Fallout4(フォールアウト4)パトロール編 第5話 人間の優しさのミルクを探す旅は続く | TES&fallout forever

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 しっかり休んだ後、明け方頃にゼネラル・アトミックス・ガレリアに向かった。そこではMr..ハンディーが受付をしていた。名前はグリーターというらしい。彼は僕を見るなり新しい「管理者」だと言った。いきなり何なの?

 話が見えないままグリーターは僕に中央のオフィスに行って報告を行ってもらうと言った。探索だけのつもりで来たのにこうなるとは...。仕方がない、やりますかね。 

 

ゼネラル・アトミックス・ガレリアの探索

 グリーターはゼネラル・アトミックス・ガレリアが今は一般大衆向けに営業していないが、質問なら受け付けると言った。

 僕は何故閉まっているのか尋ねると、係争中の訴訟があるので答えられないと言った。その場合はゼネラル・アトミックス社の法務部へ問い合わせしてほしいと言った。核戦争で係争も法務部も吹き飛んだと思うけどね...。

 次にここの責任者について尋ねると、ゼネラル・アトミックス社の特許済みのディレクター・マネジメント・システムである「DMS」がロボットを操作する権利を持っているのだという。それは人の介在を必要としない、ガレリアの自律的営業を可能にしているとグリーターは誇らしげに言った。う~ん、それって安全かな?今までの旅の経験上、それってかなり危ないのでは?と思わずにいられない。

 最後にゼネラル・アトミックス・ガレリアはどういう所か尋ねると、ここは未来のショッピングセンターであり、どの店もゼネラル・アトミックス社のロボットが担当しており、ロボット労働力の信頼性と多用途性を見られるとグリーターは言った。まぁいきなり暴れないなら大丈夫かも...。

 最後に管理者としてゼネラル・アトミックス・ガレリアの技術を見て周ってほしいとグリーターは言った。まぁ探索がてら見て周りますかね。もしかしたら面白いことになるかもしれないし!テーマパークに来たつもりで楽しもうかな。

 

 パーマー「まるでテーマパークに来たみたいだ!テンション上がるなぁ!」

 ストロング「???どうした人間?悪い物でも食ったのか?」

 

 最初はビネリズ・ベーカリーという名前のパン屋だ。クリスプという名前のMr.ハンディーが受付対応しており、ベーカリーチケットの番号で呼ばれた順に対応すると言った。僕は22番のチケットを持って待った。しかし、いつまで待っても22番にならない...。

 暇なので奥の部屋に行くと、トルテという名前のMr.ハンディーがキッチンを担当していた。僕と目が合うとキッチンから出ていくように言われた。それに癇癪を起されてしまったので出ていくしかなかった。しょうがない、買い物をするのは諦めよう。

 今度はファロンズという名前の雑貨店に行ってみた。そこはレグという名前のMr.ハンディーが担当しており、僕達を見て張り切って店舗を紹介し始めた。何年もかけて整然と並べたのだと。それと絶対に商品に攫わないように念を押された。う~ん、言うほど整然と並べているかなぁ?それに買うために触れないと商売にならないと思うんだけど?ここも諦めて出るしかなさそうだ。

 

 今度はマドンズという名前のスポーツジムに行ってみた。そこではマックとダニー、ザ・チャンプという名前のMr.ハンディーが管理していた。

 ダニーはゼネラル・アトミックス・ガレリアは閉まっているので、ここは営業していないと言った。しかし、マックは僕にリングに上がるように催促し、ザ・チャンプとボクシングをする事になった。だがいきなり電動ノコギリを使ってくるのはダメじゃない?僕が改造人間じゃなかったら死んでたよ!

 

 パーマー「いきなり電動ノコギリはダメじゃないの!?僕が改造人間じゃなかったら死んでたよ!」

 ザ・チャンプ「ハハハ!ドンドンいきますよぉ!」

 ストロング「やれ!人間!もっとパンチだ!」

 

 僕は武器を構えていなかったので拳で応戦した。ザ・チャンプの電動のこぎりを回避しつつ、拳を叩き込んだ。改造人間の手術を受けているから握力も上がっているのだ!

 そして、脆くなった装甲に力いっぱいに拳を撃ち込んでザ・チャンプを殺した。するとマックが僕を新しいチャンピオンの誕生だと称えてくれた。何だか複雑な気分だ...。ストロングも何か微妙な顔をしていた。

 その次はゼネラル・アトミックス・アウトレットという名前のお店に行ってみた。そこはスプロケットという名前のMr.ハンディーが担当しており、ゼネラル・アトミックス社のロボットの優秀性をアピールし始めた。

 頼り甲斐のある家事ロボットで単調でつまらない家事から解放し、育児やお使い、またはエンターテイメントまで幅広く使用出来て少しのメンテナンスで一生使えると誇らしく言った。その脇でどんどんMr.ハンディーが壊れて死んでいくんですけど...。

 今度はMr.ガッツィーの紹介になった。だが起動したら僕の事を共産主義者と誤認して攻撃してきた。アクセラレーターで返り討ちにしたけれど休み所じゃないなぁ...。

 その後、スプロケットに展示品のMr.ハンディーは購入可能かと尋ねると、あくまで展示品なので不可能だと言った。次に新規で購入することは出来るかと尋ねたら、只今在庫切れでそれも出来ないと言われた。まぁ仕方ないよね、一応聞いてみただけだから。僕は彼を元気づけてその場を後にした。

 今度はバック・アレイ・ボーリングという場所に行った。名前通りボーリング場だ。そこでテンピンという名前のMr.ハンディーが受付を担当していた。

 テンピンは1ゲーム5,000ドルでプレイ出来ると言った。いくらなんでも高過ぎない?キャップで払えないか尋ねると、そんな物で支払いは出来ないと突っぱねられた。戦前の価値観ならそうなるよねぇ...。

 僕はここを見て周るために剣額ならどうかと提案した。テンピンは渋々ではあるが納得して許可してくれた。

 バック・アレイ・ボーリングを見て周ると錆びているが一見普通のボーリング場に見える。その際スプリットやストライクという名前のMr.ハンディーが商売やバーテンダーを担当していた。挨拶しても応答がなかったので故障しているのかもしれない。調理場を覗いてみるとレーンという名前のMr.ハンディーが担当しており、そこも挨拶しても応答がなかった。

 今度は裏側に行ってみると、キングピンという名前のMr.ハンディーがレーンを担当していた。レーンは現在止まっているので営業していないと言われた。

 その後、僕達は管理者のオフィスを発見し、同時にターミナルを発見した。ハッキングしてみると現場の命令と通信記録の項目があった。

 最初に現場の命令の項目を見てみると、ゼネラル・アトミックス・ガレリアはジェネラル・アトミックス・インターナショナル(通称G.A.I)のロボットの品揃えと多様性を示すため、それとロボット購入の大事なコンセプトのモデルケースになるために発展してきたとなる。

 ゼネラル・アトミックス・ガレリアにはG.A.Iの責任者管理システムの指導の下で、独立して動けるように設計された高性能な特別ロボットが提供されてきたとある。

 連邦法により、人間の管理者が同席を義務付けられているが、行動や干渉はここでの運用的な目標を邪魔することになり、固く禁じられているとのこと。指示が出ない限りオフィスから出ないように厳命されていた。つまり名ばかり管理職というわけね...。 

 今度は通信の記録の項目を見る事にした。

 最初の77年7月8日の記録では、報告された懸念事項はカスタマーサービス部で十分理解したが、管理者の介入行為はロボットのプログラムには想定されていないものであり、問題の連続的なエラーの原因になっているかもしれないと書き込まれており、会社としては法的責任を追及する可能性もあると書き込まれてあった。何とも無情な...。

 もう一度明言すると、監督機能はゼネラル・アトミックス・ガレリアの責任者によって行われるべきとあり、これ以上のロボットや顧客との接触は避けるようにと命令されたようだ。管理者用意する意味あるのこれ?酷くない?

 気を取り直して次の曜日の記録を見よう。77年7月19日の記録だ。過去の出来事を踏まえて、不調なロボットを特定するために支配人を補佐し、ロボットのプログラムが効率よく修復されているかを監視する権限を与えるとあった。これ以上死者が出るようなら生存者(いる場合)に対し、即座に示談金を申し出る権限も与えるとあった。

 管理者の権限が増えるがそれと同時に問題も多くなってる気がする...。

 その次は77年7月26日の記録を見る事にした。それには本日付でゼネラル・アトミックス・ガレリアは当面の間閉鎖するという命令だ。支配人に連絡し、センター及びスタッフが今すぐに完全に閉鎖され、停止されるように監督するように書き込まれてあった。

 もし支配人に欠陥が生じていると思われる場合は、停止させて支配人オフィスにある支配人管理システムのオーバーライドターミナルを使い、ゼネラル・アトミックス・ガレリア全体の緊急手動シャットダウンを開始するようにとあった。パスワードはGAI-GAL-4だ。これは必要になるから覚えておこうと思う。

 最後の77年10月23日に記録には、Mr.キンケイドという名前の人物に当てた書き込みだったようだ。ゼネラル・アトミックス・ガレリアに到着したら支配人のオフィスに赴き、グランドリオープン登録18アルファと名乗り、IDを見せたら支配人にグランドリオープンのプロトコルを開始するように命じるようにと書き込まれてあった。

 これが実行されたらファームウェアがアップデートされ、連続的なエラーが解消してロボットが通常運転に戻るはずだと。支配人にも欠陥が生じているので厳重に注意しなければならず、前任者が死亡したのはそれが原因かもしれないとあった。それはあり得ると僕は思った。それじゃ、報告に行きますかね。

 

責任者に「報告」せよ!

 僕はストロングを地上に待機させ、作業用エレベーターを起動して責任者のオフィスに向かった。いきなり殺し合いになったらマズいからね。到着すると責任者の名称のMr.ガッツィーがいた。どうやら僕達の事を監視していたらしい。

 ゼネラル・アトミックス・ガレリアのような最新施設が相応の監視装置を付けるのは当然だと責任者は言った。まぁ当然だよね。ネオ・インスティチュートも改革後はそれなりに監視装置の見直しも行ったし、それはどこでもあり得る話だと思う。

 責任者は目的と所属はどこかと問い詰めてきた。やっぱりストロングを連れて来なくて良かった...。絶対殺し合いになっているからね。だが責任者は僕がグランドリオープン管理者18アルファに該当すると分かると罵倒を止めた。グランドリオープンの件になると正気を取り戻したようにも見える。上手く終われるか?

 報告が遅れたので遅刻だと小言を言われたが、マニュアル機動には権限がいるのでIDのチェックに入った。GAI-GAL-4の事だろう。先に調べて良かった。

 

 責任者「そんな格好の管理者は初めて見た。どこの科学チームだ?」

 パーマー「...企業秘密なので教えられません(流石にネオ・インスティチュートですって言っても混乱させるだけだからね...)」

 

 IDチェックが完了した責任者は次々にプログラムを進める。全部は載せないが破損タスク検出、タスクスケジューラを修復、ファームウェアのアップデートの実行、新しい管理者の使命等の数々の手順を滞りなく実行した。

 グランドリオープンの完了で僕は本日付でゼネラル・アトミックス・ガレリアの管理者となった。色々やる事が多いんだけどなぁ...。まぁ定期的に確認に行こう。管理者だもんね。

 その後、僕にグランドリオープンの管理者としてお客様感謝くじをやってもらうことになった。大賞として戦前のお金で15ドル貰った。まぁ使い道は無いけど何かに使えると思うしありがたく貰っとこう。

 

グランドリオープン

 グランドリオープンが成立した事でロボット達は正常に機能するようになった。僕達はそれらを確認して回る事にした。まだ見ていない所もあるのでそこも確認しなければならない。

 スローカムズ・ジョーに行ってみると、ビーンという名前のMr.ハンディーが担当していた。美味しいホットコーヒーを無料のセルフサービスで提供してくれた。ありがたい。

 世界でもえりすぐりのドーナツもあるにはあったが、どれも賞味期限でダメになったらしい。それは仕方がないと思う。僕はスイートロールや火炎放射器燃料を買ってスローカムズ・ジョーを後にした。

 次はビネリズ・ベーカリーだ。クリスプやトルテも正常に機能していた。これで永遠に順番待ちしなくてよくなるね。

 僕はパン以外に何かあるか尋ねると、ここはベーカリーだからそんな物は無いと呆れられた。そりゃそうだよね。

 商品を買うと言ったらクリスプ派呆れながらも対応してくれた。僕はスイートロールやファンシーラッドケーキを買ってビネリズ・ベーカリーを後にした。

 その次はファロンズに行ってみた。散乱されていた店舗内は綺麗に清掃されていた。レグの対応もきちんとしていて嬉しかった。

 僕はどんな商品があるか尋ねると、レグは申し訳なさそうに商品はあまり多くは無いと言った。到着が遅れたり、多くが錆び付いたためだと。それも仕方がない。核戦争後だもの。だが、少ないながらも家庭用品は扱っており、選りすぐ提供していると言った。少なくとも以前はというのを付け加えてだが。万全な状態での商売はこの時代では無理だと思う。僕は彼を責めなかった。

 僕はシェフハットや軍作業服、セーターベスト&スラックスを買ってファロンズを後にした。

 更に次はマドンズに行ってみた。マックとダニーは正常に機能していた。ザ・チャンプは調子が悪いとしか認識できていない様子で、その死体は野晒しのように放置されていた。かなり不憫だ...。

 マックは何かあればダニーが対応すると言った。僕は気を取り直して彼の所に行った。

 ダニーの所に行って何を扱っているか尋ねると、体に必要な物だと言った。健康食品やサプリメント、健康器具を扱っているようだ。だが再入荷があるまでサプリメントのみだと念押しされた。

 売っている物を確認したらRADアウェイ以外はメンタスやバファウト、ジェットだった。薬物は改造人間になってもやらないつもりだからRADアウェイだけ買った。違法薬物はやらないのだ!

 今度はゼネラル・アトミックス・アウトレットに行った。そこは綺麗に清掃されており、スプロケットも丁寧に応対してくれた。ロボットの販売はやっぱり出来なかったけれど...。僕はガスキャニスターや火炎放射器燃料を買ってゼネラル・アトミックス・アウトレットを後にした。

 その次はハンディ・イーツという名前の料理店に行った。そこではウェイトロンやクック・ハンディという名前のMr.ハンディーが対応していた。自由な席に座ってもいいと言ったがそこは骸骨ばかりだったので空いている席に座った。ストロングはその向かい側だ。

 僕とストロングはマカロニ&チーズと肉詰めを頼んだ。ウェイトロンがそれを持ってきたのでその場で支払い、食事を楽しんだ。こういうのもいいなと僕は思いつつ食べた後、ハンディ・イーツを後にするのだった。

 最後はバック・アレイ・ボーリングに行った。そこではレーンやストライク、キングピンやスプリットがあくせく働き、テンピンも同じように働いていた。数百年分の掃除で業務が滞っているそうだ。特に取引等は出来なかったが僕は気にしなかった。いつかきちんとボーリングが出来るようになることを祈りつつ、バック・アレイ・ボーリングを後にするのだった。

 

禍根

 僕達はゼネラル・アトミックス・ガレリアを後にして旅を再開する事にした。ストロングはハンディ・イーツでの食事だけでは満足しなかったようなので、またどこかで食事しようと思う。

 南下しつつ進むと、スローカムズ・ジョー本社に辿り着いた。CMで知ってはいたが来るのは初めてだ。僕達は何か食べ物は無いかと探していたが、アタックドッグとワイルド・モングレルが襲い掛かってきた。ワイルドの方は何気に初遭遇だったりする。難なく返り討ちにしたが食べ物は無かった。きっと取られた後なのだろう。

 休める所を探したら僕のPip‐Boyからクッキングステーションを呼び出してまたご飯にするしかない。そう思いつつ南西に進むと、スーパーミュータントとミュータントハウンドが攻めてきた。僕はストロングを心配したが、彼は同族相手でも容赦なく戦った。恐ろしくも頼もしいストロングに感謝しつつ、僕はアクセラレーターを使って返り討ちにしていった。

 その後、僕達はウエスト・エバレット私有地と呼ばれる場所に到着した。しかし、そこはスーパーミュータントたちに占領されていた。数が5体はいたと思う。ミュータントハウンドもいた。僕達は各個撃破を狙いつつ戦うと、レイダーも現れ混戦となった。

 そんな中、ハンマーという名前のスーパーミュータントが現れた。ウエスト・エバレット私有地を支配しているボスで、どうやらフィストと繋がりがあったらしい。スレッジハンマーを使ったりミサイルランチャーも使用してくるので厄介だ。トリニティ・ビルでの一件を知っているらしく、僕達を恨んでいるようだ。中々大変なことになったぞ!

 

 ハンマー「見つけたぞ!ストロングとインス野郎!フィストの仇、今こそ取らせてもらう!兄弟達よ、行けぇぇぇ!!!」

 ストロング「フィストは弱いから死んだ!そんな馬鹿な奴のために戦うハンマーはもっと馬鹿だ!ストロングでも分かることだ」

 ハンマー「ぐぅぅぅ!許さん!嬲り殺しだ!」

 パーマー「ああもう!煽るんじゃないよストロング!だけどこっちも死ぬつもりはないから抵抗させてもらう!」

 

 ハンマーが率いるスーパーミュータント達とその隙を狙って攻撃してくるレイダー達の攻撃が激しくなる中、B.O.Sの小隊が現れた。ボストン国際空港まで撤退を目指す小隊なのだろう。彼等はAER9を掃射しつつスーパーミュータントやレイダーを殺していった。ベルチバードのミニガン掃射も実に効果的だった。ハンマーも逃げようとしたがB.O.Sの力には敵わなかった。やはり火力が凄いなB.O.Sは...。

 そして、全滅を確認したら僕達を見かけて不満気な態度を示した。エルダー・マクソンの指示とはいえ、インスティチュートから手を引くという事実に不満を抱いているのだ。

 それは僕達が仕向けた偽の命令。本物のエルダー・マクソンはもういないので人造人間のエルダー・マクソンをそのポジションに据えてコモンウェルスから完全撤退させる作戦なのだ。欺瞞の極みなのは理解している。しかし、そうしなければお互いジェノサイド(大虐殺)に至るのは必須だった。ストロングは文句を言ったが僕が抑えた。彼には申し訳ないが、押し黙って彼等が通り過ぎるのを待つのだった。

 

 B.O.Sナイト1「何でインスティチュートに手を出すなとエルダー・マクソンは行ったんだろうか。クソッ!やはり許せん!」

 B.O.Sナイト2「出来る事なら今すぐにでも裏切り者とアボミネーションを殺してしまいたい...」

 B.O.Sナイト3「2人とも止めとけ!こんなろくでなし共に構う暇はないんだ。とっとと行くぞ!」

 ストロング「何だとこのバケツ頭共!」

 パーマー「止めるんだストロング!彼等を通すんだ...」

 

 B.O.Sからの怒りや憎しみは決して消える事はないだろう。それはインスティチュートが行った悪事の結果だ。それは禍根となって生涯に渡る危機となるだろう。それは他でもない、僕とインスティチュートの所為なのだから...。

 

人間の優しさのミルクを探す旅は続く

 僕達はウエスト・エバレット私有地を出る事にした。その際にスーパーミュータント・チェイスという装備を入手した。ストロングの装備を変える時に必要になるだろうと思ったからだ。

 次は南東に進み、道中にポセイドン・エネルギータービン#18-Fという名前の施設に辿り着いた。そこはラッドローチが潜んでいたので即撃ち殺した。やはりラッドローチは今でも好きになれない...。ストロングは調子を取り戻し、僕をからかった。しょうがないよ、子供の頃からダメなんだから...。

 その後、内部に侵入してラッドローチを全滅させた後、スチーマー・トランクがあったので開けてみたらショットガンシェルや38口径弾や45口径弾があったのでそれらを入手した。

 ポセイドン・エネルギータービン#18-Fを後にしようとしたら、マイアラークハンターが現れた。反応が遅れたが、僕はアクセラレーターで急所めがけて撃ってマイアラークハンターを殺した。念のため入り口付近を見に行くと、まだマイアラークハンターがいた。その時は共同溝プロテクトロンが現れて援護してくれた。僕達は彼と協力してマイアラークハンターを殺した。

 そして、ポセイドン・エネルギータービン#18-Fを後にして橋を渡ると、入植者の女性が座り込んでいるのを見かけた。彼女はインスティチュートとスーパーミュータントが来たので身構えたが敵ではないと僕は説得して落ち着かせた。

 

入植者の女性「喉が渇いているのに、インスティチュートやスーパーミュータントに出会うなんて...厄日なの?」

 ストロング「この人間、喉が渇いているらしいぞ?」

 パーマー安心して下さい。我々は敵じゃありません」

 

 どうやら彼女は喉がからからで苦しいようだ。水不足に違いない。彼女は水を少し分けてほしいと言った。お安い御用だ。僕は躊躇せずきれいな水をあげた。彼女はとても喜びながら水を飲んだ。ストロングはこれも人間の優しさのミルクを探すヒントになるかもと思って興味深く観察していた。

 

 入植者の女性「インスティチュートとスーパーミュータントが現れた時はもうダメだと思ったけど、助けてくれるなんて思いもしなかったわ!ありがとう!」

 ストロング「ううん。これが人間の優しさのミルクを見つけるヒントになるのか人間?」

 パーマー「それに通じる可能性はあると思うよ?僕はね」

 

 助け合うこと。分かち合うこと。人間の優しさのミルクが見つかるにはこれらの要素は必要不可欠だと僕は思う。

 その後、彼女は休んだら移動すると言った。僕達は彼女と別れを告げて旅に戻った。

 道なりに進むと、ケンブリッジの教会に到着した。そこにはフェラル・グールが住み着くようになっていた。大体4体くらいはいた。僕達は襲い掛かってくるフェラル・グールを返り討ちにした。その後、僕はケンブリッジの教会内部にあるあの時のランプを見た。

 かつてレールロードに加入してしばらく活動した後の事で、ストックトンさんとディーコン、ハイライザーと 協力してH2-22をタイコンデロガまで避難したのを思い出していた。その後、グッドネイバーのメモリー・デンでDr.アマリの協力の元でH2-22に記憶を消して人間の記憶を上書きする作業をしてもらったのだ。

 僕が人間だった頃の記憶だ。懐かしくも切ない思い出だ。ストロングは頭を傾げながらこれも人間の優しさのミルクに通じるのかと問うた。

 僕は苦笑しながらも、経験や思い出、記憶が人格やその人の心を形作り、そこから人間の優しさのミルクになるんじゃないかと。

 

 ストロング「思い出や経験が心を作る?人間、よく分からない事を言う。それで人間の優しさのミルクが作られるのか?」

 パーマー「答えになるかは分からない。でも人間の優しさのミルクはそうやって作られるんじゃないかなと僕は思うよ」

 

 それを無視したインスティチュートは人造人間によるすり替えをコモンウェルスで実施し続けた。思い出や記憶、心を踏み躙る行為なのは明白だ。それ故にインスティチュートは憎まれ続けている。ネオ・インスティチュートとして真に生まれ変わる日は遠い。

 でも僕達はやり遂げてみせねばならないのだ。僕の代で成し遂げられなくても、いつかそれが果たせるよう体制を変えていくように行動しなければならないだろう。