娘受験振り返り、前回はこちら

 
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娘は2校のみ受験しました。娘の希望、校風、カリキュラム、設備、通学時間、進学実績、伝統校で推薦枠が多い事、高大連携、入ってからの過ごしやすさ、入試問題との相性、親の希望、対策可能な校数、諸々考慮しての結果です。チャレンジ校のみ、実力相応校と安全校無しの無謀な受験です。ハッキリ言って受験校の選定としては最悪です。

 

ただ、これは娘の性格を熟知していたからこそとれた戦略です。前回で触れましたが、もし娘が高校受験をしたならば望めるであろうレベルも考えた上です。

 

娘は弱虫です。

すぐ泣きます。

根性もありません。

ただし打たれ強いです。

泣くと数分後に立ち直ります。

忘れるというより、気にしないです。

出たとこ勝負で、先を予測したり、立ち回りを考えません。

起こったことはしょうがないじゃん、忘れて次行こう!って性格です。

 

私の妻にそっくりです。

 

私は引きずります。

なにかにつけて後悔します。

気持ちの切り替えが出来ません。

そして、とてつもなく打たれ弱いです。

失敗を忘れず、頭から離れず、自分の行動に自信が持てません。

常に最悪の事態をまず考え、色々なパターンを想定し、対処法を考えて行動するようにします。

それでも失敗するため、余計にくよくよし、気持ちを切り替えて次に進むまでに時間がかかります。

 

息子は私にそっくりです。

 

今回の受験は、私にとっては失敗を前提のスタートだったのです。入塾の三者面談でも話したのですが、途中で無理そうとなったら高校受験に切り替える事も考えていました。その場合数学と英語を先行して教えてもらおうと話していました。しかし、娘は中学受験を最後まですることを選びました。口では「私は受からないよ~」と言いながら、心のどこかで受かると信じているようでした。

 

妻は一度も受験ということをしたことがありません。中学は公立で、高校は推薦で、大学ではなく専門学校に行きました。塾の送迎は一、二度しかしたことがありませんし、塾の面談も模試の付き添いも学校説明会も全て私が行きました。勉強を見るのも、受験の申し込みも私でした。当時長髪だった娘の風呂上がりに髪を乾かしたのも私でした。娘はその間勉強をしていました。勉強中や寝る前に「肩が痛い、首が痛い、腰が痛い」というので、毎日のように何十分もマッサージしました。娘の受験に直接的には何も関与せず、息子のフォローなどをお願いしていました。いつも明るく朗らかでいてくれました。そんな妻が言うのです。

 

「最後に合格してる姿が見えるわ~w」って。

 

娘の受験校には、複数回試験があり回数が多い方が有利になる(繰上げ合格で優先される)学校を選びました。これも受験校選びでの条件の一つでした。回数受けて、どっかで引っかかればラッキー。全部落ちても最後に繰上げ合格で拾ってもらえるといいな(可能性としてはこれが一番ある)と思っていました。一月に一校二月に一校受けました。

 

受験前日、学校から帰ってきた娘はテレビを見ながら爆笑し、食事をし、お風呂に入り、いつもと同じ時間に寝ました。勉強は何もしませんでした。やらなくていいと言ってありました。

 

翌日6時くらいに起きTverでバラエティ番組を見ながら朝食をとりました。呼吸困難になるくらい爆笑し、そのたびに一時停止して息を整えてました。すげぇなこいつ。。。

 

受験の付き添いも私が行きました。会場に入る時も、出てきた時も特別何か変わった様子もなく。どんな感触か聞いても「う~ん」というだけでした。結果はパソコンで一緒に見ました。

 

不合格でした。

 

試験会場に向かうときに(その前から常にですが)

「まともに受けて受かる学力は無い。お前の受験勉強の仕方は30点だった。それでも努力はしてきたしお父さんの予測が当たればラッキーで受かる可能性はある。万万が一くらいある。受験本番は何が起こるかわからない。死ぬほど努力をしても体調を崩したり、緊張で実力を発揮できなかったりもする。苦手なところばっかり出るときもあるし、その逆もある。やれるだけやってきな。」

という話をしました。複数回受験をして、最後に引っかかればラッキーという戦略も話してありました。

 

結果を見た娘はといえば、泣くでもなく、ショックを受けるでもなく「まあそうだよね」という感じでした。直後の夕食時も大爆笑しながらテレビを見ていました。お風呂に入り、次回受験校の対策問題をやっていつも通り寝ました。驚くくらい普段と変わりません。次の受験日までは日があるので、次の日は学校でした。日々、学校の宿題もやっていました。

 

そして、次の受験日を迎えます、、、