昨日の「約30年前の日能研偏差値表」の続編。
今日は女子の偏差値。
昨日と同様に、まずは4教科入試・一次試験に限って記載する。原則偏差値50以上とした。
(約30年前・4教科型)
71 慶應中等部
70
69
69 渋幕(+13)、慶應中等部(-2)
47 国大横浜(-3)
46 学大小金井(-15)
45 カリタス(-11)、昭和女子(-9)、清泉(-9)、山脇(-8)
44 光塩(-16)
43 東京純心(-13)
42
41 桐朋女子(-13)
40
39 目黒星美(-14)、実践(-17)
38
37 玉川学園(-17)
36
35 和洋九段(-19)
(一次入試の偏差値のみ記載)
なお、上記の約30年前の表に記載されている学校に限っている。上記に記載されない主な学校としては以下のようなものがある。カッコ内は今の偏差値。
当時未開設
渋渋(67)
慶應SFC(67)
都立小石川(67)ほか公立中高一貫校など
当時未共学化
早実(67)、市川(64)、明大明治(63)など
当時名称変更前
順心(広尾学園(61))
戸板(三田国際(54))
横浜女子商業(中大横浜(57))
成美学園(青山横浜英和(53))
女子校の状況については今も昔も疎いのだが、表で見る限りの感想は以下の通り。
①女子御三家のポジションはほぼ変わらず。
②30年前は慶應・青学が無双状態だったが、現在は大分落ち着いている。
③渋幕と豊島岡の大躍進。
④女子大付属校の偏差値の大幅低下。特に伝統的な女子大の付属校で大幅な偏差値低下が目立つ。これは女子大人気の低下に伴うものだろう。
⑤学大附属の偏差値低下。これは男子と同じ傾向で、公立中高一貫に生徒を奪われているのだろう。ただ筑附は逆に大きく上がっているのも同じ傾向だ。学大附属は内部進学はあるものの、半分程度しか上に上がれないのが嫌われたのか。
⑥御三家に次ぐ偏差値帯では、吉祥女子と頌栄の健闘が目立つ。女子校に詳しくないので、要因はわからない。
⑦洗足学園の超大躍進。30年前の表ではあまりに下の方にあって見過ごしてしまうくらいだった。プラス32とはいったい何があったのだろう。
⑧逆に、恵泉、光塩、晃華、湘南白百合など、かつては御三家に次ぐクラスだった学校がかなり下がっている。特に白百合がある程度維持できているのに、湘南白百合だけ下がっている理由がよくわからない。
30年前には登場してこなかった新しい学校や共学化した学校などに伝統校が生徒を奪われているという大きな構図のように見えるが、それにしても大幅に低下している学校が男子に比べても多すぎる気がする。
また、上にも少し記載したが、この30年で、名称変更した学校、共学校化した学校、大学附属校化した学校などが結構ある。これもまた別にまとめてみたい。