選択肢

怯えてなんかない
ゴッコなんかじゃない















今日は日直。
上のほうに書かれてる黒板の文字を消そうとするんだけど、なかなか届かない。
ぴょんぴょんしてたら、心底迷惑そうに

「そんなことしたら粉が飛ぶんだけど」

って祐樹に睨まれた。
うわー・・敵意ガンガンやな;;
つい宇佐美さんたちが言っていたことを思い出して、じっと見つめてたら怯えてるの?と言われ、選択肢。
怯えてないと言ったら冷たく笑いなが近づいてきて・・
びくびくしてると、黒板の上の方を消してくれるみたい。
でもお願いしますって頼め的なことを言われて、威圧されながら言おうとしたら

「貸せよ」

譲が不機嫌そうに登場。
主人公の手から黒板消しを奪い、「二人で何やってんだよ・・」って。

「ふん、掟破りがナイト気取りか・・」

と呟く祐樹。
その言葉には怒りと憎しみのような感情が含まれていた。


帰り道、いつもの三人と一一緒に帰る。
主人公はこの時間が一番楽しいみたい。
和やか話してたら祐樹が路地からすっと出てきて、一変。
三人は反射的にかばうように主人公を取り囲んだ。

「僕たちに何かようかな?」

「あなた達三人に用はありません。僕が監視しているのは○○さんだけですから」

「監視・・?」

「ああ。君が密告者にならないようにね・・」

前々から思ってたんだけど、なんで祐樹はこんなに堅物なのに、亜蘭先輩と一緒にいるんだろうか・・?
性格真逆だと思うんだけど。
譲がふざけんなよ!と祐樹に殴りかかる。
でもそれを祐樹はすっと避けた。
また挑発するようなことを言うから譲が殴りかかろうとするけど瑠唯が止めた。

「さすが皇くん。冷静で賢くて、品がある」

「譲も品はありますよ。少なくとも藍田くんよりは・・」

「・・・へえ、望月くんが?」

道端で抗争なんてやめてくれ、な?←

「譲くんは女の子を監視するなんて品のないことはしない・・そうだよね?瑠唯くん」

瑠唯が頷いた。

「なるほどね・・」

「監視だか何だか知らねーけど、こいつに近づくんじゃねーよ」

「まるで勇敢な三銃士に守られるお姫様って感じだな」

「・・・私はただ、みんなと仲良くしたいと思ってるだけだよ・・」

「仲良しごっこはそんなに楽しい?」

ごっこなんかじゃない。本当の友達だと思ってると言うと、馬鹿にしたようにありえないと言われた。
祐樹は最後に鋭い視線を主人公にぶつけて帰って行った。
やはりあの二人には気を付けてくださいって言われて、返事をしたものの何か腑に落ちない。

(なんで藍田くんはあんなに私を敵視するんだろう・・)

祐樹の冷たい目を思い出して、思わずゾクッとしてたら、「大丈夫。俺たちがついてる」と譲が。

「藍田くんも本当は僕らみたいに○○さんと仲良くしたいのかもしれないですね・・」

瑠唯がぽつりと言った。
でも慶人さんと譲からはあいつの人間嫌いは有名だからありえねーと。
藍田くんの仲良くできないのかな・・と思う主人公だった。


選択肢

なし


















翌朝。

「わー急がなくっちゃ!」

「だから早く起きなさいって言ったでしょ!」

「わかってるってば」

「ちょっと○○、寝ぐせがついてるじゃないの」

「えーっもう間に合わないもん」

「まったくこれでも女の子かしら」

「いいの、誰も見てないんだから。行ってきます!」

主人公は玄関を飛び出して洋館へと急いだ・・・・・って、何だこのほのぼのオーラ前回の朝の風景は!!
亜蘭先輩はー!?
洋館に行くと宇佐美さんがいて、いつものような会話をする。
三人は先に言っちゃったみたい。
みんなを追いかけようと急ぐけど、時間も時間らしく学校まで走っていくことに。

「よかった、セーフだ」

息も絶え絶えに席に着こうとしたら祐樹は「すでにアウトなんだけど」って・・。

「ちゃんとチャイム前に来なよ」

チャイム後かよ!
チャイム鳴った後でセーフとは言わんぞ主人公。
遅刻カードはどうしたカードは。←
というか寝ぐせ立ったまま来たのかw
押してもぴょんって出てくるって‥‥天パか。
必死に直そうしてると譲があきれた顔でやってきた。

「○○さ、もう早く起きた方がいいんじゃねぇの?」

お 前 に 言 わ れ た く な い !

「おあいにくさま。俺チャイム後に来たことねーもん」

「む、むかつく~!」

そこに先生が来たので言い合いをやめて、授業に集中することにした。


ランチを済ませた後、修平と一緒に中庭へ。

「今度さ、バスケの練習試合があるんだけど、見に来いよ?」

修平‥‥‥残念ながらこれは亜蘭ルートなんや‥
てかなんでこんなほのぼのとしてんの?

「俺、すげーかっこいいぜ?」

自分で言ったら負けやー!( ̄▽+ ̄*)←
じゃれあっていると、ふと修平が遠くの方を見た。

「亜蘭先輩だ」

なぬ!?

「見てみろよ。今日も女の子に囲まれてる」

主人公はゆっくり振り向いた。

「なんであんなに人気あるんだろ」

イケメンで乙女のツボを押さえてるからですw←

「お前、ちょっと前まで仲良くなかった?」

「そんなわけないじゃん」

ちょっ主人公!?
修平とのじゃれ合いは続く。

「っつーかさー亜蘭先輩がお前のこと見てるぞ?」

修平はきょとんとして私と亜蘭先輩を交互に見た。

「まさかー見てるはずないでしょー!」

「そうか?見てるようにしか見えないけどなー‥」

あの、ここで真っ黒になってバットエンドとかマジしゃれにならないからやめてね。
主人公たちは亜蘭先輩たちを振り返ることなく教室に戻った。


一日の授業が終わり、モコに一緒に帰ろうと誘われるけど絵を描きたいから断った。
美術室でひとり絵を描く。

(今日は穏やかに絵を描くことができる。いい色が出せなくてイライラすることもない。むしろ出したかった色がすんなりと作れてしまう)

しばらく絵を描いてると、ドアが開く音がした。
ドアの方に目を向けると・・・・・

「こんにちは‥」

亜蘭先輩がいた。

「こんにちわ」

「入ってもいいかな?」

「はい」

「邪魔じゃない?」

「いいえ。どうぞ?」

「ありがとう」

亜蘭先輩はゆっくり主人公に近づくと、主人公の横の席に座った。

「なに描いてるの?」

「なにっていうものでもないんですけど‥‥心に浮かんだものを思うままに描いてます」

「そう。今、どんなことが浮かんでるの?」

「うーん、幸せな気持ち」

「幸せ‥‥なんだ」

立ち絵笑顔だけど、これ絶対引き攣ってるよー;;
主人公がにっこりすると亜蘭先輩もにっこりするけど、目の奥は泣いてるようだった。

「はい、とっても」

「どんなふうに幸せなの?」

「これからいいことがたくさんありそうだなってゆーか、あれっあまりに漠然としてますか?」

「そんなことないよ。これまではいいことなかったの‥?」

「ううん、たくさんありましたけど‥」

「たとえば?」

「うーん‥」

「覚えてないの?」

誰か、今私の心を救済してください。orz

「たぶんたくさんありすぎて思い出せないんだと思います」

寂しげ‥寂しげなんだよ‥‥動悸が‥
中庭に居たときの亜蘭先輩が楽しそうだったっていうと、ますます亜蘭先輩の雰囲気が‥
再びふでを動かす。
その間も話は続いて・・・先輩は絵を描いたことがありますか?と聞いたら

「あるよ。一度だけ、ここで」

と寂しそうな顔を‥
果物の絵を描いたと聞いて、それじゃあもう一度描きますか?って主人公が持ってくる。
主人公が果物を適当に並べて、亜蘭先輩の方を見ると‥‥亜蘭先輩は呆然と果物を見つめていた。

「なんで‥?この果物の並べ方‥前に描いた時と同じ構図なんだ」

本当に不思議だと先輩はぼやく。

「それは‥」

(やっと、本当のことが言える‥)

お?

「ここで絵を描いたときのこと、覚えてるからだよ。亜蘭?」

亜蘭先輩の表情がますます混乱し始めた」

「”亜蘭”?」

「亜蘭でしょ?」

「う、うん‥」

「もしかして、私のこと忘れちゃったの?亜蘭」

「えっ‥」

「実はね、宇佐美さんがこっそり教えてくれたの。記憶は消さないでおいたって」

だぁああぁ!!そういうオチかいっ!

「そのかわり、二人の関係は絶対に誰にも内緒だって釘を刺されたけど」

「‥‥‥てことは、俺のこと覚えてるの?」

「うん。覚えてるよ、亜蘭」

「俺のこと、好きでいてくれるの?」

「もちろん。好きだよ、亜蘭。これからもずっと」

亜蘭はゆっくりと立ち上がり、そのままふわりと主人公を抱きしめた。

「よかった‥」

本当だよ‥ww
てか主人公のいけず!こっちも心臓が悪いからびっくりさせようとか考えないで早く言えー!!(笑)
二人で抱きしめ合いながらくすくすを笑う。
他人行儀だったからショックだったって言われてるぞー

「お詫びにキスさせて?」

それってお詫びになるのかな‥いや、なるね、うんw←
亜蘭は主人公の返事を聞かずにキスしてきた。
大事なものを扱うかのようにふんわりとしたキス。

「そっか‥覚えてるんだ、全部」

「うん」

「東京タワーに行ったことも」

「うん」

「エレベーターでキスしたことも」

「うん」

「この美術室でじゃれ合ったことも」

「うん」

「絵具ひっくり返してうちに来たことも」

「うん」

「俺が玄関で止めたことも」

「うん、嬉しかったよ?」

「○○‥」

キスをやめ、亜蘭の胸元に頭を押し付けられた。
しばらく亜蘭の心臓の音を聞き、またキスをした。




ハッピーエンドw
よかった‥本当によかったー!!!(*´Д`)=з
選択肢

電話をかける
亮太くんに声をかける


















家に帰った主人公はふらつく足どりで部屋に入った。
ドアを閉めるとへなへなとその場に座り込む。
どうやって帰って来たのか覚えてない‥ただ、分かっていたのは亮太くんにキスされたというこどだけ。
そう思うと、なぜか涙が溢れてきた。


翌日。
グラビアの撮影でヘアメイクルームに行くとモモちゃんがいた。
担当はモモちゃんらしく、さっそくメイクに入って貰おうとしたら肌の調子がよくないって‥
最近眠れてなくて‥というと、何かを察したモモちゃん。
亮太くんと話したことを説明すると、あんまり驚いてない様子。

「亮太くんが同じ場所にずっと留まる気がないのは、なんとなく気付いていたから」

モモちゃんも千里眼持ってるよねw

「私が亮太くんの言う権利なんてないと思うんです。‥でも、Waveのみんなといる時の亮太くんはすごくリラックスしてるように思えて‥‥だから辞めてほしくないんです」

「‥‥そうね」

メイクが終わり、片付けの最中、モモちゃんが言った。

「大丈夫よ。人ってね、誰でも時間とともに変わっていくものなの。時に人との絆はより心を動かすわ」

そう言いながら頭を撫でてくれる。

「〇〇ちゃんみたいに、Waveの亮太くんを求める人がいれば‥‥その声はちゃんと届くから」

「‥モモちゃん」

「亮太くんを信じて、〇〇ちゃんは笑っていなさいな」

その言葉に主人公は自然と笑顔になる。
主人公は亮太くんが答えを出すの待ってようと思うのだった。


数日後。
バラエティ番組の収録の日。
突然今日は亮太くん抜きで収録することを知らされた。
一磨さんは日比野さんに謝る。
スタッフも大体のことを知っているのか、どことなく気まずい雰囲気が流れていた。
収録が始まり、来てくれたお客さんに亮太抜きの知らせを伝えると大半の人が寂しそうな顔をする。

(こんなに亮太くんを求めてる人がいるんだ‥)

なんともいえない空気を紛らすように、普段何も言わない義人くんや翔くんが俺がいつも以上に盛り上げるからと言うと歓声が沸いた。
主人公も、不安を煽らせないように。

(でもここにいる人たちが亮太くんの脱退の話を聞いたら‥どう思うんだろう‥)

その不安は現実のものになってしまった。

次のバラエティ番組の収録日。
リビングに降りていくとまーくんが興奮気味でテレビを見て!って。
その内容は三池亮太Wave脱退か!?というニュース。
呆然としてると山田さんから電話が。
どこからか情報が漏れたらしく、事務所だけじゃなく関係各所にも報道陣が詰めかけてるみたい。
今日の番組の収録は中止になるくらいの大騒動らしく、いつ番組が再開されるかも分からないらしい。
主人公のとこにも報道陣が行くかもしれないから、送り迎えは今日から山田さんがする、と。
電話を切り、テレビを見つめるとそこにはライトに照らされた亮太くんの姿があった。


数日後、亮太くんの件は収まるところを知らず、世間を騒がせていた。
夜、思いきって亮太くんと連絡を取ろうと電話をするが出ない。
諦めようとしたその時、一磨さんから電話が。

「これから亮太と話をするんだけど‥‥〇〇ちゃんも来れる?」って。

もちろん行きます!o(≧∀≦)o
でもわざわざどうして私に?と聞く。

「亮太が‥〇〇ちゃんのこと気にしてたから」

主人公は携帯を持つ手が震えた。
私の顔はにやにやしてますw←
待ち合わせをして、亮太くんの家に。

「‥‥なんで‥」

亮太くん、やっと出てきてくれたねw
そして背景の部屋はどういう構図?

「なんで連れて来たんだよ」

亮太くんは一磨さんを睨んだ。

「お前が気にしてたようだったから‥」

「‥とりあえず、入れば?」

図星だったみたいで顔を赤くする亮太くん。
中に入るけど、お互いソファーに座ったまま何も言わない。
亮太くんに思いきって話しかけるが、視線を逸らされてしまう。
ふいに亮太くんが立ち上がり、一磨さんの無理矢理立ち上がらせた。

「一磨‥悪いけど、自分の部屋に行っててくんない?俺は〇〇ちゃんと話があるから」

なんでしょうw
主人公は心臓が高鳴るのを感じた‥
時間がないのに気付いたら文を書き過ぎてて、もう片方のゲーム感想に手が出せない日が続いとる;;
ご利用は計画的にー!!!(((( ;°Д°))))



選択肢

”亜蘭”と刻む
「好きだよ」


















翌日、学校に登校すると瑠唯たちが心配してくれた。
でも授業のプリントを譲が主人公に渡すの忘れてたって・・おいおい。
中庭に差し掛かるけど、亜蘭がいるかもしれないから見ない。
今日は無理にしてるんじゃなく、すんなりと通り過ぎることができたような気がした。
帰り道、モコと一緒に帰りながら、この前男の子を紹介してくれた話を聞かされる。
モコちゃんのお気に召したようですw
モコがいきなりしゃがみこみ、黄色の花をかわいいって指さす。

「なんか恋すると、こういう小さなことにも敏感になるんだよねー」

「そっか‥」

「かわいいとか、きれいとか、うれしいとかたくさん形容詞が増えるんだよね」

「‥‥」

思わず涙が溢れた。
幸せそうなモコが羨ましいんじゃなくて、目の前の花が亜蘭がくれた金賞の花に重なって見えたからだ。
‥‥ねぇ、前々から思ってたんだけどさ、もしかして文書く人変わった?
果てしなく涙をさそる文になったっていうか、うまくなったっていうか・・
モコちゃんが心配そうに主人公の肩を置いて顔を覗いてくる。
主人公は涙を拭って笑顔を見せるけど、モコちゃんはどこか納得のいかない顔をしていた。(立ち絵ないんだけどたぶんきっとそう!)←
部屋に戻ると、机の引き出しから金賞の花を取り出す。

(この花も誰が折ってくれたか分からなくなるんだな‥)

たとえ思い出せなくなっても、誰が折ってくれたのか分かるように、忘れてもいつか亜蘭とこの花の話ができるかも・・と思ってその印を花に書くことに・・。
でも、それだと亜蘭が悲しむ。それに亜蘭の記憶を全部消さないと、記憶を消す意味がなくなる。
そう思って書くのはやめにした。
花をそっと抱きしめ、亜蘭の折ってくれた花だからね。とそう自分に言い聞かせた。
そしてそれから宇佐美さんに会いに行くのだった。


洋館に行き、リビングに通してもらった。
慶人さん達には用事を言いつけてあるから今洋館にいるのは二人だけ。

「怖くない?」

「ううん。亜蘭を困らせる方がよっぽど怖い・・」

そういうと、宇佐美さんは寂しそうな顔に。

「だって人間の女の子が大好きなのに、人間界にいられなくなるなんて可哀想でしょ?」

わざと明るく振る舞う主人公に好感度が上がっていくぜ・・←
主人公がそう言うなら。とさっそくこれからの説明。

「○○ちゃんは目を閉じて座ってくれればいいから。それが終われば、亜蘭の記憶だけがすっぽり抜ける」

その時、玄関から足音が。
リビングの前に来るとドアを乱暴に開けた。

「亜蘭!?」

キターーーーー!!!!!!!!!!!!!!o(≧∀≦)o

「待ってくれ!宇佐美さん、待ってくれ。頼む、、待ってくれ」

待ってましたw
息を切らしながら亜蘭は宇佐美さんをまっすぐに見つめる。

「記憶を消すって本当ですか‥?」

「‥そうだ。これから○○ちゃんの中からキミの記憶を消す」

「だめだ。それだけはやめてくれ」

「できない。○○ちゃんが決めたことだ」
亜蘭は私を切なそうに見た。

「なんでそんなことを‥」

「これでいいんだよ、亜蘭?」

「いいわけなんかないよ‥」

「いいんだってば」

「二度と分からなくなるんだぞ。俺のこと‥」

「うん」

「俺はそんなの嫌だよ」

「でもまた会える」

「会えるって‥記憶はないじゃないか‥‥そんなの‥辛すぎるよ」

懇願するように亜蘭は宇佐美さんを見た。

「宇佐美さん、俺、人間界を去ります。○○には俺のこと忘れて欲しくないんです。」

「亜蘭」

「俺にとって○○は大事な人です。ずっと傍にいて欲しい人なんです」

「‥‥」

「信じてもらえないかもしれないけど、こんなに愛した人はいないんです」

涙交じりの亜蘭の声に、胸が押しつぶされそうになる。
本当は優しい言葉をかけてあげたい。手を差し伸べてあげたい。
でも、してあげられない。
こんなにも近くにいるのに。
そうすることが、亜蘭をさらに辛くさせるから。
でも宇佐美さんの答えはノー。

「キミが○○ちゃんをどれだけ愛してるか分かった。でもね‥どれだけ愛し合っても、人間とヴァンパイアでは幸せになれないんだ」

「僕は身を持って知ってる。それが無理だということがね。最初はいい。でも最後はお互い傷ついて別れることになる」

「○○にはそんな思いさせない‥」

「亜蘭。傷ついた記憶を一生○○ちゃんに残してもいいのか?」

「‥‥」

「キミだけが辛さを引き受けることもできるはずだ。○○ちゃんを愛してるならば」

きっと宇佐美さん、過去の自分と重ね合わせてるんだろうな‥
しばらく沈黙が続いた後、宇佐美さんが主人公の方を向いた。

「○○ちゃん、最後に亜蘭に言いたいことがあるなら‥」
選択肢。

「好きだよ、亜蘭」

だめだ・・・・ホマレくんといい、亜蘭といい、なんでこうも泣かせるのがうまいんだ‥
時間かけた分は無駄じゃないな、ほんとに。

「大好きだよ」

「そんなこと言うなよ‥‥余計につらくなるだろ」

主人公は最後に亜蘭の姿を焼き付けた。
たぶん一生で、こんなに誰かを好きになることはないと思いながら。
主人公の声と共にマントを着た使者のような人たちが入ってきた。

「○○‥」

亜蘭は主人公を見つめたまま、一歩一歩近づいてくる。

「頼む。俺の傍にいてよ‥‥俺を一人にしないで‥」

でもそれをマントの人たちに遮られた。

「どけよ。○○に触るなって」

亜蘭はマントの男の肩に掴みかかった。
どけよ!と叫びながら男たちをなぎ倒すようにして私に近づこうとした。
だか取り押さえられてしまう。

「離せ!何すんだよ!離せよ!」

手を縛りあげられ、後ろに引きずられていく。

「や、やめろっ!○○を返せ‥!○○!」

(さよなら、亜蘭)

亜蘭を見つめた後、瞼を閉じた。

「○○ー!!!」

意識がだんだん遠のいていく中、亜蘭の叫び声が遠くに聞こえていた‥。

選択肢

Waveのことはどうでもいいの?
亮太くんの身体を押し返す

















主人公は山田さんから予想外の言葉を聞いていた。

「三池亮太が、Waveを脱退してソロに転向するかもしれないそうだ。この情報はまだマスコミにも公開されてないんだが‥」

「そんな‥‥どうして‥」

「脱退の理由はまだはっきりとは分かっていない。さっき情報を聞いたばかりで‥」

動揺しながら、最近の亮太くんの様子振り返る。
はっと気付いて、バラエティ番組の撮影はどうなるんですか?って。

「亮太くんが仕事を途中で放り出すような人じゃないと思います。だから脱退の話もきっと間違いです」

と言おうとするが、山田さんに落ち着けと諌められた。

「話はまだ終わってない。三池亮太の脱退は、まだ不確定らしい」

実際に脱退するか、しないかどうかまだ決まってない段階なんだって。
・・・少しほっ(*´Д`)=з
山田さんはこの情報が何か入ったらすぐ連絡すると約束してくれた。
だから今は自分のやるべきことをしろ、と。
山田さんの優しい声にふいに泣きそうになる気持ちを、ぐっと抑えながらうなづいた。


仕事が終えて帰宅した主人公は、すぐに部屋に入った。
仕事中、ミスはなかったが、頭の中は亮太くんのことばかり。
だからなんだか疲れてしまって、ベットに倒れこんだ。
亮太くんの脱退の理由ってなんだろう・・と考えてたら、ひとりの可能性が脳裏によぎる。

(もしかして、私と噂されたことが原因で‥?でも最近はそういう話もなかったし‥)

自分の考えを打ち消そうとするが、一度考えてしまった不安はなかなか拭いきれない。
あるある‥重大であればあるほどそうなるよね。
するとそこにまーくんが来て、ご飯食べないの?って。
まーくんかわいいよw

「あ、ごめん‥ご飯まだだったね。すぐ作るから‥」

「ご飯はもうできてるよ。お母さんが帰ってきてるから。お姉ちゃんが帰ってきたときにはもういたけど‥‥気付かなかった?」

たぶん ( °д°) こんな感じだったんだろうね←
主人公の傍にやったきたまーくんが、心配そうな瞳でのぞきこんでくる。

「お姉ちゃん、大丈夫?」

くっ・・・かわえぇww←
どうにか笑顔を浮かべて大丈夫だと言うと、「何かあったかは聞かないけど、元気出してよ」ってw
ご飯を食べに部屋を出るとき、食べ終わったら亮太くんにメールしてみようと思う主人公だった。
けれど、主人公がメールを送っても返事が来ることはなかった。


翌日。
今日はバラエティ番組の収録日。
Waveの楽屋に挨拶しに行こうとしたら、中から声が。

「翔‥いい加減機嫌直せ。もうすぐ収録始まるんだから‥」

「んなの、無理に決まってんじゃん!」

控室には張り詰めた空気が漂っていた。

「亮太がソロになるなんて・・・俺らに何の相談もなくそんな話になってるのに平気でいられるわけがないだろ!」

興奮した様子の翔くんとは対照的に亮太くんは冷めた表情で口を開く。

「仕事に私情を持ち込むなよ。何年プロやってんの?」

「何年やってるとか、そんなの関係ない!」

「だから、こんなことくらいで動揺すんなっつってんの」

「こんなことってなんだよ!大事なことだろ、メンバーがひとり減るかもしれないんだから!」

ここは翔くんに意見が正しい・・かな。
脱退するってことは絶対Waveの活動にも支障は出てくるわけだし・・。

「‥‥亮太の好きなようにすればいいんじゃない?」

京介くんが間に入った。
翔くんはそれにも反発するけど、でも一生Waveでいなきゃいけないってわけでもない。の発言に言葉を濁した。
義人くんに話を振ると「亮太の人生なんだから、俺らが束縛する権利はない」って。
最後、一魔さんに目を向けるが、何も言わなかった。
翔くんはきつく拳を握りしめる。

「お前ら‥‥なんだよ‥俺ら、いろいろ喧嘩したし、ずっと順調ってわけでもなかったけど‥これまで一緒にやってきたじゃんか‥」

翔くんの言葉にも、亮太くんは横を向いたまま何も言わない。
それを見て、翔くんは震える息を吐きだした。

「‥‥こんな、一瞬でなくなっちゃうのかよ‥‥‥俺らの絆は‥」

泣きそうな声が、主人公の胸を締め付けた。
ややあって、亮太くんが楽屋を出てくる。
あちゃー見つかった。
亮太くんは静かにドアを閉め、主人公は立ち聞きしてたことを謝るけど「今日の収録もよろしくね」と笑顔。
何事もなかったかのように廊下の向こうに消えていく。
主人公はとりあえず収録頑張ろうと意気込むのだが、身に入らないのはみんなも同じだったようで本番中、どこかぎこちない空気が漂っていた。


帰り支度を整えた主人公は、ゆっくりと出入り口に向かう。
これからどうなるんだろう・・と思いながら歩いてたら前方に亮太くんが。

「このあと時間ある?」

「時間は‥‥ある、けど‥」

「そ。じゃあ屋上行かない?」

そう誘われて夜の屋上へ。
思い切って脱退の話を切り出すと、肯定の答え。
どうやらずっとソロになることは考えてたらしい。

「最近、俺単独の仕事が増えてたんだよね。だから、そろそろいい頃かと思って」

Waveのことはどうなるの?と聞いたらわずかに眉を寄せた。

「‥‥Waveにいたら、どんなに仕事をこなしたって『Waveの亮太』としてしか評価されないんだよ」

「そんなことないよ。亮太くんが頑張った分は、ちゃんと・・」

「知った風なこと言わないでくれない?グループでいるつらさや苦労が、○○ちゃんに分かるの?分からないでしょ、デビューした頃からずっとソロとしてやってる○○ちゃんには」

「それはそうだけど‥‥ソロになることって‥そんなに大事なこと?亮太くんがどれだけ仕事を大事にしてるのか‥‥それは亮太くんを見てれば分かるよ。私には、ソロになりたいっていう亮太くんを止める権利はないけど‥‥でも、Waveのみんなと一緒にいる亮太くんは、すごく生き生きして見える。それって‥Waveは亮太くんにとってすごく居心地のいい場所だってことじゃないの?」

そういうと、居心地がいいからダメだって。

「俺にとってWaveは踏み台なの。それから、○○ちゃんのことだって‥」

その言葉に、心臓がドクンとなる。

「俺がどうして○○ちゃんと仲良くしてたか分かる?収録中、○○ちゃんが失敗したら番組の評判が落ちる‥そうしたら俺らの評価も下がるでしょ。○○ちゃんの隣の席にしてもらったのも、俺からどんどん絡んでいったのも、俺と○○ちゃんのやりとりがうけてるって聞いたからだし」

「この世界で生きていくためには、なんだって利用する‥‥そんなの当たり前のことだよ」

亮太くんが仕事のために自分と仲良くしてたのは分かってたつもりなのに‥実際に言われると辛い。
それと同時に私は亮太くんのことが好きなんだと自覚した。
けど、自覚したところでどうしようもなくて‥主人公は思わず問いかけた。

「どうして教えてくれたの‥?亮太くん、仕事のために自分のイメージを大切にしてるんじゃないの?それなのに‥‥そんなこと、私に言っていいの?」

主人公の言葉に、亮太くんははっとした。
その瞳に、迷いにも似た光がよぎるのが分かった。
ふいに亮太くんが主人公の手を掴んで引き寄せる。
バランスの崩した主人公を亮太くんがきつく抱きしめた。
そしてそのまま、やわらかな唇が主人公の唇に押しつけられた。
押し返すと、いとも簡単に離れてくれる。

「これでわかったでしょ?俺が最低な人間だって」

亮太くんはなぜか泣きそうに顔を歪めて背を向けた。

「もう俺に構わないでくれ。‥‥‥それだけが言いたかった。」

主人公はただその去りゆく背中を見つめることしかできなくて‥‥そっと唇に自分の指を重ねた。