【秋分の日・彼岸花】
本日は、「秋分の日」(祝日)なのですが、土曜日なので、振替休日は無く、なんか損した気分に感じる方も多くおられることと思います。(残念、無念?)
この時期になると様々な場所で、「彼岸花」を見ることが出来ます。
赤く独特な雰囲気が目を引く「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は、「彼岸花」の別名でサンスクリット語の「天界に咲く花」という意味があります。
秋分の日の頃に鮮やかな赤色の花を1週間ほど咲かせ、やがて葉になり、冬そして春を経て枯れるというほかの植物とは異なる特徴をもっています。
もとは中国原産で、日本では墓地や田んぼの周り、あぜ道でよく見かける秋分の日を象徴する不思議な花です。
ちなみに、鬼滅の刃の鬼舞辻無惨が探し求めている青い彼岸花は、中国に実在する様です。
彼岸と此岸、あの世とこの世が最も近くなるとされる秋分の日に墓地の周りでよく見かけることから、曼珠沙華は「幽霊花」「死人花(しびとばな)」など奇妙な別名で呼ばれることも多い花です。
また、曼珠沙華が墓地や田んぼの周りに多く生育していることは、決して偶然ではなく、球根部分に毒(アルカロイド系の猛毒)の成分が多く含まれ、誤って口にすれば、呼吸困難や痙攣、麻痺などを引き起こします。
この毒を利用して、田畑を荒らすモグラやネズミから大切な先祖の墓や田んぼを守るために植えられた様で、その名残が、「秋分の日」の頃に彩りを添えることとなりました。
曼珠沙華が観賞できる名所は全国各地にありますが、特に圧倒的な面積を誇るのは、埼玉県日高市の「巾着田(きんちゃくだ)曼珠沙華公園」が有名です。
ほかにも、この時期に美しく咲き誇る曼珠沙華を見ることができる名所が全国各地にあるので、ぜひタイミングにお出かけなどしては、如何でしょうか?
「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われておりますが、「春分の日」や「秋分の日」を境に、暑さ寒さがだんだんとやわらぎ、次の季節の始まりを感じ、夏のじりじりと焼けつくような日差しが少しずつやわらぎ、一年のなかでも特に過ごしやすい秋の始まりを知らせる「秋分の日」ですが、今日では何となく過ごす祝日となりました。
このような事から、「秋分の日」は、私たちの先祖を敬い、「この世界に生かされていることに感謝するありがたい日」という事をで、お墓参りや仏壇に手を合わせましょう。
こんな時代だからこそ、「先祖に思いを馳せながら何気ない日常の幸せに感謝する」事を、家族で「おはぎ」でも食べながら、食育の一環として、未来ある子供たちに、たすきを繋げてゆくことも、大人の大切な仕事と言えるかもしれませんね。
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