約30年前の日能研偏差値表 -大きな改革を経た学校- | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
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「約30年前の日能研偏差値表」

「約30年前の日能研偏差値表-女子編-」

 

今日も上記記事の続編。

 

今回はこの30年で大きな改革のあった学校についてまとめたい。

大きな流れは共学校化、大学附属校化、高校募集の停止である。

 

1 女子校が名称変更・共学校化

(約30年前)  (現在)

順心(36)→広尾学園(男子61・女子61)(+25)

戸板(36)→三田国際(男子54・女子54)(+18)

東横学園(32)→都市大等々力(男子52・女子52)(+20)

(偏差値はいずれも一次入試のもの)

 

いずれも女子校が名称変更し、共学化した学校である。かなりドラスティックな改革が施され、国際化、ICT、キャリアなどに重点をおいた教育を提供する方針で人気化している。もはや約30年前とは別の学校と言ってもいいかもしれない。偏差値もかなりの上昇を見せている。

 

なお、女子校の共学校化の流れは続いており、新渡戸文化、法政女子、小野学園など続々と共学校化している。これらの学校の今後の動向にも注目である。

 

2 男子校が共学校化

(約30年前)  (現在)

早実(66)→男子(66)(±0)

                 女子(67)

市川(60)→男子(63)(+3)

                  女子(64)

明大明治(59)→男子(60)(+1)

                        女子(63)

法政大学(59)→男子(56)(-3)

                        女子(56)

法政第二(60)→男子(56)(-4)

                           女子(58)

 

男子校の共学校化は、上記の通り大学の附属校に多い。従って名称の変更を伴わない場合が多い。また、「全く異なる学校になる」というよりは、学校としての根本は変わらないが、女子への門戸を開く、という感じである。

 

男子校の共学化の場合、このように学校の根本的な在り方が変更されるわけではないので、偏差値への影響はあまり大きくないようだ(もっとも、共学化の直前と直後の偏差値を比べないと意味はないだろうが)。

 

大学附属校の特徴を挙げるとすれば、多くの学校で女子の偏差値の方が総じて高い。これは女子の方が大学受験を回避させたいと思う家庭が多いからだろうか。また、女子大(及びその附属校)離れが進んでいる中、早稲田、明治、法政などの附属校が女子に人気化しているのかもしれない。

 

なお、男子校の共学化も増えており、芝浦工大附属などがある。

 

3 大学附属校・系属校化

(約30年前)                (現在)

横浜女子商業(32)→横浜山手女子→中大横浜(男子57・女子57)(+25)

成美学園(44)→横浜英和→青山学院横浜英和(男子53・女子53)(+9)

 

有名大学の附属校・系列校となった学校である。これも偏差値的には大きな上昇をもたらしている。大学入試改革もあり、大学附属校人気が高まっていると聞くので、その影響もあるだろう。

 

長くなりそうなので、高校募集の停止についてはまたいずれ。