選択肢
思ってる
正直に認める
『君もヴァンパイアになればいいのに』
昨日の藍田の言葉を思い出して、ついついぼんやりとしてしまう。
慶人さん達にどうしたの?と聞かせるけど、譲のおかげ(?)でなんとかごまかした。
「みなさん、オハヨーございまーっす!!」
修平キタ-w
朝からテンション高いって言われてるけど、気にしない風の修平。
「つーか、お前らいつも顔色悪すぎ!もっとこう、ハツラツとしないと」
それは言っちゃだめー(笑)
三人の正体を知らない修平に、みんなはやれやれという感じで顔を見合す。
「ていうかお前ら仲良すぎねー?」
「なんで?」
「この頃、朝も帰りも4人で一緒のとこよく見るし・・」
「それは家が近くだし、なんとなくなったっていうか・・」
「それはそうなんだけど・・」
「なんだよ修平、妬いてんのか?」
「そ、そんなんじゃねーけど、俺、ちょっと仲間はずれ?みたいな・・」
「要するに修平くんは○○さんの傍にいたい。そういうことですか?」
「だ、だからそんなんじゃねーって!」
最近、修平がわんこじゃなくて人なつっこいハム太郎に見えてきてしょうがないんだわw
幼稚園からずっと一緒なんだから、これ以上傍にいたいなんて思わないってという主人公。
「残念だったな、お前相手にされてめーよ」
・・・・・・あの、追い打ちかけてない?
笑いながらみんなと歩いてると、どこからか視線が。
振り向くと祐樹発見。
「・・・またキミか」
「朝から監視ってことか」
「監視って?つーかなんでみんなそんな怖ぇー顔してんの?」
空気読んでない修平に私と同じ匂いを感じるぜ・・!←
しかも微妙な空気を取り持つように、藍田も一緒に行こうぜと誘う。
うわー・・三人と修平の間のこの温度の差は一体・・(笑)
祐樹は物好きだね。価値もないとか言いながら邪魔だから道を開けてって通り過ぎようとするんだけど・・・・・譲は頑なに一歩も譲らない。
一触即発というところで慶人さんが譲をなだめて、しぶしぶといった感じに譲が退いた。
「悪いね、望月くん」
わざと挑発するように譲の眼を見ながら歩いていく。
「藍田!お前、そんなんじゃ友達できねーぞ」
祐樹は修平の底声に足を止めて振り返った。
「友達?そんなものいらないね。じゃ」
「可愛くねー!」
大げさに叫ぶ修平に対して、三人は黙ったまま祐樹の背中を見つめていた。
学校について教室に入ると、祐樹と目が合う。
授業が始まってないのに、もう勉強してる。
「また僕の邪魔をする気?」
「登下校も一人、教室でも一人、マジ寂しくねーの?」
「友達なんかいらないって言ったろ?」
「このクラスだけで何十人、学校全体で何百人て人間がいるんだぜ?」
「残念なことに、僕はその人間てやつがいなんだよね」
「はあ!?何言っちゃってんの?ほんと寂しいやつ~」
なんだかこの調子を聞いてたら安心してくるのは、私だけじゃないはずだ。
修平はあきれ顔で自分の席に戻って行った。
主人公もそうしようとしたら、じっと祐樹が見てくる。
祐樹の目はいつもみたいに冷たい・・でもその目に寂しさが見えるのは気のせい?
「僕のことをわかってくれるのはキミだけ・・」
え!?
始業前の教室の騒音にまぎれるように祐樹はつぶやいた。
これはデレ?デレの部分ですか?
「愚かで鈍感な人間の中で、キミだけが僕のことを・・」
その目がギラリと光った。
主人公は慌てて自分の席に向かう。
動揺と混乱で何も言えないまま・・
場面変わって洋館の中。
宇佐美さんが出迎えてくれた。
頑なに自分のことを敵視する祐樹のことで話がしたいなと思ったらしい。
リビングに入るとみんながいて、私のせいで藍田くんとみんなの関係がギスギスしてるんじゃないかと思って・・というと
「僕たちとあの二人は、もともと理解しあうことは難しい関係です」
「そう。○○ちゃんのせいなんかじゃないよ」
みんなはあえて明るく言ってくれるけど、雰囲気は重たい。
「・・いっそのこと、私がヴァンパイアになっちゃえばいいのかも!」
雰囲気をどうにかしたくて言ってみた。
でも余計に深刻な感じに。
「絶対にそんなことを考えてはいけないよ」って宇佐美ちゃんに厳しく諭されるし・・・・てか、宇佐美さんが怒った顔・・ものすごく凄みというか恐いんですが・・
「もしそんなことを言って脅したり、危害を加えてくるようなことがあれば、私たちはあの二人を許せない・・」
宇佐美さんの瞳が鋭く光った。
みんなも同じ気持ちみたい。
どうして藍田くんはあんなに人間を嫌うんですか?と聞いたら、それは私たちにも分からないって。
藍田くんのことが気になるって言うとあんなやつのことはほっとけ!って譲。
そう思いながらも、どうしても気になってしまう主人公だった。