選択肢
名前で呼ぶ
せっかくだから話す
今日は目覚ましより早く起きてしまった。
昨日のナナさんの言葉がまだ耳に残ってる。
(あんな言葉を信じるなんて、私どうかしてる‥)
「‥もう!しっかりしろ、私!」
今日は千早さんと一緒にノエルさんに会いに行くことになっていた。
大人の付き合いだと割り切れないくらい、彼と一緒に居る時間は楽しくて。
(私は、國府田先生のことを信じられるのかな‥?)
信じたいけど、心のどこかでもやもやがあるって感じか。
人を信じるのって簡単に思えて実はめちゃくちゃ難しいよね‥
すると、そこにチャイムの音が響く。
誰だろう?って思って出ると千早さんがいた。
「こ、國府田先生!?」
「おはよう、○○さん。少し早く着き過ぎてしまってね」
「は、早すぎです!」
(‥‥あ、私スッピン!)
今から身支度を整えようとしたところで来るとか‥‥とにかく、予定の一時間前には来たってことだよね‥どんだけw
とりあえず中に通し、あまり顔を見られないようにしながら逃げるように部屋に戻ろうとしたら、ぐいっと手を引っ張られた。
「どうして逃げるの?」
「ちょっホントに今お見せできるような顔じゃないんです!ホントに!」
「ふふ」
っここでスチルキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!!
「覚えておきなさい。男は嫌だと言われると燃えるものだよ?」
背後からぎゅっと抱きしめられて、さらに耳に息を吹きかけられる。
うっわぁあ!!やめてやめてー!!!(((゜д゜;)))←
「あっちょ!‥‥な、何遊んでるんですか~!!」
「ふふふ」
何で今日に限って久しぶりにからかいモードONなんだww
「あーっと」
声のした方を見ると、バツが悪そうにしている風子ちゃんが。
「いや、ホント。マジでごめん。まさかそういうことになってるなんて、思わないじゃない?」
「えっちょっ?風子、それ超勘違い!」
風子に手を伸ばそうとすると、さらに強く抱きしめられる。
「お友達がいたとは」
千早さん‥?なんで女の子にまで対抗心燃やしてらっしゃるんですか?w
「仲がよくてすみません。彼女が着替え終わるまで、その辺で待たせていただいても?」
「國府田先生、誤解を!これ、誤解を解いた方がいいと思うんですよ、ホント!」
「あー、大丈夫だよ。ルームメイトとしての守秘義務はちゃーんと守るってば。でもさあ、水くさくない?ちゃんと言ってよね~。まさか國府田先生と付き合ってるなんて思わなかったよ~」
「國府田千早です。以後お見知りおきを」
「ちょっとそんなんじゃっ!」
朝っぱらから主人公の怒号が中に響いた。
身支度をすませたが、朝から疲れた主人公w
「お待たせしてすみません」
「うんうん、今日もカワイイじゃーん」
「本当に」
なんかいつの間にか仲良くなってる!?
「ところで、あのポスターは‥」
千早さんが壁に貼ってあるバンドのポスターを指差す。
(!しまった、ミーハーだと思われるからずっと黙っていたバンドの‥)
「私のじゃないです。彼女のです」
「そうですか。僕も彼ら、好きですけど。○○さんとは音楽の趣味、合うんですよ」
「あ、じゃあこれも知ってます?彼女はすこぶるキレイな男性に弱いんです」
「風子さん、勉強になります」
勉強にならないだろっ!!w
「こ、國府田先生。もう行きましょう」
「‥‥じゃあ、下の名前で呼んでくれたら考えてもいいですよ」
「‥だからどうして今日はそんなキャラなんですか!」
一言のでいうならば、何キャラ?←
「オフだからです」
(ご飯一緒に食べるときはいつだってオフじゃない‥)
「いえ、つまり。今日はデートだからです」
ノエルさんは完全無視っ!?
「ホント、二人付き合ってないんですか?」
「どうでしょうね、○○さん?」
「付き合って‥ないですけど?」
うん。(´・ω・`)
「それで、名前は呼んでくれないの?」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
「私の味方じゃないの!?風子っ!」
「ばっかねぇ~私は面白い方の味方よ?」
「頼もしいです、風子さん」
「そうでしょう、そうでしょう。ほほほほ」
風子ちゃん‥w
(‥‥ああ、もう!)
「‥‥ちはや、‥先生」
そう呟くと、千早さんは頷いた。
「風子さん、ありがとうございます」
「彼女を落とすツボなら心得てるから、いつでも連絡くださいね」
「ありがとう。頼りにしてます」
二人はと特上の笑顔で固い握手を交わした。
タッグ組まれたww
主人公は千早さんに引きずられるようにして家を出た。
「ああ、楽しかった‥」
はいそこ!しみじみと言わないー!w
さっきまで落ち込んでいたけど、もうすっかり千早さんのペース。
(もしかして‥昨日、私が落ち込んでいたから?)
様子が変だったからじゃない?
高速に入った途端、急にスピードを上げる。
どうやら元々車の運転が好きらしい。
初美さんの事故があったから、車が周りにいるときは安全運転ってことか。
そのことを考えてちょっと黙り込むと、もう少しゆっくり走ろうか?って。
相変わらず優しいなあw
「大丈夫です」
主人公は自然と微笑んで見せた。
千早さんはどこか安堵したように笑う。
様子が変だったから朝もあんなに早く来たってわけですね、わかりましたw
ノエルさんのところに着き、ちょうど練習が終わったみたいでこちらに近づいてきた。
主人公がなぜ一緒にいるのか少し変に思ってたみたいだけど、なんとか大丈夫っぽい。
ノエルさんの診察をして、今夜は別荘で千早さんの手料理を食べることに。
三人でご飯を食べたら、さっさと千早さんは自室に戻るって。
「○○さん、一緒に眠る?」
「おやすみなさい」
「つれないなぁ」
そう簡単につれたら面白くないくせにw
「‥あ、ノエル。一応言っておくけど、彼女に手を出さないようにね」
「大丈夫。絶対無いから」
そこまで否定しなくてもww
思わず目を合わせて苦笑いをした。
ノエルさんと二人きりになり、話は千早さんの話に。
「珍しいなと思って。あんなふうに千早さんが女の人とドライブしてるなんて」
(え、ウソ‥)
「だって先生、モテるでしょ?」
「うん。でも、こんなふうに連れてくるって珍しい」
(そうなの‥?)
「きっと気に入られてる‥」
(信じても、いいのかな‥)
「誰にどんなこと言われても‥‥私は、千早先生のことを信じたいなって、思う」
主人公の言葉にノエルさんは静かに頷いた。
「‥‥何があったのかは知らないけど‥千早さん、世間が思ってるようなタイプの人じゃないから‥。まじめだし、優しい」
「うん。本当に、そうだね‥」
てか主人公、タメ口いいんか?w
主人公たちはワインを飲みながら千早さんの話で盛り上がった。
信じてみよう。誰に何を言われても。
そう、強く思った。
次回予告。
千早さんにマカロンに似てるって言われた。
そして遼一さんに千早先生に飽きたら俺のところに来てくれてかまわないからって‥‥それはあなたルートのときにお願いします。←
