約30年前の日能研偏差値表 -女子編- | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

昨日の「約30年前の日能研偏差値表」の続編。

今日は女子の偏差値。

昨日と同様に、まずは4教科入試・一次試験に限って記載する。原則偏差値50以上とした。

 

(約30年前・4教科型)

71 慶應中等部

70 

69 

68 
67 桜蔭
66 
65 フェリス、女子学院
64 双葉
63 白百合、湘南白百合、学大世田谷
62 日本女子大、学大竹早、晃華、筑附
61 東邦大東邦、学習院女子、学大小金井
60 立教女学院、横浜双葉、お茶の水
59 東洋英和
58 横浜共立
57
56 渋幕、カリタス
55 桐蔭
54 清泉、桐朋女子
53 田園調布双葉、聖心
52 普連土、頌栄
51 
50 国大横浜、神大附属、湘南学園
 
女子は当時まだ2教科型も多かったので、そちらも別に記載しておく。洗足は異常なジャンプアップを見せているので、あえて記載。
 
(約30年前・2教科型)
68 青学
67
66
65
64 学大大泉
63 
62 成蹊、共立女子
61 大妻
60 光塩
59 恵泉、東京女学館、鴎友
58 成城学園
57 跡見
56 実践、東京純心
55 香蘭、森村、吉祥女子
54 玉川学園、昭和女子大、和洋九段
53 山脇、豊島岡、目黒星美
-----
33 洗足学園
 
上記の殆どが現在は原則4教科型となっている。
 
ではまた現在の偏差値と比べてみよう。下記は日能研の現在の偏差値である。上記からの変動数を合わせて記載した。プラス5以上を赤字、マイナス5以上を青字としている。2教科型から4教科型となった場合単純比較はできないものの、乱暴だが参考までにそのまま比較した。
 
(現在)

69 渋幕(+13)、慶應中等部(-2)

68 桜蔭(+1)、筑附(+6)
67 女子学院(+2)
66 豊島岡(+13)
65 双葉(+1)、洗足(+32)
64 お茶の水(+4)
63 
62 フェリス(-3)、白百合(-1)
61 東邦大東邦(±0)、青学(-7)
60 吉祥女子(+5)
59 鴎友(±0)
58 学習院女子(-3)、頌栄(+6)、東洋英和(-1)、立教女学院(-1)、学大世田谷(-5)
57 香蘭(+2)、学大竹早(-5)
56 
55 横浜共立(-3)
54 大妻(-7)、神大附属(+4)
53 横浜双葉(-7)
52 共立女子(-10)、成蹊(-10)
51 恵泉(-8)
50 晃華(-12)、成城学園(-8)、東京女学館(-9)、日本女子大(-12)、普連土(-2)、湘南学園(±0)
49 森村(-6)
48 桐蔭(-7)、湘南白百合(-15)

47 国大横浜(-3)

46 学大小金井(-15)

45 カリタス(-11)、昭和女子(-9)、清泉(-9)、山脇(-8)

44 光塩(-16)

43 東京純心(-13)

42

41 桐朋女子(-13)

40

39 目黒星美(-14)、実践(-17)

38

37 玉川学園(-17)

36

35 和洋九段(-19)

(一次入試の偏差値のみ記載)

 

なお、上記の約30年前の表に記載されている学校に限っている。上記に記載されない主な学校としては以下のようなものがある。カッコ内は今の偏差値。

 

当時未開設

渋渋(67)

慶應SFC(67)

都立小石川(67)ほか公立中高一貫校など

 

当時未共学化

早実(67)、市川(64)、明大明治(63)など

 

当時名称変更前

順心(広尾学園(61))

戸板(三田国際(54))

横浜女子商業(中大横浜(57))

成美学園(青山横浜英和(53))

 

女子校の状況については今も昔も疎いのだが、表で見る限りの感想は以下の通り。

 

女子御三家のポジションはほぼ変わらず。


②30年前は慶應・青学が無双状態だったが、現在は大分落ち着いている。


渋幕豊島岡の大躍進。


女子大付属校の偏差値の大幅低下。特に伝統的な女子大の付属校で大幅な偏差値低下が目立つ。これは女子大人気の低下に伴うものだろう。


学大附属の偏差値低下。これは男子と同じ傾向で、公立中高一貫に生徒を奪われているのだろう。ただ筑附は逆に大きく上がっているのも同じ傾向だ。学大附属は内部進学はあるものの、半分程度しか上に上がれないのが嫌われたのか。


⑥御三家に次ぐ偏差値帯では、吉祥女子頌栄の健闘が目立つ。女子校に詳しくないので、要因はわからない。


洗足学園の超大躍進。30年前の表ではあまりに下の方にあって見過ごしてしまうくらいだった。プラス32とはいったい何があったのだろう。


⑧逆に、恵泉、光塩、晃華、湘南白百合など、かつては御三家に次ぐクラスだった学校がかなり下がっている。特に白百合がある程度維持できているのに、湘南白百合だけ下がっている理由がよくわからない。

 

30年前には登場してこなかった新しい学校や共学化した学校などに伝統校が生徒を奪われているという大きな構図のように見えるが、それにしても大幅に低下している学校が男子に比べても多すぎる気がする。

 

また、上にも少し記載したが、この30年で、名称変更した学校、共学校化した学校、大学附属校化した学校などが結構ある。これもまた別にまとめてみたい。