オブリビオン(Oblivion) 闇の一党編 シャドウスケイルの背教者 小説 | TES&fallout forever

TES&fallout forever

TESのOblivionやSkyrim、falloutのことを書きます

 背教者を始末せよ!

休暇を終えて聖堂に戻ってみるとテイナアヴァさんが話しかけて来た。個人的な問題だがお願いしたいのだそうだ。出世や報酬は期待できないがやってもらえないかと言われた。

 それぐらいお安い御用だ。兄弟のために一肌脱ごうではないか。

 内容はテイナアヴァさんとオチーヴァさんと同期で親友だったスカー=テイルというシャドウスケイルがボグウォーター野営地にいるそうだ。そのアルゴニアンを始末してほしいと言う。

 テイナアヴァ「本当にやってくれるのか?報酬は期待できないが...。」

 ドロフォノス「大丈夫ですよ。報酬がなくてもやりますよ、兄弟のためなら。」

 かつてはシャドウスケイルとして訓練を3人で行っていたが今になって思いもよらないことが起きたという。

 スカー=テイルは王室直属の暗殺者の義務を放棄してしまったそうだ。この反逆行為を罰せなかればならないと言う。しかし、闇の一党が兄弟を殺すことが禁じられているようにシャドウスケイルも同様なことで、自分で始末をつけられないという難題があるそうだ。

 そこで僕が代わりに殺してきてほしいと言うわけか。シャドウスケイルではないから掟に触れないというわけね。やりましょう。

 テイナアヴァ「おお、ありがたい!頼んだぞ。」

 ドロフォノス「任せてください。確実にやり遂げますよ。」

 念のためにオチーヴァさんにも確認しに行ったら彼女らしからぬ怒りに身を任せた言動をしていた。余程許せないらしい。

 オチーヴァ「奴を殺してくれるなら生涯かけて貴方に感謝します。遠慮はいりませんから!」

 ドロフォノス「わ、分かりました。」

 早速ボグウォーター野営地に赴いたら確かにアルゴニアンがそこにいた。彼がスカー=テイルなのだろう。僕が話しかけると一発で闇の一党であることを見抜かれた。シャドウスケイルだったことは伊達じゃないらしい。

 王室からの刺客が来たが返り討ちにした後だったよう深手を負って手当てをしないと手遅れと彼は言った。

 そこで彼は僕に提案して来た。見逃す代わりに宝を譲ると言うのだ。宝ぐらいでと思ったが闇の世界で生きていくのは相当過酷なもの、耐えられなくなる気持ちも分からなくはない。彼は恐らくそれで逃げたんじゃないだろうかとも考えたのだ。

 見逃すことを受け入れた僕は彼から、代わりの心臓として刺客から取り除くこと、報酬は真後ろの岩場にあると聞かされた。

 スカー=テイル「いいやつだな、アンタ。」

 ドロフォノス「まぁ、今回だけなら見逃しますよ。」

 早速遺体から心臓を取り除き、宝である500ゴールドを受け取り帰還した。

報酬 血染めのブーツ!

心臓をテイナアヴァさんに渡すととても喜んでくれた。本当は違うんだけど彼は気づいていない様子だった。そして報酬は期待出来ないと言っていたのに血染めのブーツをくれた。

 嘘をついて報酬をもらうなんて良くないと思ったが、言うとスカー=テイルが今度こそ死んでしまうので言うに言えなかった。

 テイナアヴァ「いいって!お願いを聞いて達成してくれたんだからこれぐらいさせてくれ。」

 ドロフォノス「...どうもありがとうございます。」

 対するオチーヴァさんに報告すると始末ことを同じように感謝してくれた。本当は違うのに心が痛む。

 オチーヴァ「あの虫けらを始末してくれて本当に感謝しているわ。」

 ドロフォノス「えと、どうも。」

 

 兄弟を騙すのは心が痛む。もう二度とこんなことはしないようにしよう。闇の世界で生きていくなら信頼関係は崩さないようにしなければと心に誓った。