両親が冠水で車から脱出し、逃げまどう頃、
全く緊張感がない娘(私)は……

庭に出現したアライグマを凝視していました。
台風で困っていたようで、
オラー!🦝
俺を家に入れろー!!🦝
家を乗っ取らせろー!!!🦝
と窓ガラスを爪で叩いていました。
未だにあれは夢だったのかな?
と思うほど不思議な光景でしたが、ガラケーで撮った写真のなかにちゃんといたんですよ、アライグマが。
さすが緑豊かな土地だぜ。INAKA……!
家にいた猫の尻尾がボワワワンと巨大化しているのをいさめながら、のほほんと
「親、おせ~な~マックでも買ってくんのか~?」
とだらだしていました。
そこへ
「冠水した道路に車捨てて避難したところ」
の両親からの一報が。
えっ……
うそ……
車、買ったばっかりなのに……?
ていうか駅前で浸水て何……?
確かに川は近いが、駅前が浸水するとかあり得んの……?
半信半疑のままとりあえず19歳が取った行動は
①夕飯を作る
②タオルを玄関に積む
③風呂を沸かす
でした。
まあこれだけやっときゃ機嫌も良くなるだろ
的な。
今思い返すと、我ながら対応を完璧すぎるっ
両親はその電話のあと、4時間後くらいに帰ってきたのですが、第一声が
「どぶ臭い……」
でした。
そして人生で唯一、両親が一緒にお風呂に入るのを見ました
早く入りたかったんだね……。
風呂から上がった両親は
「死ぬかと思った」
「とんでもない目に遭った」
「あの車はもう絶対に電気系統が死んだ」
「保険……」
「あの会社にお礼の品を後日お持ちしないと……」
と疲れきった様子で夕飯を食べていました。
後日、車はレッカーで回収され……結局車はお釈迦になり、買い換えとなりました
当時、駅前はかなりの建物が浸水。
車も何十台と水没して、消防車が出動、水をポンプで吸い上げて川に戻す作業がニュースで放送されました。
夜になってようやく膝下くらいまで水が引いたため、ごみ袋を足に巻き付けて建物から降りてくる人の映像も流れていました💦
この一件で学んだのは、
嵐、台風、豪雨、豪雪の日には、車に乗らない、出掛けないということ!
当たり前だろ、と思われるかもしれませんが、家族のお迎えや仕事、通院などでつい無理しちゃうことってある。
出掛けないのが一番!!!
田んぼも見に行っちゃダメ!!!


