選択肢


私も、幸せになって欲しいです

言い返す












編集長が笑いながら主人公のデスクに原稿を置いた。


「よーっし!お前、わかってきたな!」


「ありがとうございます!」


どうやら掲載する原稿のOKもらえたみたいですねw

これで千早さんにチェックしてもらってくるというと、またもや仕事相手に手を出すなよって釘を刺された。

以前の主人公ならありえないと即答できたかもしれないのに‥‥とっさに言葉が出てこないのは、多分、千早さんに近い場所に居るという自覚があるから。


「編集長、大丈夫ですよ」


「まあ、俺がこういうこと言うのも‥ほんっと野暮だな。あー、もうお前どうにでもなっちまえ」


「え、えぇ!?私も女子なんですから!」


編集長は自分のデスクに戻っていく。

心に、小さな棘が引っかかってるみたいだった。


場面代わって千早さんの家。

主人公たちはいつものように二人でご飯を食べていた。

え、もう日常化!?


「○○さんて、マカロンっぽいよね」


(マ?マカロン?)


どうした急にw

千早さん曰く、カラフルで甘くてかわいい感じがマカロンっぽいとのことw

また何言ってるんですかと笑ってると、ふっと口元に手が伸びてきた。

目が合う。


「‥‥お米」


そのままぱくりと食べる千早先生に‥‥不覚にもときめいてしまった、私(主人公)‥‥王道なのに!くそぅ!!


(だから、そういうことをされると‥)


「‥‥今日、編集長に‥」


千早さんはこちらを見つめて小首を傾げる。


「‥‥公私混同するな、と言われました」


「‥それで?」


「私は‥」


ピンポーン


「先生、誰か‥」


立ち上がろうとすると、手首をそっと掴まれる。


「‥‥続きを、教えて?」


ガチャガチャとドアノブを回す音が聞こえる。


「ちっはやー!いることはわかってんだぞ!」


小学生の、○○ちゃん遊びましょー!!レベルだぞっ誰だ!!


「無粋だなあ、もう‥」


場面代わり、カジノ。


「いっやー、部屋ではゴメンゴメン」


ま さ か の 遼 一 さ ん だ っ た 。


「まさか、ほら。○○が来てるなんて思わなくてさ」


「おとといも、二人で来てたね」


「やっぱり、お前らそういう仲かよ」


「どうなんだ、千早」


(さ、皐月さんまで‥)


千早さんの反応が怖くて顔を上げられずに居ると、隣にいた千早さんがぽつりと言った。


「付き合っているわけじゃないよ」


ぽんと頭に手を置かれる。


「んな関係が一番面倒なんだよ。さっさとオトすならオ‥」


「子供はうるさいなぁ」


皐月さんが悠月さんの口を手で塞いだ。

子供って‥!w


「‥俺は、千早さんが幸せならそれでいいんだけど」


「嬉しいことを言ってくれるね」


「○○?國府田先生に飽きたら、俺のところに来てくれてかまわないからね。優しくしてあげるよ?」


「そういうの結構です。間に合ってます」


そっと千早さんが主人公の手を握った。

みんなから見えない位置で。

驚いて千早さんを見るも、千早さんは何食わぬ顔をしていた。

未来くんは今金稼ぎのためにラスベガスに行ってるって。

今度みんなで行こうって話になった、主人公も一緒に。


「その頃には、なーんか‥‥二人、妙なことになってそうだよね~」


意地悪く笑う遼一さんの背後に皐月さんがいる。

え、鬼化?←

通信入って、皐月さんが遼一さんの肩に手を置いた。


「遼一、人をからかってる間に自分が身を固めろ」


それは皐月さんにも言えることですよねっ!?←


「‥皐月さん、どうしてそんな固いのよ‥‥ちょっとからかっただけじゃないよ‥」


ガルル


何の音?と思ったらホワイトタイガーが主人公の傍に鎮座していた。

すりすりと主人公の手に顔を押し付けてくる。


「○○さんのこと、気に入ってるみたいですね」


(‥う、嬉しいような‥‥困るような‥)


「‥ふふ。羨ましいね」


それは自分がタイガーになりたいっていう意味に捉えても?w

悠月さんが千早さんにバカラ一緒にやろうって。

千早さんは主人公の手を離すと、去り際に主人公の耳元で囁く。


「‥男に声掛けられても、ついて行っちゃダメだよ?」


男に声掛けられてついて行ってる千早さんはどうなるんですか‥!(ぇ


「○○さん、ごめんね。外野がうるさくて」


皐月さんが声を掛けてきた。


「そんなこと‥」


「私たちもやっぱり嬉しいんですよ。千早があんなふうに笑っていてくれると」


初美さんの事故のことで、すごい努力をして医者になってるのを見てるし、千早は優しいから幸せになって欲しいんだって。


「‥なんで、私にその話を?」


「私も外野の一人として、二人がうまくいけばいいなと思っているからです。勝手な思いなので、○○さんが気にすることは‥」


「そんなこと言われたって、普通気にしますよ?」


「‥すみません。それは、そうですよね。でも、私は千早側の応援をしているので、‥あしからず」


「私も‥千早先生には幸せで居て欲しいです」


千早さん‥どんだけ愛されてるんだww

皐月さんはふっと笑った。


「‥そうですか」


ホワイトタイガーが主人公の足下で眠っていた。


(だんだん、すごく可愛く見えてきた)


元々猫科だしねw



忘れ物をしたという千早先生に連れられて、主人公は病院の駐車場で待っていた。


(今日も、いろいろあったなあ‥)


ガチャリ


「‥ん」


見ると、ナ ナ さ ん が 私 を じ っ と 見 据 え て い た 。

ちょっ怖い‥!!((((((ノ゚⊿゚)ノ


「‥‥どうしてこんな時間に先生の車に乗ってるの?」


ナナさんの目が鋭く光る。


「‥仕事です」


「何の?」


「そ、それは‥取材です」


ギシッ

ナナさんが、主人公の首に手を掛けた。


・・・


・・・・・・・?


・・・・・・・・・・・・・はあっ!!?


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(!!??)


ちょっと待って!なにこの展開はーっ!!!(((( ;°Д°))))



(う、ウソでしょ‥?)


まさかこんな状況が自分に起こるなんて思わなかった。

全くだよ!


(でも‥‥こんなところで負けていられないよ‥!)


ちょっおまっポジティブにも程があるだろ‥!!


「‥私は、千早先生に幸せになってほしいって思ってます。‥‥先生とどんな関係かは知りませんが、もしあなたと一緒になっても、千早先生は絶対幸せになれない!」


主人公、言ったーー!!!!!!!!!(拍手!)

首に力がこもる。

一気に呼吸が出来なくなって、主人公は顔を歪めた。

ぎゃっ!逃げろ主人公!!!


「‥くっ」


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いきなり殺人本能に目覚めたアンタの方がわからんわーッ!!!!!!

もうちょっと前置きを用意しろ!びっくりし過ぎて本当に心臓止まるか思ったわっ!!!←

あ、ついでに言いますと、もうひとつの選択肢を選ぶと「あんたなんか死んじゃえばいいのに!」と首に力込められます‥‥もう完璧病んでる‥

そしてこの台詞、とあるアニメの女の子を思い出してしまった‥| 壁 |д・)

ぽつんと主人公の頬に何かが伝った。

見ると、ナナさんは泣いていた。


(堀北さん、泣いてる‥?)


ナナさんが主人公の首から手を離した。

主人公の身体は酸素を欲して、咳き込むように呼吸をした。


「‥はっ、はぁ‥‥はぁ‥」


ナナさんはいつの間にかいなくなっていた。

主人公はドアを閉めようとして、手が震えてるのに気づいた。

そりゃ震えるよ‥大丈夫?‥じゃ、ないよね‥;;


(あ、ありえない‥)


うん。


怖かった。


「ごめん、遅くなったね」


千早先生ー!!

戻ってきた千早さんに、主人公はすぐ言葉を返せなかった。


「‥‥○○さん?顔色が‥」


(いけない、心配かけてしまう‥)


「‥す、こし‥‥、眠たいみたいで」


千早さんが主人公の首元に触れた。

主人公は反射的にその手から逃げた。


「‥ご、ごめんなさい‥」


「‥‥何かあったね?」


主人公は何度も首を振った。


「何もなかったです。帰りましょう?」


主人公‥

すっと手を伸ばされて、抱きしめられる。


「‥‥首を‥、締められたのか!?」


涙があふれる。

きっと、千早先生は分かってる。


(でもね、千早先生。‥‥彼女、泣いてたよ‥‥聞きたい。どうしてこんなことに‥?)


主人公側からしたら、本当に突然のことだもんね。そりゃ頭混乱するわ。


(でも、どうしたらいいんだろう‥なんだか、聞けない)


千早さんが優しく主人公の首を撫でる。


「ごめん‥ごめんね‥!どうしたら‥」


千早さんも混乱してる。


「大丈夫です‥。大丈夫ですよ‥」


主人公、お前‥ほんっといい奴だな、惚れる。←

主人公は千早さんから少しだけ離れると、千早さんの頭を撫でた。

千早さんがそっと主人公にキスをした。

!?

突然のキスだった‥


「カジノに行く前。○○さん、僕に何を言おうとしてたの」


「‥‥え?」


「言って」


「‥‥編集長に、公私混同するなって言われて‥‥でも‥」


「でも?」


「そんなの、もう無理‥‥」


うっ‥主人公ー!!・°・(ノД`)・°・

千早さんは、顔を歪めて主人公を抱きしめた。

主人公はしがみつくみたいに千早さんのシャツを掴んだ。



次回予告。

みんなと一緒にゴルフ。

あれ!?ナナさんのことはどうなった!?

でも後半シリアスっぽいです‥‥というか、マジ今日びびったんですけど。

これ、びっくりしない人いるのか?