賛成する
探しに行く
イギリスでの活動を始め、間もなく半年。
アルバム制作もいよいよ大詰め。
今日は主人公が作曲したものをみんなに聞いてもらう予定。
緊張しながらも発表すると、「とてもいい曲だ。‥よく頑張ったな」って褒めてくれたww
「初めて作ったのにここまで作れるなんて思わなかった。すごいね、○○ちゃん」
「ホント、すっげーいいよ、これ。新バンドのスタートにぴったりじゃんか」
「ありがとうございます」
いい反応に思わずほっと息を吐く。
そのとき横から肩を叩かれ、顔を向けると夏輝さんが微笑んでいた。
「お疲れ様。本当にいい曲だよね」
「夏輝さんがアレンジしてくれたおかげです。ありがとうございました」
「お礼を言うのは俺の方だよ。○○が初めて作った曲のアレンジを任せてくれて‥‥ありがとう」
「そんな‥」
「でも、この曲を作り終えたってことは、○○が日本に帰っちゃうってことなんだよね」
「あ‥」
スケジュールの都合で主人公は半年だけだったけど、みんなはまだアルバム制作をしなきゃいけない。
でも日本に戻ったらまた一緒にいられるよって優しく頭を撫でてくれた。
ゆっくりと視線をあげて笑みを交わすと、秋羅さんが少しあきれたような声を出した。
「こりゃ、完全にふたりの世界だな」
私もそう思ったw
「ほーんと、そんなところに割り込むのは気が引けるけど‥あんまいちゃいちゃするなっての。離れがたいのはわかるけど、目の毒だろ」
こっちは禁欲生活が続いてるっていうのに≪冬馬さんの心の声ww
話題を変えるように、夏輝さんがライブやりたいよなって言うと、春さんが乗っかってきて、マジでライブやることにw
近くのライブハウスでインディーズもメジャーも関係なくいい音楽が評価されるっていうところでやるんだって。
対バン形式で。
主人公は初めての海外でのライブなので少し不安はあったけど‥チャレンジ精神で挑むことに。
「○○が乗り気なら安心だ。土台がないところでのチャレンジは、いい経験になる」
「はい!」
「俺達の曲をこっちの人にも聞いてもらえるんだって思ったら‥‥やっぱりうれしいよな」
「‥‥はい。めったにできないことだから、やっぱり楽しみですよね」
「うん。春ももちろんだけど、きっと君の声に惹かれるんだろうなあ」
「そ、そんなこと‥」
主人公は気恥しくて夏輝さんから視線を逸らすと、みんなが笑った。
「恋のパワーはすごいな、春がオマケ扱いか」
「いいのか春?あんなこと言わせといて」
まったくだww
「あ‥いや、そういうつもりで言ったわけじゃ‥‥」
すると、春さんはすっと主人公の肩を抱き寄せる。
!?
「‥‥いいんじゃないか、余裕がある分には。‥なあ、○○?」
ここで夏輝さんから春さんにぐらっと気持ちが傾いた人結構いそうだなあw
「は‥‥春っ!?」
「うわ、○○ちゃんを挟んで、春と夏輝が戦うなんて‥なんかおもしろそうだな」
「えー、だったら俺も戦いたいってー」
これが本気だったらバンド解散してしまう‥
「お前らまで‥いい加減にしろよ!」
とりあえず、ライブの参加は決定。
主人公は家に帰って山田さんに一応電話でその話を‥‥あれ?山田さんの声がかすれてるって‥もしや風邪!?
と思ったら、どうやら時差であちらは真夜中w
驚いてはいたものの、いい機会だからやってみろって。
ライブは主人公が帰る前日だから、山田さんがちょうど迎えに来るし、どれくらい成長したのか見てやるとw
元気そうならいいって山田さんが言ってくれたんだけど‥‥やっぱり心配してくれてたんだよなあw
電話が終わるのと同時に夏輝さんが帰って来た。
後は温め直すだけで出来上がる食事の匂いに、夏輝さんは嬉しそう。
この生活もあともうちょっとで終わっちゃうんだなあ‥と思うと、主人公は少し寂しくなった。
食事中、夏輝さんもそう思ってくれてたらしい。
さっきの電話は山田さんに‥って話をしたら、どこか考え込むようにフォークの持つ手を止めた。
「やっぱり‥‥あの人には一番最初に言わなくちゃ‥」
何の話しですか?あ、まだ秘密ですか‥りょーかいww←
そしてライブ当日。
緊張しながらステージに立つと、見ている人の視線は冷ややかだった。
まあ、現地の人じゃないしね‥なんだ、このバンドって感じだよねー‥
だが、最初は聞く耳もなかった雰囲気だったのに、曲が始まった途端、観客の雰囲気が変わった。
徐々に活気があふれ、やがて熱気が主人公たちを包む。
気付けば主人公は最高の笑顔を会場に向けていたのだった。
無事にライブを終えた主人公たちは近くのバーを貸し切りにして、打ち上げを行っていた。
みんな笑顔を浮かべながらグラスを口元に運ぶ。
「すげぇ反応がよかったよな」
冬馬さんの言葉に秋羅さんが頷く。
「演奏が始まってからの、あの変わりようはすごかった」
「一気に空気が変わったからな」
「確かに。急にノリがよくなったから、逆にこっちが驚いたくらいだし」
その時、スタッフが近寄ってきて、さっきのライブのことが日本でもニュースになったみたいだって。
まあそれだけよかったってことだろ‥と言われるけど、そういうのって現実にはあまり放送されないようね‥いや、私がテレビ見ないだけか?←
そして気がつくと、夏輝さんの姿がない。
「どうせトイレかどっかだろ」
「まあ、そうだな。じゃあ今のうちに○○ちゃんを独り占めしとくか。なあ、春?」
「‥‥夏輝に殺されない程度にしとけよ」
そう言って春さんはその場を離れていく。
いつもなら一言言ってどこかに行くのに‥と思って探しに行くと、春さんが窓際でたそがれていた。
なんと‥!←
「どうかした?」
「あ‥あの、夏輝さんを探していて‥‥」
「夏輝を?」
春さんは珍しく視線を泳がせると‥目を伏せた。
「‥‥心当たりがないな」
「あ‥」
「だが‥すぐ戻ってくるんじゃないか」
「あ‥はい」
(なんだかいつもの神堂さんと違うような気がするけど‥)
うん、でも憂いを帯びた瞳もまたかっこいい‥←←
「良かったら、少し話しをしない?」
ラジャッ!!(`・ω・´)ゞ
主人公が夏輝さんを‥と言いかけると、遮るように春さんは主人公の頬に手を伸ばした。
頬をくすぐる指先の感触にどきっとしていると、春さんの目がうっすら細められる。
これ、マジでバトエンの春ルートがあるかもしれんっ!!w
「さっきまで夏輝も君を探していたから‥‥またここに戻ってくるよ」
「え?夏輝さんが?‥あの、でも、さっきは知らないって‥」
戸惑うようにそう言うと、彼は柔らかく微笑んだ。
「知らないのは、今いる所」
「う‥‥」
もてあそぶように動く指先が、妙に意地悪に感じられる。
(ニヤニヤがMAXで顔がヤバイ‥!)
すれ違うよりいいかとここで待たせてもらうことになり、さっきのライブの話に。
最初は反応が悪くて一瞬気持ちが折れそうになったけど‥というと、頬をくすぐっていた指先が開き、手のひらが頬に触れる。
「‥でも、君は折れなかった。最初に聞いたあの声が‥‥さらに進化した‥そんな感じだったよ」
「神堂さん‥」
「本当は‥‥自分だけのものにしたいくらいにね」
!?!?Σ( ̄□ ̄;)
その時、冬馬さんと秋羅さんがやってくるのが見えて手を離された。
「‥‥これは、二人の秘密‥ね?」
「は‥はい」
冬&秋さんが、何口説いてんだ、それはさすがに見過ごせない‥ってからかい調子で話しかけてきて‥‥主人公、急に足元がふらつき始めた。
どうやら空腹なのにアルコールを飲んだせいで、酔いがまわってきちゃったみたい。
部屋の隅にあるソファに座らせてもらい、ついうとうとと‥
「幸せにな‥」
そう呟いた声を最後に、私の意識は深いところに落ちて行った。
一方夏輝さん。
山田さんを見つけ‥何かを言った‥‥山田さんの瞳がかすかに見開かれた。
翌日、主人公は山田さんと共に日本への便に乗っていた。
山田さんもなんかたそがれてる‥!!
もう完璧お父さん的役割だよ‥主人公、お前どんだけモテモテ‥
ていうか、一日シナリオになっちゃったんですね‥‥選択肢がちょい心配‥

