選択肢

賛成する
探しに行く










イギリスでの活動を始め、間もなく半年。
アルバム制作もいよいよ大詰め。
今日は主人公が作曲したものをみんなに聞いてもらう予定。
緊張しながらも発表すると、「とてもいい曲だ。‥よく頑張ったな」って褒めてくれたww

「初めて作ったのにここまで作れるなんて思わなかった。すごいね、○○ちゃん」

「ホント、すっげーいいよ、これ。新バンドのスタートにぴったりじゃんか」

「ありがとうございます」

いい反応に思わずほっと息を吐く。
そのとき横から肩を叩かれ、顔を向けると夏輝さんが微笑んでいた。

「お疲れ様。本当にいい曲だよね」

「夏輝さんがアレンジしてくれたおかげです。ありがとうございました」

「お礼を言うのは俺の方だよ。○○が初めて作った曲のアレンジを任せてくれて‥‥ありがとう」

「そんな‥」

「でも、この曲を作り終えたってことは、○○が日本に帰っちゃうってことなんだよね」

「あ‥」

スケジュールの都合で主人公は半年だけだったけど、みんなはまだアルバム制作をしなきゃいけない。
でも日本に戻ったらまた一緒にいられるよって優しく頭を撫でてくれた。
ゆっくりと視線をあげて笑みを交わすと、秋羅さんが少しあきれたような声を出した。

「こりゃ、完全にふたりの世界だな」

私もそう思ったw

「ほーんと、そんなところに割り込むのは気が引けるけど‥あんまいちゃいちゃするなっての。離れがたいのはわかるけど、目の毒だろ」

こっちは禁欲生活が続いてるっていうのに≪冬馬さんの心の声ww
話題を変えるように、夏輝さんがライブやりたいよなって言うと、春さんが乗っかってきて、マジでライブやることにw
近くのライブハウスでインディーズもメジャーも関係なくいい音楽が評価されるっていうところでやるんだって。
対バン形式で。
主人公は初めての海外でのライブなので少し不安はあったけど‥チャレンジ精神で挑むことに。

「○○が乗り気なら安心だ。土台がないところでのチャレンジは、いい経験になる」

「はい!」

「俺達の曲をこっちの人にも聞いてもらえるんだって思ったら‥‥やっぱりうれしいよな」

「‥‥はい。めったにできないことだから、やっぱり楽しみですよね」

「うん。春ももちろんだけど、きっと君の声に惹かれるんだろうなあ」

「そ、そんなこと‥」

主人公は気恥しくて夏輝さんから視線を逸らすと、みんなが笑った。

「恋のパワーはすごいな、春がオマケ扱いか」

「いいのか春?あんなこと言わせといて」

まったくだww

「あ‥いや、そういうつもりで言ったわけじゃ‥‥」

すると、春さんはすっと主人公の肩を抱き寄せる。
!?

「‥‥いいんじゃないか、余裕がある分には。‥なあ、○○?」

ここで夏輝さんから春さんにぐらっと気持ちが傾いた人結構いそうだなあw

「は‥‥春っ!?」

「うわ、○○ちゃんを挟んで、春と夏輝が戦うなんて‥なんかおもしろそうだな」

「えー、だったら俺も戦いたいってー」

これが本気だったらバンド解散してしまう‥

「お前らまで‥いい加減にしろよ!」

とりあえず、ライブの参加は決定。
主人公は家に帰って山田さんに一応電話でその話を‥‥あれ?山田さんの声がかすれてるって‥もしや風邪!?
と思ったら、どうやら時差であちらは真夜中w
驚いてはいたものの、いい機会だからやってみろって。
ライブは主人公が帰る前日だから、山田さんがちょうど迎えに来るし、どれくらい成長したのか見てやるとw
元気そうならいいって山田さんが言ってくれたんだけど‥‥やっぱり心配してくれてたんだよなあw
電話が終わるのと同時に夏輝さんが帰って来た。
後は温め直すだけで出来上がる食事の匂いに、夏輝さんは嬉しそう。
この生活もあともうちょっとで終わっちゃうんだなあ‥と思うと、主人公は少し寂しくなった。
食事中、夏輝さんもそう思ってくれてたらしい。
さっきの電話は山田さんに‥って話をしたら、どこか考え込むようにフォークの持つ手を止めた。

「やっぱり‥‥あの人には一番最初に言わなくちゃ‥」

何の話しですか?あ、まだ秘密ですか‥りょーかいww←


そしてライブ当日。
緊張しながらステージに立つと、見ている人の視線は冷ややかだった。
まあ、現地の人じゃないしね‥なんだ、このバンドって感じだよねー‥
だが、最初は聞く耳もなかった雰囲気だったのに、曲が始まった途端、観客の雰囲気が変わった。
徐々に活気があふれ、やがて熱気が主人公たちを包む。
気付けば主人公は最高の笑顔を会場に向けていたのだった。
無事にライブを終えた主人公たちは近くのバーを貸し切りにして、打ち上げを行っていた。
みんな笑顔を浮かべながらグラスを口元に運ぶ。

「すげぇ反応がよかったよな」

冬馬さんの言葉に秋羅さんが頷く。

「演奏が始まってからの、あの変わりようはすごかった」

「一気に空気が変わったからな」

「確かに。急にノリがよくなったから、逆にこっちが驚いたくらいだし」

その時、スタッフが近寄ってきて、さっきのライブのことが日本でもニュースになったみたいだって。
まあそれだけよかったってことだろ‥と言われるけど、そういうのって現実にはあまり放送されないようね‥いや、私がテレビ見ないだけか?←
そして気がつくと、夏輝さんの姿がない。

「どうせトイレかどっかだろ」

「まあ、そうだな。じゃあ今のうちに○○ちゃんを独り占めしとくか。なあ、春?」

「‥‥夏輝に殺されない程度にしとけよ」

そう言って春さんはその場を離れていく。
いつもなら一言言ってどこかに行くのに‥と思って探しに行くと、春さんが窓際でたそがれていた。
なんと‥!←

「どうかした?」

「あ‥あの、夏輝さんを探していて‥‥」

「夏輝を?」

春さんは珍しく視線を泳がせると‥目を伏せた。

「‥‥心当たりがないな」

「あ‥」

「だが‥すぐ戻ってくるんじゃないか」

「あ‥はい」

(なんだかいつもの神堂さんと違うような気がするけど‥)

うん、でも憂いを帯びた瞳もまたかっこいい‥←←

「良かったら、少し話しをしない?」

ラジャッ!!(`・ω・´)ゞ
主人公が夏輝さんを‥と言いかけると、遮るように春さんは主人公の頬に手を伸ばした。
頬をくすぐる指先の感触にどきっとしていると、春さんの目がうっすら細められる。
これ、マジでバトエンの春ルートがあるかもしれんっ!!w

「さっきまで夏輝も君を探していたから‥‥またここに戻ってくるよ」

「え?夏輝さんが?‥あの、でも、さっきは知らないって‥」

戸惑うようにそう言うと、彼は柔らかく微笑んだ。

「知らないのは、今いる所」

「う‥‥」

もてあそぶように動く指先が、妙に意地悪に感じられる。

(ニヤニヤがMAXで顔がヤバイ‥!)

すれ違うよりいいかとここで待たせてもらうことになり、さっきのライブの話に。
最初は反応が悪くて一瞬気持ちが折れそうになったけど‥というと、頬をくすぐっていた指先が開き、手のひらが頬に触れる。

「‥でも、君は折れなかった。最初に聞いたあの声が‥‥さらに進化した‥そんな感じだったよ」

「神堂さん‥」

「本当は‥‥自分だけのものにしたいくらいにね」

!?!?Σ( ̄□ ̄;)
その時、冬馬さんと秋羅さんがやってくるのが見えて手を離された。

「‥‥これは、二人の秘密‥ね?」

「は‥はい」

冬&秋さんが、何口説いてんだ、それはさすがに見過ごせない‥ってからかい調子で話しかけてきて‥‥主人公、急に足元がふらつき始めた。
どうやら空腹なのにアルコールを飲んだせいで、酔いがまわってきちゃったみたい。
部屋の隅にあるソファに座らせてもらい、ついうとうとと‥

「幸せにな‥」

そう呟いた声を最後に、私の意識は深いところに落ちて行った。


一方夏輝さん。
山田さんを見つけ‥何かを言った‥‥山田さんの瞳がかすかに見開かれた。
翌日、主人公は山田さんと共に日本への便に乗っていた。
山田さんもなんかたそがれてる‥!!
もう完璧お父さん的役割だよ‥主人公、お前どんだけモテモテ‥
ていうか、一日シナリオになっちゃったんですね‥‥選択肢がちょい心配‥

選択肢


全然大丈夫です!

自分の身を守るため、と本音を言う












朝の光が差し込んで、主人公の頬に触れる。

ふわりとした温かさに主人公は目を覚ました。


「‥‥ん‥?」


「おはよう」


真っ白な光が千早さんの身体を染めている。

何も言えず、主人公は息を呑んだ。


「‥寝ぼけてる?」


「‥‥わ、たし‥‥」


(そ、そっか。私たち昨日‥)


あ?

彼の指が、優しく首筋に触れた。

跡が残らないようにと手当てをされて、きちんと包帯が巻かれている。


「痛い‥?」


心配そうに主人公を見る千早さん。


「手当てが良かったんでしょうね、全然痛くないです」


「本当に痛くない?」


「はい。全然大丈夫です!」


そういうと、千早さんは心底ほっとしたようにため息をついた。

主人公はこれでも丈夫。あんなのに負けていられない!と言うと、怖くないかって。


「僕と一緒に居るの」


千早さん‥‥ナナさんがしたことだって昨日瞬時に分かったってことは、前からこういうのあったって捉えてもいいの?


「千早先生と一緒に居るのは怖くないですよ」


「怖くないはずないでしょう。嘘つかなくていいんだよ」


「もちろん昨日のは怖かったですけど、それとこれとは話が別じゃないですか」


主人公が笑うと、千早さんは複雑そうな顔をして主人公を抱きしめた。

なーんか、隠してるの‥かな?

彼の手がかすかに震えている。


(‥?どうして、震えてるの?)


主人公は小さい子供をあやすように、千早さんの背中を撫でた。



会社に出勤。

どうやら千早さんのことを考えるだけで、それをパワーに変えているらしい主人公、仕事が絶好調なようですw

そして同じ編集者から、「メイク変えた?なんかキレイになってない?」って聞かれる。

ねえ、冒頭からちょっと思ったんですが、これって‥行為に及んだってこと?それとも想いが通じ合ったってこと?それともただ添い寝したってこと?どれ!?

同僚がダブルブッキングしちゃった取材を主人公が代わりに行くことになった。

企画書を受け取り、元気よく返事をする。

首元はハイネックで隠しているけれど、やっぱり少し痣になっていた。

あんなことがあって、普通なら怖いって思うんだろうけど‥‥

千早先生のことが好き。

この気持ちさえあれば、何でもできるような気がする。


(でも堀北さん、また何かしてきそうだもんね‥)


そこでもうしてこないだろうと思う辺りが賢いというか‥心得ているというかw


(対策を考えた方がいいのかなぁ‥)


編集者に渡された資料をめくっていると、何かをひらめいたらしい、主人公だった。



「た、ただいま‥」


「おっかえり~。あ、あれ?なんか動きがぎこちないような気がするけど」


「今日、護身術の取材で‥‥筋肉痛に‥」


あー、なるほどw

取材なんだからそこまで本気にならなくてもいいのにって言われてると、千早さんからメールが来た。

今からラジオの番組に出るみたい。

まだ仕事かな、頑張ってね。だってw


「なーに。國府田先生からのメール?」


「う、うん」


「ねぇ、二人は付き合ってるんじゃないの?」


「‥‥付き合って、るのかなぁ?」


一応好意を持ってるってことは伝えたけどね‥


「國府田先生から、好きとか愛してるとか言われたことないの?」


「い、言われたことないかも‥」


「わかった!國府田先生に言っとくから、まっかせといて~!」


「うわぁあ、風子それダメ、絶対!」


「こういうのは、ちゃんと言わないとわかってもらえないよ~?」


でもそういうことすると、逆に引く男とかいるよねー‥それはまあさほど本気じゃないってことなのかもしれないけど。


「○○!なんかあったら、すぐ言うんだよ?國府田先生ぶっ飛ばすから」


もし何かあったときはよろしくお願いします!!(・∀・)/

風子ちゃんいい子だなあ‥

ってことでなぜかそのまま宴会にもつれ込むことにw



一週間後、主人公は千早さんと遼一さんのゴルフに付き合っていた。

あれからナナさんが何か仕掛けてくるんじゃないかって思ってたけど、何事もなく時間が過ぎていく。


「○○さんてゴルフ初めてだったんだね」


ゴルフってあんま女性はしないもんじゃ‥?


「す、すみません‥‥下手で」


「そんなことないよ。初めてなのに上手だよ?」


(こんな時は千早先生の優しさが痛い‥!)


「いやいや。見ていて気持ちのいい、スカッとした外し方するよね」


「うるさいですよ、廣瀬さんッ!」


「上達するコツは基本をしっかりと覚えることだ。初心者はまず、グリップの握り方を意識すること」


遼一さん‥?どうしたんですか?←

なぜかまじめにコツを伝授してくれる。


(この人、不思議なタイミングで優しくしてくれるよね‥)


それは‥実は優しい人なのか、ただ単に気まぐれなのか、どっちなのだ?


「あ。そういえば○○、護身術習ってるんだって?」


「え!?」


「‥‥護身術?」


(ちょっ、千早先生には内緒にしてたのに!)


「何の話ですか?‥誰から聞いたんですか?」


「○○のとこの編集長から。昨日カジノに来てて話したんだよ」


(編集長~ッ!)


ちらりと千早先生を見ると、それはもう恐ろしいくらいにっこりと笑って主人公を見ていた。

あはははは~‥;;

この場を何とかごまかそうと、間の抜けた笑いをした。

ゴルフの後、千早先生の家へと半ば強制的に連れて行かれた。

部屋に入るなり、壁に押し付けられる。


「で、どういうことなのかな?」


お顔がものっそい怖いです‥

何のために習ってるの?と聞かれ、正直に堀北さんから自分の身を守るためですというと、しばらく重い沈黙が‥


「‥‥○○さん」


「は、はい」


「僕は君に甘やかされてばかりな気がするよ‥」


「‥?私の方が甘やかしてもらってるんだと思っていたんですけど‥‥?」


「え?」


「あ、あれ?違いました‥?」


「キミ、ちゃんと僕に甘えてる?」


「甘えてます。ご飯作ってもらったり、落ち込んでるときに優しくしてもらったり‥」


「‥‥そうか。少しでも○○さんの支えになれているなら、うれしい」


千早さんは主人公の手をとると優しく口付けた。

どこか複雑な表情を浮かべて、彼は主人公を見る。

なんか不吉な予感がするような‥

主人公は背を伸ばすと、彼にキスをした。



次回予告。

チャイムを鳴らしたけど反応がない。

玄関で、千早先生と堀北さんが‥

・・・・・うわ。


「○○、さん‥?」


「‥‥ち、はや先生‥」


「‥こんばんわ。何の用かしら?」


先生‥私はどうすればいいの‥

不吉な予感が当たりやがった。

ですよねーあのままで終わるわけありませんよねー‥明日、は‥もうブラック確実なんで‥‥明後日楽しみにするしかない。←

選択肢

平気だよ
絶対に嫌だ












「瑞貴!しっかりして、瑞貴!」

「‥うっ‥○○‥?」

(よかった。気がついた)

「大丈夫?痛いところは?」

「平‥気‥‥」

いや、肩とか腰とか絶対痛いだろ。
その時、ハツカネズミがどこからともなくやってきた。
話してると頭いかれたんじゃないのか?って見張りの男二人組がからかってくる。
あげくに怪我してる瑞貴に暴行‥
マジ最悪!お前、それでも男かーっ!!!ヽ(`Д´)ノ←
最終的には主人公にも手を出そうとしてきた‥
言うこと聞くなら助けてやっても‥というので、完全拒否。
瑞貴に触らないで!と体当たりすると、キレた男が見えないところを傷つけようとして‥
バタン!

「あれ?もしかしてお楽しみ中だった?」

「国府田!」

「ごめんね。俺、お邪魔虫だったみたいだね。でも、下手にそのお嬢さんに手を出さない方がいいと思うよ?取引材料に傷が付いたら、せっかくの交渉が失敗するかもしれない。そしたら、君たちの雇い主が怒るんじゃないかな?」

「‥くそっ」

「まあ、そうカリカリしないで。どうせ総理も、そのうち折れるんだし‥ね、お嬢さん」

「父は、そんなことしません」
「そう?でも君、一人娘なんでしょ?だったら身代金くらい、案外さくっと払うんじゃない?今は、君の大好きなSPくんも、こんな状態だし?」

「‥っ」

「ハハッ。いい目してるねー。俺のこと、今にも殺しそうな目。アイドルSPなんて、どうせ警視庁のイメージアップのために採用されたんだと思ってたけど‥結構、いい目してるじゃない」

「‥‥国府‥田‥」

「でもさ。君、もはやろくに立ち上がれないでしょ。階段から落っこちて、そんなボロボロになって‥」

「‥‥」

「おとなしく、ずーっとアイドルやってれば良かったのにね」

国府田さんが瑞貴の胸倉を掴みあげる。

「ぐ‥っ」

「瑞貴!」

「ね、○○さん。どうせなら、このアイドルSPのことも助けてもらえばいーんじゃない?君のお父さんに、たった一本の電話かけるだけでいいんだよ?『お父さん、私と彼を助けて?』って」

「‥父は、この国の総理大臣です。どんなに私がお願いしても、私情で動いたりはしません」

「ふーん‥‥君、ホント強情だよね」

瑞貴さんから離れ、慧さんがこっちにやってきて、ぐいっと顎を掴まれる。

「強情で、ほんっとバカ」

「やめてください‥っ」

「素直に、頭下げとけば良かったのに。頭下げるだけ下げて、無事に解放してもらってから『そんなこと言った覚えはありません』ってすっとぼければ良いのに。そんな人、世の中に大勢いるでしょう?政治家なんてなおさらだ」

「‥っ」

「君もそうすればいいのに。ほんっとバカだよねー。いつまでいい子ぶってんの?見てて腹立つんだよ」

「っ‥」

慧さんに睨まれ、主人公は何もいえなくなった。
その時、背後でガタン、と小さな音が。

「‥‥まれ‥」

「ん?なんか言った?アイドルくん」

「○○に‥謝れ‥‥」

「瑞貴‥っ」

「今の言葉‥取り消せって言ってんだ!!」

「ハハッ。このお嬢さんに『謝れ』って?この俺が?」

「‥‥」

「嫌だって言ったら?」

「‥‥ない」

「は?」

「許さない‥絶対。僕の○○をバカにする奴は‥‥殺してやる」

「瑞貴‥っ」

「うわぁ。怖ーい。警察官がそんなこと言っていいわけ?」

「‥‥」

「でも、さすがに殺されるのは嫌だなあ。ってことで、先手必勝!さよなら、アイドルくん!」

「や‥やめてっ!!」

バァアアンッ!!

「瑞貴っ!いやっ‥瑞貴ーっ!!!」

と叫んだものの、あれ‥撃たれて、ない?

「うーん‥やっぱり拳銃って難しいなぁってことで、ごめんねっ」

ドカッ!

「うぐ‥っ」

(え?どうして味方を?)

「国府田、貴様‥っ」

「はい、おやすみなさい‥っと」

ボスッ!ガツンッ!

「げ‥っ」

ドサッ‥

「‥これで大丈夫かな。ま、念のため、縛っておかないと‥だけど」

「‥‥」

どうして‥と聞くと、瀬島さんから寝返ることにしたんだって。
そう決めたのは10分前のことだけど‥って‥えー‥w
瑞貴さんを階段から落っことしたのは本当に慧さんみたい。
新しい依頼主が出来たって言ってたけど‥‥そんな簡単にコロコロ変えて良いのか‥?;;
でもその時は敵だったわけだし、もっと瑞貴さんの視野が広ければそんなことにはならなかったわけだから謝らないと。
奪われてた拳銃を返してくれる。
今予定通りに進んでれば、瀬島さんたちは操縦室を占領してて、乗客の多くはパーティ会場のレストランに閉じ込められてる。
そっちに人手を割いてるから、ここから操縦室までの通路の見張りは少ないって。
水戸さんに会うためにも操縦室に行くことに。

「じゃあ、早速‥っとその前に」

「?」

「さっきの言葉、取り消すよ」

「え?」

「‥‥」

「悪かったよ。こいつらは騙すためだったとは言え、彼女を馬鹿にして」

慧さんが倒れている男たちを見る。

「‥‥」

「俺も胸が痛かったんだって。だってお嬢さん可愛いし?本当にごめん」

「‥いえ‥」

「あっまだ疑ってるでしょ!本当に本当だって!」

さっきと今で疑わないのがおかしいのでは‥(笑)
操縦室に向かうんだけど‥瑞貴さん、身体に相当なダメージを喰らってるみたいで、血を吐いた‥orz
操縦室に到着したのはいいものの、瀬島さん、本気で主人公を殺すつもりだから気をつけてって。
だからなんでそんなにお父さんを恨んでるのさー‥

選択肢


私も、幸せになって欲しいです

言い返す












編集長が笑いながら主人公のデスクに原稿を置いた。


「よーっし!お前、わかってきたな!」


「ありがとうございます!」


どうやら掲載する原稿のOKもらえたみたいですねw

これで千早さんにチェックしてもらってくるというと、またもや仕事相手に手を出すなよって釘を刺された。

以前の主人公ならありえないと即答できたかもしれないのに‥‥とっさに言葉が出てこないのは、多分、千早さんに近い場所に居るという自覚があるから。


「編集長、大丈夫ですよ」


「まあ、俺がこういうこと言うのも‥ほんっと野暮だな。あー、もうお前どうにでもなっちまえ」


「え、えぇ!?私も女子なんですから!」


編集長は自分のデスクに戻っていく。

心に、小さな棘が引っかかってるみたいだった。


場面代わって千早さんの家。

主人公たちはいつものように二人でご飯を食べていた。

え、もう日常化!?


「○○さんて、マカロンっぽいよね」


(マ?マカロン?)


どうした急にw

千早さん曰く、カラフルで甘くてかわいい感じがマカロンっぽいとのことw

また何言ってるんですかと笑ってると、ふっと口元に手が伸びてきた。

目が合う。


「‥‥お米」


そのままぱくりと食べる千早先生に‥‥不覚にもときめいてしまった、私(主人公)‥‥王道なのに!くそぅ!!


(だから、そういうことをされると‥)


「‥‥今日、編集長に‥」


千早さんはこちらを見つめて小首を傾げる。


「‥‥公私混同するな、と言われました」


「‥それで?」


「私は‥」


ピンポーン


「先生、誰か‥」


立ち上がろうとすると、手首をそっと掴まれる。


「‥‥続きを、教えて?」


ガチャガチャとドアノブを回す音が聞こえる。


「ちっはやー!いることはわかってんだぞ!」


小学生の、○○ちゃん遊びましょー!!レベルだぞっ誰だ!!


「無粋だなあ、もう‥」


場面代わり、カジノ。


「いっやー、部屋ではゴメンゴメン」


ま さ か の 遼 一 さ ん だ っ た 。


「まさか、ほら。○○が来てるなんて思わなくてさ」


「おとといも、二人で来てたね」


「やっぱり、お前らそういう仲かよ」


「どうなんだ、千早」


(さ、皐月さんまで‥)


千早さんの反応が怖くて顔を上げられずに居ると、隣にいた千早さんがぽつりと言った。


「付き合っているわけじゃないよ」


ぽんと頭に手を置かれる。


「んな関係が一番面倒なんだよ。さっさとオトすならオ‥」


「子供はうるさいなぁ」


皐月さんが悠月さんの口を手で塞いだ。

子供って‥!w


「‥俺は、千早さんが幸せならそれでいいんだけど」


「嬉しいことを言ってくれるね」


「○○?國府田先生に飽きたら、俺のところに来てくれてかまわないからね。優しくしてあげるよ?」


「そういうの結構です。間に合ってます」


そっと千早さんが主人公の手を握った。

みんなから見えない位置で。

驚いて千早さんを見るも、千早さんは何食わぬ顔をしていた。

未来くんは今金稼ぎのためにラスベガスに行ってるって。

今度みんなで行こうって話になった、主人公も一緒に。


「その頃には、なーんか‥‥二人、妙なことになってそうだよね~」


意地悪く笑う遼一さんの背後に皐月さんがいる。

え、鬼化?←

通信入って、皐月さんが遼一さんの肩に手を置いた。


「遼一、人をからかってる間に自分が身を固めろ」


それは皐月さんにも言えることですよねっ!?←


「‥皐月さん、どうしてそんな固いのよ‥‥ちょっとからかっただけじゃないよ‥」


ガルル


何の音?と思ったらホワイトタイガーが主人公の傍に鎮座していた。

すりすりと主人公の手に顔を押し付けてくる。


「○○さんのこと、気に入ってるみたいですね」


(‥う、嬉しいような‥‥困るような‥)


「‥ふふ。羨ましいね」


それは自分がタイガーになりたいっていう意味に捉えても?w

悠月さんが千早さんにバカラ一緒にやろうって。

千早さんは主人公の手を離すと、去り際に主人公の耳元で囁く。


「‥男に声掛けられても、ついて行っちゃダメだよ?」


男に声掛けられてついて行ってる千早さんはどうなるんですか‥!(ぇ


「○○さん、ごめんね。外野がうるさくて」


皐月さんが声を掛けてきた。


「そんなこと‥」


「私たちもやっぱり嬉しいんですよ。千早があんなふうに笑っていてくれると」


初美さんの事故のことで、すごい努力をして医者になってるのを見てるし、千早は優しいから幸せになって欲しいんだって。


「‥なんで、私にその話を?」


「私も外野の一人として、二人がうまくいけばいいなと思っているからです。勝手な思いなので、○○さんが気にすることは‥」


「そんなこと言われたって、普通気にしますよ?」


「‥すみません。それは、そうですよね。でも、私は千早側の応援をしているので、‥あしからず」


「私も‥千早先生には幸せで居て欲しいです」


千早さん‥どんだけ愛されてるんだww

皐月さんはふっと笑った。


「‥そうですか」


ホワイトタイガーが主人公の足下で眠っていた。


(だんだん、すごく可愛く見えてきた)


元々猫科だしねw



忘れ物をしたという千早先生に連れられて、主人公は病院の駐車場で待っていた。


(今日も、いろいろあったなあ‥)


ガチャリ


「‥ん」


見ると、ナ ナ さ ん が 私 を じ っ と 見 据 え て い た 。

ちょっ怖い‥!!((((((ノ゚⊿゚)ノ


「‥‥どうしてこんな時間に先生の車に乗ってるの?」


ナナさんの目が鋭く光る。


「‥仕事です」


「何の?」


「そ、それは‥取材です」


ギシッ

ナナさんが、主人公の首に手を掛けた。


・・・


・・・・・・・?


・・・・・・・・・・・・・はあっ!!?


Kaleidoscope-100926_1025~02.jpg


(!!??)


ちょっと待って!なにこの展開はーっ!!!(((( ;°Д°))))



(う、ウソでしょ‥?)


まさかこんな状況が自分に起こるなんて思わなかった。

全くだよ!


(でも‥‥こんなところで負けていられないよ‥!)


ちょっおまっポジティブにも程があるだろ‥!!


「‥私は、千早先生に幸せになってほしいって思ってます。‥‥先生とどんな関係かは知りませんが、もしあなたと一緒になっても、千早先生は絶対幸せになれない!」


主人公、言ったーー!!!!!!!!!(拍手!)

首に力がこもる。

一気に呼吸が出来なくなって、主人公は顔を歪めた。

ぎゃっ!逃げろ主人公!!!


「‥くっ」


Kaleidoscope-100926_1028~01.jpg

いきなり殺人本能に目覚めたアンタの方がわからんわーッ!!!!!!

もうちょっと前置きを用意しろ!びっくりし過ぎて本当に心臓止まるか思ったわっ!!!←

あ、ついでに言いますと、もうひとつの選択肢を選ぶと「あんたなんか死んじゃえばいいのに!」と首に力込められます‥‥もう完璧病んでる‥

そしてこの台詞、とあるアニメの女の子を思い出してしまった‥| 壁 |д・)

ぽつんと主人公の頬に何かが伝った。

見ると、ナナさんは泣いていた。


(堀北さん、泣いてる‥?)


ナナさんが主人公の首から手を離した。

主人公の身体は酸素を欲して、咳き込むように呼吸をした。


「‥はっ、はぁ‥‥はぁ‥」


ナナさんはいつの間にかいなくなっていた。

主人公はドアを閉めようとして、手が震えてるのに気づいた。

そりゃ震えるよ‥大丈夫?‥じゃ、ないよね‥;;


(あ、ありえない‥)


うん。


怖かった。


「ごめん、遅くなったね」


千早先生ー!!

戻ってきた千早さんに、主人公はすぐ言葉を返せなかった。


「‥‥○○さん?顔色が‥」


(いけない、心配かけてしまう‥)


「‥す、こし‥‥、眠たいみたいで」


千早さんが主人公の首元に触れた。

主人公は反射的にその手から逃げた。


「‥ご、ごめんなさい‥」


「‥‥何かあったね?」


主人公は何度も首を振った。


「何もなかったです。帰りましょう?」


主人公‥

すっと手を伸ばされて、抱きしめられる。


「‥‥首を‥、締められたのか!?」


涙があふれる。

きっと、千早先生は分かってる。


(でもね、千早先生。‥‥彼女、泣いてたよ‥‥聞きたい。どうしてこんなことに‥?)


主人公側からしたら、本当に突然のことだもんね。そりゃ頭混乱するわ。


(でも、どうしたらいいんだろう‥なんだか、聞けない)


千早さんが優しく主人公の首を撫でる。


「ごめん‥ごめんね‥!どうしたら‥」


千早さんも混乱してる。


「大丈夫です‥。大丈夫ですよ‥」


主人公、お前‥ほんっといい奴だな、惚れる。←

主人公は千早さんから少しだけ離れると、千早さんの頭を撫でた。

千早さんがそっと主人公にキスをした。

!?

突然のキスだった‥


「カジノに行く前。○○さん、僕に何を言おうとしてたの」


「‥‥え?」


「言って」


「‥‥編集長に、公私混同するなって言われて‥‥でも‥」


「でも?」


「そんなの、もう無理‥‥」


うっ‥主人公ー!!・°・(ノД`)・°・

千早さんは、顔を歪めて主人公を抱きしめた。

主人公はしがみつくみたいに千早さんのシャツを掴んだ。



次回予告。

みんなと一緒にゴルフ。

あれ!?ナナさんのことはどうなった!?

でも後半シリアスっぽいです‥‥というか、マジ今日びびったんですけど。

これ、びっくりしない人いるのか?

選択肢

意見を言ってみる
やってみる












渡英して数週間。
作業は順調そのもので、主人公はスタジオでコードを書き記した楽譜とにらみ合う。
この部分を変えたらもうちょっと後に繋がると思うんだけど‥と思ってる個室にノックの音が響いた。

「はい?」

「俺だけど、入っても平気かな?」

(夏輝さん?ちょうど曲のこともあるし、相談してみようかな)

主人公は立ち上がって扉を開けた。

「ごめんね、邪魔しちゃったかな?」

「大丈夫です。むしろ、相談にのってもらおうかと思ったところで‥」

「相談?俺でよかったらいくらでも受けるけど‥」

そう言ってくれたので、メロディ構想の相談をする。
主人公的にはもう少しこの部分を高くした方がいい、ここまで音を引っ張って、ここで切り替えた方が次の春さんのメインパートが引き立つんじゃないかと思ってるんですけど‥というと、そこまで主人公がこの曲に対して真剣で居てくれてよかったと言われる。
そりゃ失敗は許されませんもんw
当たり前のことなんじゃ‥と思ってたら、ふわりと抱きしめられる。

「この曲って、初めての俺たちの作品でしょ?だから大事に作っていきたいんだ」

「あ‥夏輝さんも‥‥同じことを思っていてくれたんですね」

「夏輝さんも‥ってことは、○○ちゃんもそう思ってくれていたってこと‥?」

「はい‥」

抱きしめられてる腕に力がこもる。

「○○ちゃん‥」

なんか危険な雰囲気w←
やっぱりまだ様子がおかしいみたい。
主人公もいい加減気づいてやれよな‥鈍感するのも何かと問題だぞ。
そして主人公にいいニュースだって。
ここのところ順調にスケジュールが進んでるから、一日オフにしないかって話が出てるんだって。
だからオフの日デートしないかってw
断る理由が見つかりませんw
それから数日後、主人公と夏輝さんは有名な観光場所はなるべく避け、ロンドンの街を散策。

「やっぱり、日本とは違うなあ」

同じだったら第二の日本と言われてしまうw

「ロンドンってさ、どこか落ち着いた雰囲気の町並みだよね」

「そうですね。実際は都会なのに、なんていうか‥ゆったりしているというか‥」

「あと、ミステリー小説で有名な作家が多いよね」

ロンドンと聞くと、どうしてか切り裂きジャックを思い出してしまうのは‥‥コ○ンの映画のせいかしら?←
いつもお決まりですが、主人公がこけそうになったので夏輝さんがキャッチ☆
転ばないように手を繋ごうってw

「今だけじゃなくて、これからも‥‥別のことでつまずいたとしても、俺が必ず支えるから」

そうなってしまうと事務所が撃沈w
手を繋ぎながらいろいろ見てまわってたらお腹がすいたので、ファーストフード店でフィッシュアンドチップスをテイクアウト。
ふと背後を見ると、カップルが食べさせてあげてるのを見て、主人公も挑戦ww
自分の持っていたフィッシュアンドチップスを差し出すも、恥ずかしくて途中で引っ込めようとしたらパッとその手を掴まれた。

(あ‥)

驚いて夏輝さんの顔を見ると、彼はかすかに頬を染めながら満面の笑顔を浮かべている。

「これ‥‥このまま食べさせてもらってもいい?」

「え‥あ、はい」

こくりと頷くと、彼はそのまま主人公の手元からパクリと口にした。

「ありがとう」

満面の笑顔ww

「でも、今度は顔を見せたままで食べさせてくれると嬉しいんだけどなあ」

「う‥‥善処します」

そして、時間もいい頃合というころで、前言っていたロンドンの観覧車に乗りに来た。
でもなんだかまた元気がないみたいなので、思い切って何かあったんですか?と聞いてみる。
すると抱きしめられたまま夏輝さんの頬が主人公の肩あたりに擦り寄ってきた。

「俺‥すごい楽しいんだ」

「え‥?」

(楽しいのに‥どうしてそんなに暗いの‥?)

「仕事もそうだし、こんなにプライベートが充実するだなんて‥‥君に会うまでは考えていなかった。でも、その反面、誰かが○○ちゃんに近づくと‥どんどん胸が苦しくなっていって‥‥」

「夏輝さん‥」

「仕事だからって言い聞かせて‥抑えられなくても‥‥なかなかその苦しさがなくならなくて‥」

流れる沈黙。
触れ合う身体から伝わってくる彼の想いを、主人公は静かに受け止めた。

「夏輝さん、私‥‥今ここにいるのは夏輝さんのおかげです」

「‥え?」

少し身体をずらして夏輝さんを見る。

「日本で私が悩んでいるとき‥‥遊園地に連れ出してくれましたよね」

「あ‥うん」

「あのとき‥私、すごく嬉しかったんです。夏さんが私のためを思って‥‥いろいろ考えてくれたのが。そのときも‥今も‥‥私はこうして夏輝さんが隣にいてくれて‥‥幸せです。私にとって夏輝さんは誰よりも大切な、かけがえのない人ですから」

「○○ちゃん‥」

彼はしばらく主人公の顔を見つめた後、そっと唇を寄せてきた。
主人公はその唇に、自ら触れるように顔を動かす。
そっと触れるか触れないかのくすぐったいような感覚。
どきっとしながら彼の顔を見上げると、彼はふっと笑ってそのまま唇を重ねてきた。
何度も重ねられる口付けに視界が滲む。
繰り返される口付けから解放される頃、ふと気がつけば地上がとても近くなっていた。

「これを降りたら‥‥家に帰ろうか。もっと‥○○ちゃんに触れたいんだ‥」

その囁きに、主人公はこくりと頷いた。


翌朝。
差し込む日差し。
肌をすべるやわらかい温もり。
その感触が妙にくすぐったくて、主人公は身をよじった。

(ん‥‥)

まだ少し重たいまぶたを開ければ、そこには‥‥愛しい彼の笑顔があった。
ギャーーー!!!!!!!!!美スチルキターー!!!!!!!!!!!!!!(・∀・)
というか絵師さん戻った?なんかそんな感じがするんですけど‥

(あ‥)

「おはよう」

彼も寝起きなのか、その声はかすかにかすれている。

「おはようございます‥」

少し目を伏せてそう言うと、彼はふっと表情をゆるめた。

「昨日は‥‥すごくうれしかった」

「‥‥それは‥私も‥‥です‥」

昨晩のことがよぎり、私は全身が熱くなる。
昨夜はお楽しみでしたねww

「まさに‥‥独り占めって感じで‥あの姿は俺だけのもの‥‥だよね」

主人公‥お前一体何を‥w

「も、もう、そんなに見ないでください!」

じ~~~~~っ( ̄▽ ̄)(おい)
気恥ずかしくて顔を伏せようとすると、彼の手が主人公の頬に触れた。

「見るよ‥‥今も、これからもずっと先も」

(え‥)

彼の瞳の色はこれまでと違って、何か決意したものに変わっている。

「それって‥」

「俺‥‥今回のことでいろいろ迷いや‥葛藤があったけど‥‥でも、昨日の○○ちゃん‥○○ちゃんの言葉で‥‥それがなくなった」

そう言った彼の顔がゆっくり近づく。
お互いの息が触れ合うほどの距離でまっすぐ見つめられる。

「今回のことで心に決めたことがある。‥‥それを言うまでもう少し待って」

(決めたって‥?)

そう返事をする間もなく、唇は覆われた。
すべて飲み込まれる口付けに、主人公の意識は翻弄されていく。
だが‥夏輝さんが何を決めたのか、このときの私はまだ知らなかった。