皐月さんの頭の良さに感心する
皐月さんの顔を見る
カジノに行くと、悠月さんを始めいつものメンバーが出迎えてくれた。
「今日は商談が成功したお祝いですので、楽しんでくださいね」
「はい!ありがとうございます」
「兄貴から話聞いたけど、お前意外とやるじゃねーか」
「本当に何にもしてないんですけど‥」
「そんなことないよ。〇〇ちゃんは傍にいるだけで、幸運の星の役割をしているんだよ」
「ラッキーガールか‥。俺もあやからせてもらおうかねえ」
「遼一が言うと‥なんだか、エロい」
ですよねーw
「‥確かに、なんだかいやらしいです」
「お前、言うようになったじゃねーか」
「ふふ、少しずつ慣れてきましたよ」
「おい、兄貴の取材はまだ続くんだろ?」
「はい」
「俺からとっておきのネタ教えてやる」
「悠月、突然何を言い出すんだ?」
「いいだろ?スイス時代のことなら、山のようにあるんだからな!」
あー確か、みんなスイスの全寮制の学校行ってたんだよね。
「あの頃は毎日皐月さんが、問題起こしてたな」
ってことはー、みんな何かしら問題児だったってことになるけど‥?(・∀・)←
「こらこら。人聞きの悪いことを言わないで欲しいな」
「あの時食べたソーセージの味は、本当に美味しいものでしたね」
「登山の方が‥よかったな」
なんの話??
「スイス時代、みんなで寮の部屋でソーセージを焼いてたんだけどね」
ちょっ‥部屋で焼くなー!!!(≧∇≦)
「部屋で!?匂いが充満するんじゃ‥」
「おう、教師たちが駆け付けてきて、バレたらまずいんだけど、兄貴がさ」
「『なんて残酷なことをおっしゃるんですか。この子は何日も風邪でお風呂に入れてないんです』って、部屋で飼ってた犬を抱きしめながら言ったんだよ」
!!!!?それ、どういう言い訳!?
「先生が『バカ言うな』って犬を取り上げて匂いを嗅ぐんだけど、そいつ、ソーセージをいくつも食べてたからほんとにソーセージの匂いがして‥」
「へ、へぇぇ‥なんだか強引ですね‥」
(な、なんかすごい言い訳の仕方だな‥)
というか無茶すぎるww
で、いつも何かあると皐月さんが庇ってくれたから楽だったって悠月さんw
「当然だろ。お前たちは問題児だったから、庇えるときに庇っておかないと日本に帰されてしまう」
「で‥登山っていうのが‥」
「退屈だったんだよ。毎日、勉強ばっかでさ。んで、体が鈍ってたから山登りをしたわけだ」
「あの時も大変だったな。お前たち、食糧をろくに準備もせずに行くもんだから、俺が後から運んだんだよな」
おいっww
「皐月さんからの差し入れがなかったら、もってなかったよね」
「若年寄、なんて呼ばれるのも、それが原因かもな」
(今日の皐月さんは普段と違って、普通の男性って感じがする‥言葉遣いがラフだからかな‥?)
メンバーに囲まれて会話をする皐月さんが面白くて微笑ましく見てたんだけど、もうそろそろ帰らないと明日の仕事に響くのでおいとましようとしたら、めんどくせーからホテルに泊まっていけば?ってことに。
みんなに薦められるがまま、そのままホテルに泊まることになった。
って‥スイートルームかよーw
翌日、ぐっすり眠れて目覚めよく起きると、タイミングよく皐月さんが朝食を持ってきてくれた。
「どうして皐月さんが‥!わ、私があとは運びますから‥」
「いえ、私が‥」
「ダメです!皐月さんのイメージが崩れちゃいます」
「崩れますか?」
「そうですよ。天下の北大路皐月が朝食を運ぶなんて、世の女性たちは想像もしていないと思います」
「ふふ、それは世を忍ぶ姿で面白いですね」
(面白がられてもな‥)
今、主人公とシンクロしたw
「実は運んできたのは、朝食だけではないんです」
なになにー?
すると、朝食を食べたあとにボーイとマーシャを連れてきた!
えっ、なになにどういうこと!?
って思ってたらシルクの綺麗なミディアム丈のワンピースを取り出した。
「うわっ‥素敵なワンピース‥これ、今シーズンの新作ですよね!?」
生地はシルクでできているのか、流れるような肌ざわりを見ただけで感じられる。
「よかった!ちょっと着てみてっ」
「えっ?あの‥これは‥」
「ご説明が遅れて申し訳ありません。昨夜、〇〇さんがお着替えを準備されていないことに気がつきましてね。どうぞ、お召しください」
皐月さん‥‥気遣いは有り難いけど、もらってばっかはさすがになんか重い‥;;
しかも専属のメイクアップアーティストまで呼んでくれるし。
とりあえず、今着てるしわしわの服が綺麗になって返せるまで用意してくれたワンピースを借りることになった。
マーシャさんは、皐月さんに頼まれて主人公にイメージにぴったりの服を用意して持ってきてくれたみたい。
皐月さんが部屋から出て行ってワンピースに着替えてみる。
(思ってた以上に体のラインが出るな~‥首元も‥背中も出てて、着替えてこれって、どんな感覚なの!?)
「わー!やっぱ似合う~!!」
「そ、そうでしょうか‥」
「うん!さっちゃんの言うイメージ通り選んだら、絶対これって思ったのよね」
「は‥はあ‥」
着替えとメイクを終え、皐月さんの待っている部屋へと移動した。
「あ‥あの‥皐月さん、いますか?」
「ふふ、別に隠れているつもりはないんですが‥」
(恥ずかしくて、前に出ていけないけど‥‥ここにいても仕方ないし‥出ていこう)
履き慣れない高さのヒールに緊張しながら、前に出る。
「‥‥」
皐月さんが通常立ち絵のまま固まったw
「あ、あの‥」
「‥‥こんなに美しくなるとは」
「‥え?」
困惑していると、皐月さんはいつもの笑みを浮かべた。
「驚きました。言葉にならないとは、まさにこのことですね」
「大袈裟ですし‥クリスさんの腕がいいからです」
クリスさんってのはメイクしてくれた人のことね。
「そんなことはございません」
「ただ‥」
(ただ‥なんだろう。また視線が、止まったけど‥)
「〇〇さんの首元が少し寂しいですね。失礼致します」
皐月さんは主人公の背後に回り込み、何かをいじっているようだった。
「え‥ひゃっ!」
「突然触れてすいません。驚かせてしまいましたか?」
「い、いえ‥大丈夫ですけど‥」
「首元から鎖骨へのラインがキレイだからこそ、寂しさを感じさせているんでしょうね。」
(首元に皐月さんの息が‥かかってる‥!)
「〇〇さんの首元には、エメラルド、パール‥どれも美しいでしょうが‥‥今日の〇〇さんには、ダイヤが一番映えます」
首元に目を落とすと、カット部分がチラチラと七色に輝く宝石が首元にはあった。
「これでより一層美しくなりましたね」
「いや、こんな高価なもの借りられません」
「気になさらないでください。宝石も、しまわれているよりは美しい女性を一層輝かせたいと思っているはずです」
(私じゃなくて、もっと似合う女性がいると思うんだけど‥)
「それでは〇〇さんのことを皆さんに自慢しに行きましょう」
「自慢って‥どういう意味ですか?」
「言葉通りの意味ですよ。少しカジノの中を歩きましょうか。美しい女性を多くの人に見せびらかせたいと思うのは、男の本能です。さあ」
皐月に手を引かれエントランスに行くと、周りのお客さんの視線が主人公に集中した。
ここでスチル発動ー!!!
主人公の手を引く皐月スチル!!!
「階段がありますから、気をつけてくださいね」
「はい‥」
(皐月さんにエスコートされているからか、みんなの視線が痛い‥!なんか噂されているみたいだし‥)
戻りたい衝動に駆られていると、そこに視察もかねて来てた都知事と遭遇。
主人公を見て恋人かい?と聞くと、こちらは私の大切な人ですって皐月さんやー!!!?
都知事が馬に蹴られないようにって退散した後、あの反応、絶対に誤解されちゃいましたよって言ったら、皐月さん、天然発言‥
「〇〇さんは私にとって大切なお客様の一人ですが」
だって‥
皐月さん‥‥持ち上げといて落とすの、得意ですねー‥
「恐らくですけど、恋人に間違われましたよ‥。今なら、間に合うので誤解を解いた方が‥」
「そうでしょうか?それに、そんな素晴らしい誤解なら、解かなくてもいいと思います」
「すっ、素晴らしいって‥迷惑とか感じないんですか!?」
「まさか!こんなに美しい人が私の恋人なら、それは私にとってとても光栄です」
本当にお世辞がうまいなあw
その後いろいろ案内されたけど、誤解されたことと皐月さんの言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。
「はあ‥なんか夢の中みたいだったな‥。自分の家に帰るまでに、顔のしまりが戻るといいけど‥」
そう思いながらアパートに帰ると、アパート前に大勢の人だかりが。
次回予告。
何事かと思ったら、たぶんさっきのことで報道陣か何かがアパートに詰め掛けたっぽい。
それで事態が鎮静化するまで皐月さんの家に居候!?