魔術大学の事件も解決して止めていたアリーナの決闘を再開することを決めた。
このアリーナの戦いは単純明快で相手が死ぬまで戦い続けること。公式な殺し合いをショーとして観客達が楽しんだり、賭け事にしたりするということだ。
色々と言いたいことはあるが、所属する以上はベストを尽くすだけである。
グランドチャンピオンへの道!
試合はオーウェンから受け取ることとなる。辛辣なところがあるが実力を示していくと柔和になっていくところがあって憎めないいい人だ。
対戦相手は近接戦闘や遠距離戦闘、魔獣戦闘等に特化した相手や2人以上で攻めてくることもあった。武器やヘルメットは自前でいいけど防具はアリーナ専用の物しか使えないので気が抜けない。正に生死を分かる戦いの数々だったのだ。
実績を上げると称号も変わっていくのも魅力的だ。最初はピックドック(闘犬)だったものが、グラディエーター(剣闘士)というメジャーなものにまでなる。やる価値は十分にあった。
そして、グラディエーター昇格後に現在のグランドチャンピオンであるグレイ・プリンスことアグロナックから相談を持ち掛けられた。グラディエーターになった僕なら自分の出生の秘密を調べられるのではないかと言う。
スターであるグランドチャンピオンからのお願いなので受けないわけにはいくまい。頑張ってみますかね。