グッドネイバーに戻る前にニックは僕に話があると言ってきた。彼は今ここで生きていけているのは戦前の人間のニック・バレンタインのおかげでダイアモンドシティで生活出来ていると胸中を語った。彼の今の人となりが戦前の記憶を基にしていても、僕は「今の存在は君が全部自分で作り上げたものだよ」と言った。
彼はそれをありがたく受け取った。それでも人生全てがニックのおかげであることは変わらないとのこと。判断力、話す内容、名前でさえも...。彼は「自分のものと呼べる人生が欲しい」と言った。その手助けが出来るように僕も頑張ろうと思う。彼は僕を良い友人だと言ってくれた。その言葉を僕はとてもありがたいと思う。
エディー・ウィンターを追え!
その後、ニックはある仕事を手伝ってほしいと言った。その内容は組織犯罪の王、エディー・ウィンターを殺すことだ。ニュースをあまり見なかった僕でも名前は知っている。泣く子も黙る極悪人だ。その男性は、戦前の最終戦争で死ぬ事なく生き延びているらしい。
何でも個人用のシェルターに隠れて難を逃れたらしいのだ。だが、冷凍ポッドがあったのかは疑問だ。それを聞いてみると永遠の命を得ようと放射線施設に投資していたのだという。まさかとは思うが、グール化による延命だろうか?
ニックの回答はそのものズバリであった。エディーは最初のグールになって生き延びたのだ。場所は分かっても扉には厳重なプロテクトが掛かっており、10本のホロテープを集めねばならない。その内容から暗証番号を導き出して解除して初めてエディー・ウィンターと対決出来るのだ。
ニックは2つある関連ホロテープの1つがそれに該当するようで、他の物を探すためにはケンブリッジ警察署に行って証拠端末から確かめねばならない。早速行動開始だ。
ケンブリッジ警察署のB.O.Sを救助せよ!
ケンブリッジ警察署付近になると、無線を傍受した。何でもフェラル・グールの襲撃を受けているようだ。確認しに行くとB.O.Sらしき部隊が怪我人を出しながらも奮闘していた。僕とニックはそれに加勢した。
全てのフェラル・グールを殺した後は、証拠端末の使用をお願いしたらなぜ知っているのかとパワーアーマーの男性は疑問を投げかけた。どこから来たのかと言われたのでVault111からと伝えた。彼はvaultの存在を知っていたようだ。その後、パラディン・ダンスであると階級と名前を教えてくれた。後ろにいる女性はスクライブ・ヘイレン、怪我をした男性はナイト・リースという階級と名前らしい。ここからボストン国際空港に救援を求めるために信号を届けようとしたが、弱いまましか送れず困っているようだった。
そのための部品でアークジェット・システムと呼ばれる代物を手に入れる必要があるようだ。手伝いたいのは山々だがニックの件を先に解決する人ようがあるので、それから後に手伝うことにしようと思う。パラディン・ダンスには後から手伝うと約束して証拠端末の使用を許可してもらった。
そして、証拠端末からエディー・ウィンターのホロテープの場所を割り出した。行く先々で端末を確認し、ホロテープも回収する流れになる。
ホロテープを10本集めろ!
最初はBADTFL地方事務所に行くことにした。内部はレイダーが占拠していたがニックと連携して返り討ちにして留置場の机の上にあった「エディー・ウィンターのホロテープ0」を回収した。
次は第8警察管区だ。そこはラッドローチが潜んでいて大変だったが全ての駆除が何とか完了した。留置場の中にある椅子の上に置いてあった「エディー・ウィンターのホロテープ8」を回収した。
更に他のホロテープの場所を検索して、モールデン・センターに向かった。人造人間やスーパーミュータントが襲い掛かってきたが同士討ちを狙い、双方が消耗した隙を突いて全滅させた。2階の証拠端末の後ろに置いてあり、「エディー・ウィンターのホロテープ2」を回収した。
次にネイディック警察署をを目指す道中ではレイダーが襲い掛かってきた。数が多いので隠密行動で対処した。該当する物はロッカーの中にあり「エディー・ウィンターのホロテープ4」を回収した。
その後、証拠端末から新たにホロテープの場所を見つけた。湾岸警備隊の埠頭に行った。そこはスーパーミュータントに占領されており、邂逅一番で攻撃して来た。僕達は反撃して無事に「エディー・ウィンターのホロテープ9」を回収した。
更に進んでナハント保安官事務所に行くと、モールラットの群れが襲い掛かってきた。一気に現れたので面食らったが落ち着いて1匹ずつ倒していった。倒し終わった後で2階の10㎜ピストルが置いてある所の「エディー・ウィンターのホロテープ5」を回収した。
残り3つとなった。証拠端末を基に今度はイーストボストン警察に行った。そして机の中から「エディー・ウィンターのホロテープ6」を回収した。
更にまた進んでサウスボストン警察署に行った。中には犬の怪物が2匹襲い掛かってきた。ニック曰く、モールドッグという名前らしい。モールラットと同じく放射線で狂暴化した犬なのだろう。この2匹を返り討ちにして「エディー・ウィンターのホロテープ7」を回収した。残りはあと1つだ!
最後の1つを見つけるためにクインシー跡地に行った。そこはガンナーの拠点と化しており、軍団規模のガンナーが侵入者たる僕とニックを殺すために銃弾を雨あられのように浴びせて来た。これには参った。スティムパックを大量に消費したし、ニックもダウンする回数が多くなってしまった。僕は遮蔽物を利用して各個撃破を目指した。
だが、リーダー格と思われるパワーアーマー装備のガンナー2人は強敵だった。地上から攻撃して来たのはテッサという名前の女性、高速道路から狙撃して来たのはクリントという名前の男性だった。中々の手練れで殺すのに時間が掛かってしまった。
その後で気付いたがクリントは元々はミニッツメンに所属していたようだ。コンコードで息絶えたガービーと以前は仲間同士だったのだろうか?
近くのターミナルを覗くと、ミニッツメンを裏切ったがガービーの実力は信用していたらしい。正々堂々とした人物と評価していた。それがコンコードで最期を迎えたと思うと残念だ。他には当時のガービー達の上司のホリス大佐を尊敬していたが、クインシーでの戦いでクリントは生き残るために止む無く彼をガンナーに売り渡して寝返ったことも書かれていた。
その他にはレイダーの根城、光りし者が潜んでいる場所の事が書かれていたが、「アトムキャッツ」なる組織が存在しており、パワーアーマーを扱っているらしい。輝きの海攻略のために購入できるかもしれないので立ち寄るのもいいかもしれないと思った。
そして、ガンナー討伐後はクインシー警察署に行った。地下の留置所のロッカーに最後のホロテープである「エディー・ウィンターのホロテープ3」を回収した。これで10本揃った。
エディー・ウィンターのホロテープを全て集めたのでニックにそれらを手渡した。彼は暗証番号を調べるために古いプロセッサーを起動した。その結果「1,9,5,3,7,2,8,4,0,6」の順番だと分かった。そして、潜伏先はアンドリュー駅に潜伏している事も分かったので早急に行動しよう。
ニック・バレンタインの戦い!
アンドリュー駅はレイダーの巣窟になっていた。僕達はそれを返り討ちにしつつエディー・ウィンターのシェルターを目指した。そして、その扉まで来ていた。僕はニックが教えてくれた暗証番号である「1,9,5,3,7,2,8,4,0,6」を入力して開けることに成功した。これでエディー・ウィンターと決着をつける事になるだろう。
中にいたエディー・ウィンターは確かにグール化して200年以上の時を生き延びていた。初対面の僕達に対して、傲岸不遜な態度を崩そうとはしなかった。あのホロテープは警察を嘲笑うための余興でしかなかったらしい。手の込んだことをしてくれちゃって。エディーは「種明かしをしたから帰れ」と語気を強めた。
だが、ニックは引き下がらなかった。エディーはそれが面白くないらしく、ニックに食って掛かった。ニックは自分の名前はニック・バレンタインであると言った。エディーは人間のニックを知っており、なぜ人造人間の彼が人間のニックのために行動するのか分からなかったようだ。
そして、ニックは生前の彼のフィアンセのジェニファー・ランズという名前の女性の敵討ちをすると宣言した。
ジェニファーの事も知っていたようで、上辺では残念なことだと嘆いていたが人造人間のニックが人間のように敵討ちしようとするのが面白くないらしい。だがニックの決意は固い。これは全ての決着と正義のためだという事は僕にも分かった。
だから、僕は今回は部外者であるので手出しはしなかった。エディー・ウィンターは死ぬまいと改造銃で応戦したが、ニックのブラスターライフルの直撃を受け、両手が吹き飛び出血多量で絶命した。
敵討ちが済んだニックは付いてきて欲しい場所があると先に出た。僕も後を追うことにした。
これからのニック・バレンタインの歩み
外に出ると、ニックはジェニファーの亡くなった場所に来ていた。彼女の敵討ちを果たしたが、全てをやり切ったので途方に暮れているとのことだ。
人間としてのニックの決着が終えたという事になるが、今のニックの人生はこれからだ。僕はニックとこれからも友達でいたい。彼も僕の事は友達と思ってくれているようで嬉しい。これからもコモンウェルスで一緒に生きていきたいと願った。