スカイリム(skyrimSE) 闇の一党編 第1話 転落 | TES&fallout forever

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 たまたまウィンドヘルムの衛兵から噂話を聞いた。アレティノという少年が闇の一党を呼ぶ儀式を行っているというのだ。その子の家の前でも子供と大人がそのことで口論していた。これは本当のようだ。このままだと確実に闇の一党はやってきてしまう。

 どういう事情かは分からないが元帝国軍として止めなければならないだろう。いやまぁ現在は死霊術師でもあるけどね。気にはなるし。

 家に侵入するとアレティノ少年はせっせと闇の一党を呼ぶ儀式「黒き聖餐」を行っていた。僕はそれをやめるように言おうとしたが僕が闇の一党だと勘違いしたようだ。違うと言おうとしたが彼は依頼して殺したい相手がいると懇願して来た。

 その人物はリフテンのオナーホール孤児院の親切者のグレロッドという老婆らしい。名前の通りに親切ではなくその老婆は孤児達を虐待しているというのだ。アレティノはそれが苦痛で逃げ出してしまったという。一応行ってみて確かめてから決めようと思った。

 

ターゲット 親切者のグレロッド

 孤児院に入ると開口一番にグレロッドが孤児達に罵声を浴びせていた。精神的虐待を行っているということだろうか?孤児達は委縮して彼女が喜ぶ言葉を並べ立ててご機嫌取りをしているありさまだったのだ。

 これはひどい。話して何とかなる相手ではないだろうな。

 施設を調べると拷問部屋のようなところを発見した。これは間違いなく黒だろう。気は進まないがアレティノ君や個々の子供達の苦しみをなくすことが出来るのならと思い寝込みを襲って暗殺した。

 すると子供達がやってきてグレロッドの死を声高らかに喜んでいた。闇の一党最高!とも言っていた。それだけ虐げられた恨みがるから仕方がないだろうけど先行きが心配だ。

 孤児院を脱出してアレティノ君にグレロッド暗殺が成功したことを伝えた。彼はとても喜んでいた。僕が闇の一党だとまだ信じ込んでいるようだが言わないでおくことにした。そうすることで救われるのなら安いものだ。報酬として彼の一族の家宝をくれた。断ろうと思ったが受け取るまでが闇の一党として行動したと証明づける必要があるのでそのまま受け取った。

 ホワイトランの家に戻ると衛兵の噂話でグレロッドが死んだことが伝播していたようだ。子供達がかわいそうだと言っていたが当の本人達は闇の一党に感謝しているので世の中分からないものだと思う。

 今日は精神的に疲れたのですぐに横になった。しかし目覚めると知らない場所だった。フードを被った女性が連れてきたようだが、自分はアストリッドという名前で闇の一党の一員だと言ってきた。

 

ターゲット 3人の内誰か、または全員、または...

 僕がグレロッド暗殺の仕事を横取りしたと難癖をつけてきたのだ。グレロッドの死は自業自得で子供達を助けたので非難しているわけではないという。

 ここで返り討ちにすべきかと思案したが彼女は埋め合わせとして3人の人質からどれか選んで僕が殺すことで貸し借りを無しにすると提案したのだ!

 ご丁寧に指示書が置いてありその内容を見ると左の兵士は仕事を「熱心にやり過ぎる」と評判で、真ん中の女性は誰かを自殺に追い込み、その友人の生命保険を騙し取ったとらしい。右のカジートは山賊よりもたちが悪く、多くの要塞から懸賞金が掛けられているとのことだ。

 左の兵士フルサイムハは完全に縮み上がって命乞いしていた。熱心な仕事をしたことが多いせいで多くの人々から恨みを買っている傭兵と自身の口から暴露した。どこまで本当かは分からないが汚い手口もそれなりにやったのだろう。

 真ん中の女性アレアと言い、捕まったことに悪態をつき罵詈雑言を僕に浴びせてきた。家庭を持っており子供6人を育てることに忙しく余裕がないらしい。誰かに恨まれる覚えはあるとのことだが、指示書通りのことをしでかしたのだろうか?

 最後はカジートのヴァシャという名前の悪党だった。数々の悪事を並べ立てるが強がりの可能性もある。部下を大勢有しているとのことで報復が懸念される。慎重に考えねば。

 結局僕はヴァシャを選び殺した。フルサイムは傭兵で恨まれるのはよくあることなので誰かがやるだろうし、アレアは子供達がいるという話が嘘でなければその子達が路頭の迷うことになる。ヴァシャは本当か嘘かは分からないが一番分かりやすい悪人だったのでそっちにしたのだ。まあ動けない相手を一方的に殺した僕も悪人なんだけどね。

 アストリッドはヴァシャの死は当然と言ってきた。他の2人の時も似たようなことを言っていたのかもしれない。依頼者を聞こうとしたが止められた。罪悪感、潔白、善悪は無意味と諭してきた。確かに死霊術師や盗賊ギルドのギルドマスターでもあるから潔白からは無縁の存在だったのだ。

 彼女の命令に僕が従った。これが全てだと突き付けられたのだ。そうだ、僕はもうこの瞬間から悪人へ、暗殺者の道へと転落してしまったのだ。

 そして彼女は僕を闇の一党に迎え入れると言ってきた。

 南西のパイン・フォレストに闇の一党の聖域の入り口があるとのこと。そこで「沈黙せよ、我が同胞」と唱えれば扉が開かれるらしい。

 早速向かってみた。服装はウィンターホールド大学での普段着だが初めて会った時の格好がいいともいそのままにした。そこで彼女から教えてもらった言葉を使い、扉を開いた。この瞬間を境に僕は闇の道を歩くことになるのだった。