できないから言うね」
いつも言ってんじゃんww
「え?」
お前が主人公のこと好きなルートってあんの??(京介ルートは割と好意的だったが、まだまだ油断はできん)←
「あ、うん‥」
正々堂々と面と向かって言われて、反応が遅れてしまった。
(まあ、薄々そうかなとは思ってたけど‥)
どうして今、そんなことを言い始めたのかはかりかねていると、綾香は言葉を続けた。
「だって、最初はド下手で‥‥なんで、こんな子とダブルキャストでやらなきゃなんないのか、すっごくむかついて」
(‥まあ、そりゃそうだよねえ‥)
ま、それは仕方ないな。(・∀・)←
主人公が何も言い返さないでいると、綾香が複雑な表情で深々と溜息を吐いた。
「だから、前ほどは嫌いじゃないかもね?」
あーそりゃどうも?
「あ、ありがとう‥?」
「相っ変わらず、一磨くんのことは公私混同しちゃってるみたいだけど!でも、いいんだ。アヤのが実力は上だし、それくらいのハンデあったほうが張り合いはあるから」
かわいい顔ですごいことを言って、ふふと声をあげて笑うアヤちゃん。
(こんなこと言ってても、アヤちゃんってかわいいな‥)
だから!お前の綾香に対する脳内思考はそれしかないのか!?
もっと別に思うことがあるだろう!?
本家でもこっちでも、何かあるたんびにかわいいなあ‥と脳内でぼやきやがって‥‥いや、かわいいのは認めるけど。←
そう思いつつ、空笑いを浮かべていると一磨さんが近づいてきた。
どことなく心配そうな一磨さんの声。
一磨さんをちらりと見ると、綾香は大げさに肩をすくめた。
満面の笑顔で綾香は去って行った。
いや、もうすでに当て馬状態ですけどね!?(言うな)
呆然と見送ったところで一磨さんと目があった。
(うわ‥‥何か、恥ずかしい‥)
綾香が残した言葉の余波で変に照れてしまって主人公は視線を外してしまう。
「よくわからないけど‥‥大丈夫そうだね?」
「は、はい‥」
ちらりと一磨さんを見ると、なんだか困ったように微笑んでいた。
(‥‥って、あれ?一磨さん‥‥何か顔色が悪い?)
「あの、一磨さん‥‥体調とか悪いんですか?」
「え‥?」
驚いた顔をした瞬間、一磨さんはいつもの笑顔になった。
「大丈夫。もうすぐ本番だし、迷惑かけるつもりはないから」
はっきりとそう言われ、これ以上聞けそうになかった。
(そうだよね、一磨さんって‥絶対に弱音を吐かない人だった‥)
主人公ははあっと息を吐くと一磨さんを真っ直ぐに見た。
「一磨さん、でも‥‥無茶はダメって私にも言いましたよね?‥厳しいときは、ちゃんと休んでください」
「うん‥でも、本当に平気だから。‥‥心配してくれてありがとう」
そう言うと、一磨さんはスタジオを出て行ってしまった。
その後休憩が終わる時間になっても一磨さんは戻ってこない。
もしかして倒れてるんじゃと思い、控室に言ってみる。
「‥失礼しまーす‥」
ノックしても返事がないので、おそるおそる控室に入ると、机に突っ伏した一磨さんが目に入った。
(あ‥‥やっぱり疲れてるのかな‥でも、起こさなきゃ‥‥)
主人公は申し訳ない気持ちで、そっと肩に手を触れようと伸ばした。
「‥‥○○、ちゃん‥‥」
肩に触れそうになった瞬間名前を呼ばれた。
慌てて手を引いて、一磨さんを伺うと目を閉じている。
(今の‥‥寝言?もしかして、私の夢‥ってまさか、そんなはず!)
動揺して一歩後ずざると、かかとに置いてあった椅子にぶつかりその音が響いて一磨さんを起こしてしまった。
「ん‥‥」
ぼんやりとした顔で目をこすって、主人公をじっと見る一磨さん‥。
「ああ‥‥やっぱり、そこにいたんだ‥」
(やっぱり、って‥?)
「あ、あの‥?」
まだ完全に目が覚めていないらしい一磨さんは、私に向かって柔らかい微笑みを向けた。
(うわ‥‥って、違う!そうじゃなくって‥)
「起しちゃって、すみません。もうすぐ時間なんですけど、戻ってなかったので気になって‥」
「‥‥え?」
なんとか状況を説明すると、一磨さんは不思議そうな顔をした後で、ハッと息をのんだ。
「お、俺‥‥もしかして今、寝言‥言ってた?」
困惑しきった顔で口を押さえて、主人公を見てくる一磨さん。
言ってましたよ~ww( ̄▽+ ̄*)
でも主人公はなんだか言いづらくて、時計を見ずにもう稽古が再開する時間ですよ!とその場から逃げ出す。
「待って、○○ちゃん!」
次の瞬間、一磨さんに腕を掴まれて、その反動で後ろに倒れ込む。
一磨さんに後ろから抱きしめられるような形にw
おいしいシチュだな~ww
なんだかんだで稽古の時間なので戻ることになるんだけど、いったいどんな夢を見てたんだろうかw
その後のリハーサルは、このことがあってぎくしゃくしてしまってミスを連発。
咲野さんいわく、付き合い始めのカップルみたいな演技にww
だけど本番は待ってくれるはずもなく、ミュージカルの幕は上がる。
初日のキャストは綾香で、自分の実力の方が上だと宣言した通りの芝居を見せた。
初日は大盛況のうちに終わったのだった。
(いよいよ、明日か‥)
早くも、一瞬でも力を抜いた途端に震えが止まらなくなりそうなくらい緊張している。
交互にダブルキャストとして演じるため、二日目の明日が主人公にとっての初日。
(緊張してないで、とにかく練習しなくちゃ‥!)
主人公は本番終了後の舞台の上で、細かい動きを確認しながら自分のセリフを確認していく。
その途中、問題の多かったところで不安を感じてしまい、声が震えてきてしまった‥。
「触らないで!」
(ここで一磨さんの手を叩くんだよね‥)
このミュージカルは、時代や取り巻く環境に、想い合う恋人同士が翻弄されてしまう恋物語だ。
(私の役は、主人公を守りたい一心で本当の気持ちにウソを吐き続けて‥)
本心と真逆なことを、笑顔で一磨さんの演じる主人公に投げつけたりもする。
だけど、このシーンの前で私が演じる彼女が、自分のためにウソを吐いていたことを主人公が知って‥。
(真実を知られているとも知らずに彼女‥‥私は、またウソを重ねる‥)
「本当に失礼な人‥‥何を勘違いしているかわからないけど、あなたに私の何がわかるの?私の答えなんて、最初から分かっているでしょう?」
泣きそうになる気持ちをこらえて鼻で笑う。
だけど、全てを知った主人公は、もう揺らがずに、ただ彼女だけを取り戻そうとして動く‥。
(‥‥で、ここで一磨さんが‥)
頭の中で主人公のセリフを反すうした瞬間。
「知っているよ。キミの答えはきっと否だろうね。だけど、僕はもうそんな答えは絶対に聞かない‥‥」
聞こえるはずのない、一磨さんの声が背後から聞こえてきた。
(ウソ‥‥なんで!?)
「僕は、全部知ってしまったよ‥‥さあ、本当の答えを‥」
「わ、私は‥」
主人公は動揺してセリフに詰まっても、一磨さんは表情を変えない。
(‥‥このまま、続けて‥?)
何も言わない代わりに、一磨さんは目で私に促した‥。
(‥よし、やってみよう‥)
お芝居の空気を壊さないように、静かに頷く。
そして、主人公はラストシーンのセリフを口にした。
「私は、私にはもう、選択することさえ許されていないのです。結局、私は何のためにこうなってしまったのでしょう?もう取り返しがつかないのに、今になって、昔のことばかりが脳裏をかすめていくんです‥」
「取り返しがつかないなんて、そんなことあるわけがない!だから、最後にもう一度、キミの本当の心を聞かせてほしい‥。僕がキミの幸せを与えてあげたいんだ」
「だけどもう、私は幸せになんて‥‥なれない‥」
役と感情が完全にシンクロして、胸が痛くて苦しくて涙がこぼれ落ちた。
「僕は、キミが好きだ。最初から今も変わらず、愛し続けてる。この気持ちは絶対に変わらない‥‥すれ違ってしまった時間は取り戻せないかもしれない。だけど、今もキミの心に僕を愛する気持ちがあるなら‥」
二人きりの舞台。
客席にも誰もいない静かな空間。
一磨さんが主人公に、一歩一歩と近づいてくる足音だけが響く。
「僕が何より一番大事なものはキミ以外に何もないから‥」
泣き崩れる主人公の背中に手を回して、抱きしめる一磨さん。
私は、ゆっくりと一磨さんの背中に手を回して‥
「最初から、私の幸せは‥‥あなたの席にいることしかなかったのに‥」
「こうやって愛は、ときとして真実の眼をくもらせてしまう。けれど、それでも人を誰かを愛さずにはいられない‥。だからこそ、どうか一番近くにある本当の愛から目を離してはいけない‥‥それだけは忘れないで‥‥」
一磨さんがラストのセリフを言った途端に、ガクンと膝の力が抜けて、主人公はその場に座り込んでしまった。
「○○ちゃん、大丈夫!?」
「すみません‥‥何か、完全に夢中で‥」
(でも何だろう‥‥すごくしっくりきた気がする?)
バラバラだったパズルのピースがキレイにはまったような充実感を感じた。
「うまく言えないんですけど、何か、すごかったです‥」
「今の、今までで一番良かったね‥」
(一磨さんも、そう思ってくれたんだ‥)
「これで今日は、心おきなく寝れるな」
一磨さんはイタズラっぽく笑う。
「もう、一磨さん!」
一磨さんと主人公は、顔を見合せて笑い合った。
「それじゃあ帰ろうか。送るよ」
そう言われ、もう照明が落ちた真っ暗な廊下を歩いて駐車場に向かう。
(何か、ちょっと怖いかも‥)
そう思った途端、一磨さんが手を握ってきた。
(え‥?)
「ここ段差あるよ‥‥足元、気をつけて?」
おおおおお!!(ノ゚ο゚)ノこれは今まで見たことないスチルだ!本家のシーズンであったかもしれないけど、まるでやってないから分からない‥←
駐車場に着く頃になっても、手は繋がれたままだった。
(えっと‥‥いつまで繋いでるんだろう‥)
いいじゃんwいつまででもww
ますます顔が熱くなっていくのがわかる。
「○○ちゃ‥‥」
振り返った一磨さんが、目を丸くして言葉の途中で途切れさせた。
それから一磨さんは、ゆっくりと繋いでる手を見つめて‥。
「うわっ‥‥ご、ごめん!」
一磨さんは慌てて手を離した。
離さなくてもいいのにー(・ε・)
「い、いえ‥」
(うう‥‥顔、真っ赤なの、気付かれちゃった‥)
「いや、謝ることもないか」
照れた顔のまま、一磨さんは微笑んだ。
(え‥?)
「あんまり遠慮してると、また咲野さんに怒られるかもしれないから。‥‥付き合いたてのカップルじゃないんだから‥って、ね?」
(う‥冗談だって分かってるのに‥)
余計に心臓がドキドキするよねーw
「情熱的に、愛し合ってなきゃいけないんですもんね?」
「そう。でも‥‥やっぱり思い返すと、さっきのはちょっと照れるかな」
照れ笑いする一磨さんに、主人公もつられて顔が赤くなる。
「正直、私もです」
素直に白状すると、一磨さんは頭をぽんっと撫でた。
「‥‥明日は、俺たちらしく頑張ろう?」
(そうだよね‥。よし、明日の本番も私らしく頑張らなくちゃ‥)
主人公は一磨さんに大きく頷くと、心の中で気合いを入れたのだった。